藝祭2023を振り返って。
東京藝術大学の文化祭「藝祭」
今年3年ぶりに入場予約の制限等もなく模擬店(屋台)などもある藝祭が復活しました。藝祭全体の印象は、まだコロナ前ほど屋台の数もなく(いくつかの伝統的なお店もなくて…)これからという感じですが、何はともあれこのような形で開催できるようになってきていることをうれしく感じます。
さて、久しぶりにnoteをブログ代わりに使って、今年の藝祭について振り返ってみ
ようと思います。私は、今年4つのイベントに参加しました。
第5回専攻外吹奏楽演奏会
一つ目は「第5回専攻外吹奏楽演奏会」です。専攻外吹奏楽は、自分の専攻ではない楽器を演奏して、吹奏楽を楽しもうというコンサートで、私は新曲を含む計4曲の指揮をさせていただきました。吹奏楽の指揮は初めてで、技術不足で至らなかった部分もたくさんあるのですが、実は宝島を演奏するのが昔からの夢だったのでまさかの形で夢を叶えることができました。
又吉直樹×藝大生トークショー
二つ目は「又吉直樹×藝大生トークショー」というイベントで、芸人で小説家の又吉さんとお話する機会を頂くことができました。自分の芸術表現、そしてそれに対する評価に関して、相談したのですが「あなたの悩みは普遍的な悩みだと思います」と、真摯に質問に向き合ってくださった又吉さんからの言葉が自分の胸に刺さる体験でした。
GENESIS AND PLUTONIUM
三つ目は「GENESIS AND PLUTONIUM」というバンドを藝大のGAP(グローバルアートプラクティス)専攻の同期4人と結成して、野外ステージに参加したことです。みんなで悩みながら歌詞を作り、スタジオに集まっては曲を作って練習して、最終的に出来上がった5曲は自分にとって宝物のような曲になりました。ライブではキーボードの演奏とMCを担当して、久しぶりに人前で鍵盤を弾きましたが、あんまり緊張しなくなっていて、自分も少し成長したかも…?なんて思ったりしています。このバンドは今後もアルバム制作やライブを続けていこうと思っています。
初めての展示「日記帳」
最後に4つ目として人生で初めての「展示」をしました。これまでにもコラボレーションで共同で作品制作をして展示をすることなどはあったのですが、1から作品を自分で作り、単独で展示をするのは初めてで何から何までが勉強の時間でした。制作した「日記帳」という作品はインタラクティブな作品で、音声を聴き、そのレスポンスとして壁に貼ってあるカレンダーに鑑賞者が書き込んでいく…という作品なのですが、予想以上の反響を得ることができて嬉しく思っています。また自分の今後の課題も多く発見することができて、有意義な経験になりました。
藝大生の作るプレイリスト
また、自分が強く関与したというほどではないのですが、今年度の藝祭の企画として「藝大生の作るプレイリスト」というシリーズで、ロングインタビューをしていただきました。これは藝大生各々が各自でテーマを決めてプレイリストを組み、リレー形式で公開していくというnoteの記事です。
振り返り
今年はこのように音楽、美術の両サイドから活動していたのですが、振り返ると自分が藝大の学部に入学したのが2018年、あれから5年の月日が流れたのかと思うと、感慨深いものがあります。その間コロナがあったり、フリーランスとして働き始めたり、たくさんの挑戦と膨大な数の失敗があったり、色々とあったのですが、少しずつ自分の核に迫る表現に結びついていっているような気がしていて、今年はすごく生きやすい一年です。
また、来月にも大きな計画があり、そして今年末に大きなコンサートをすることを決めたので、それに向かって今後とも頑張っていきたいと思います。
コンサートのお知らせ
第一回内田拓海作曲個展「詩と歌」
12月2日、開催決定!
「詩と歌」と題した本個展では、詩の朗読、そして歌曲、この二つの表現方法で言葉と音楽の結びつきを探究します。演奏曲目は、ハンナ作曲賞で優秀賞となった「Intermezzo for Piano」や、今年奏楽堂日本歌曲コンクールで第三位に輝いた「竹内浩三の詩による歌曲集『うたうたいが……』」まで幅広く取り上げ、今回のための新作の発表も行います。一夜限りの特別な演奏会。ぜひ会場でお会いできることを楽しみにしております。
チケット・詳細はこちらからご覧いただけます。
https://takumiuchida-1stconcert.peatix.com
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