見出し画像

私。虫を作れるんです。

虫を作ってるの?

こんな写真作ってるんですけど
僕のプロフィールのページの虫も同じような作り方です。

画像1

作り方としては、
ドライフルーツとか
乾燥した食べ物を使って虫を作っています。

ドライの食べ物を撮影して、
モンタージュ(簡単に言えばPhotoshopで重ね合わせて)しています。

簡単にできそうじゃんと
思うじゃないですか。

一つ一つ気にしてやっていたら
恐ろしく時間かかるので、
始めるならよく考えて始めた方がいいです笑

あと、ちょっと自慢したいことがあります。
最近清里フォトアートミュージアムという写真美術館で、
作品が購入、保存されたのです!

これも、周りの皆さんが
励まし続けてくれたおかげですありがとうございます。

僕の写真は写真ぽくなかったんで、
大学時代はあまりいい評価とは言えなかったです。

本当は院とか考えてて
もっと勉強したかったのですが、
評価良くなかった為、
諦めてしまった要因の一つです。

なので、美術館からの
購入と保存は大きな励みで、
作品制作への自信になりました。

で!なんで虫作り始めたんだよw

それは、大学四年生の時、卒業制作を始めるときのことでした。

僕はもう普通の写真は見飽きたんです。

わかりますか?
写真を写す人や、
何を撮ろうか考える人は、
まず外に出かけるんです。

あなたもそうじゃないですか?
わけもなくカメラを持ってて何かあれば撮る。
当然のことです。

それを作品にする。
素晴らしいことです。

けど見飽きました。

スタジオで
きれいなライティングをして
商品写真みたいに撮る。
すごいことです。

当時の僕では到底できない
素晴らしいことです。

けど見飽きました。
自分ではできないけど見飽きました。笑

どれも同じ写真に見えて仕方なかったのです。

そりゃそうです。
僕が大学4年間で時間があったので
大学の図書館の写真集にはほとんど目を通しました。

このミッションを達成するには
読んでる暇はなかったので
誰の写真かは全く覚えていませんが笑

ドキュメンタリーから
抽象的な写真まで
写真集といわれるものや

LIFEって雑誌の
アーカイブもあったので
それにも目を通しました。

絵か写真かわからないものまで
いろんな写真に出会いました。

そんな僕は
自分の写真のハードルが上がってしまって、
自分が撮った
どんなに素晴らしい夕焼けでも、
青く透き通った海も、
たいして感動はありません。(悲しいw)

目で見てたほうが100倍感動は強いです!

素晴らしい風景や出来事は
そりゃカメラがあれば撮るかもしれませんが。

僕には刻一刻と変わるそれを
わざわざレンズ越しで見る価値は見出せません。
それはきっと誰かがやってることだからね。


僕の写真は
誰も到達したことのない結果に
結びつかないと
僕が写真をやっている意味はないと感じたのです。

バイオテクノロジーや
虫は興味がある分野だったので、
すんなりコンセプトは固まりました。

あとはビジュアルを考えるときに
コンセプトとここで述べたような葛藤があり、
今の虫の形になりました。


画像2


それでどうすんの?

ちょっとだけ先ほども
コンセプトについて
触れたと思うんですけど、

自然界と人間界は密接にかかわりあってます。

これによって
昨今課題となっている
言葉は昆虫カタストロフィーです。

NHKで香川照之さんの
昆虫すごいぜっていう、
子供番組?

もはや大人の少年向け番組
ではないのだろうかと思うほど
ディープな番組がたまに放送されるのですが
その中で昆虫カタストロフィーを取り上げていました。

昆虫カタストロフィーとは
簡単に言えば、
昆虫が減少またはいなくなることで
起こる最悪の事態です。

具体的な話をすると、
ある地域の虫が減ると動物も減ります、
もちろん植物も減ります、

そして周りに回って
人間の食糧難や繊維がなくなったりして、
人間の生命も脅かされます。

分かりやすい実験結果があります↓

1970年代、プエルトリコのカリブ諸島で、手つかずの熱帯雨林で生きている昆虫などの節足動物の総バイオマス(ある場所にある生物の量)の計測が試みられた。
それから40年後、まったく同じ場所をまったく同じ手法で、再度バイオマスの計測がなされた。
その結果、驚いたことに、節足動物のバイオマスは70年代のそれの8分の1から60分の1にまで激減していたのである。
だが大虐殺はそれにとどまらなかった。そうした昆虫をエサとするトカゲ、鳥、カエルの類も同様に激減していたのだ。
生態学者の脳裏には、紛れもない終末の予感がよぎった。昆虫の減少は、過去5億年間で6回目となる「大量絶滅」の兆候かもしれないというのだ。

この調子で
虫自体が減っているので、
次々と絶滅危惧種の虫が指定され、
それに伴って小動物も減っています。

ちょっと怖くないですか?

僕の作ってる虫も
絶滅したりしてしまったらと思うと、
とても残念でさみしいです。

虫ってすごいんです。

食物連鎖の核になる部分にいますし
僕たち人間が生きるために必要不可欠な存在のはずです。

オゾン層減少や
地球温暖化や海面上昇も大変ですが、
虫とも向き合うべきだと思うのです。

こうなってくると、
政治家やWWFの人みたいに
なってしまいそうですが
あくまで一人の写真家の意見です。

ほかにも早急に対応しないといけないことがあって、
昆虫の減少についてあまり伝わってないことは分かります。

しかし私の制作が虫に行き着いた以上、無視はできません。

太もも虫

なんかできることない?

これが課題で笑

最初に話したように
最近美術館に購入されまして、
美術作品として保存されましたので、

この虫たちも、
この技術も価値のあるものになったかと思います。

なので、
誰かや何かに貢献できることあればなぁと
思っているのですが、

うぬぬーって感じで笑

もちろん何か
できることがあればすぐに
ご提案させていただきたいんですけど、

まずここで「note」さんで
昆虫カタストロフィーの発信や、
虫や写真について発信できればなぁと思います。

ツイッターやインスタグラムでは
埋もれてしまうし、
流れるし本当に必要な人に
言葉が届かないことが多そうなので、

noteの形が私には適していると思いますので、
ここから出発したいと思います。

かげろう

おわりに

こんなに長々とした文章読んでいただきありがとうございます。

私の活動や制作にご興味、関心、ちょっとでも一緒に活動してみたいと思う方DMやメールでコンタクトとれればと思いますので、プロフィールのどこからでもお声掛けください。お応えできる範囲で質問にも応えますし、どんどん活動の輪を広げていきたいと思ってますので、何でもお声掛けください。よろしくお願いいたします。


では、次のページでお会いしましょう。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?