アマチュア選手からプロ契約への道のり
・最後のテストマッチ
ミャンマーでの道場破り。迎えた最後のテストマッチ!ここでダメならビザの期限切れで帰国が決まる。
なんの境遇か!対戦相手は僕を必要としなかったチームだった。やる気は十分。見返してやるぞ!と意気込んでいた。
が、スターティング11(スタメン)ではなかった。ストライカーには強靭なブラジル人を使用。前半は彼がゴールを決めるも1-1
後半に出番がやってきた。死に物狂いで闘った。ボールが自分に集まった。
そのテストマッチでハットトリック。4-1で破った。
・プロ契約
翌日、”オフィスに来てくれ!”と言われ契約書を渡された。
嬉しさのあまり、すぐさま両親に電話をした。お互い声が震えていた。
契約書は英語で記載されていたので、”一旦持ち帰っていいか?”と頼んで和訳をして次の日に契約書にサインを交わした。
今思うと契約の際、交渉も何も出来なかった。英語が話せない、エージェントもいない。仕方ない。それ以上にプロ契約を勝ち取った喜びがデカかった。
ミャンマートップリーグの名門 Ayeyawady United.
・支えてくれる仲間
友達、先輩、日本で応援してくれた方たちにもすぐに連絡をした。
その中で契約書にサインをしたその日に、幼い時からずっと共に闘ってプレーしてきた友人、二人から素敵なメッセージをもらった。“今日は祝酒だ”というメッセージと、この写真だった。
正直堪らなく嬉しかったのを今でも覚えている。
沢山の人たちに支えてもらいながら今もなお現役でプレーさせてもらっている。間違いなく、自分の周りにこのような人たちがいないと、叶わなかっただろう。
・その時は知らなかった
そして、契約書にサインしたときは気付かなかった。このチームは昨年度カップ戦チャンピオンチームで、自分がプレーするシーズンに国際大会AFC cup に出場するチームだった。
この時はまだ何も分かっていなかった。このAFCcup初戦で2万人の観客の中でプレーできることを。
この時はまだ知らなかった。ミャンマートップリーグ開幕戦で1万人超えのアウェーゲームでプレーすることを。
次回初のプロシーズンはいかに。VAMOS!!
たくむ