魔法使いの見習い、募集。【2024】
駿河竹千筋細工、お茶染め、木工指物、駿河漆器、陶芸の職人がこの夏、一日かぎりの見習いを募集します。
1.匠宿の魔法使い
静岡市丸子にある「駿府の工房 匠宿」は、国内最大級の伝統工芸体験施設。各工房には、竹・染・木・漆・土をつかさどる魔法使いが在籍し、日々ものづくりに励んでいます。
その手から作品がつくりだされる様は、まるで魔法のよう。
(そこで出来た映画が『魔法使いの見習い』。後ほど紹介します。)
この夏、そんな職人たちに一日限りで弟子入りできる貴重な体験をご用意しました。
普段はなかなか直接教えてもらうことのできない、昔から伝わる魔法のような技術を習ってみませんか。
2.募集概要
駿河竹千筋細工、お茶染め、木工指物、駿河漆器、陶芸、それぞれの職人が3名ずつ見習いを募集します。
3.職人紹介
【 駿河竹千筋細工 】工房 竹と染 黒田雅年
駿河竹千筋細工 職人 / 竹工房はなぶさ 代表
静岡竹工芸協同組合 所属。父・黒田英一氏に師事し駿河竹千筋細工の世界に入り、職人に。 夫婦で協力し組合に貢献するとともに、今も意欲的に新しいことに挑戦をし続けています。
※杉山茂靖から変更
【 お茶染め 】工房 竹と染 工房長 鷲巣恭一郎
鷲巣染物店5代目。静岡市出身。静岡市指定の伝統工芸技術と、静岡の最大の資源であるお茶産業を掛け合わせて、新しい産業を創出することを目指し、製造工程で出る製品にならない茶葉を染料として使用した「駿河和染」の型染め技術による、本山茶染めを得意とする。その他にも、様々な素材への染色を試みて可能性を広げようと模索中。
お茶染めWashizu. 代表
静岡市染色業組合 理事
するがクリエイティブ所属
2019年 HoD共同プログラムにてミラノサローネ出展
2021年 O-CHAパイオニア賞【CHAllenge賞】
2022年 第48回静岡県工芸美術展 県知事賞受賞
2023年 第97回 国展入選
【 木工指物 】工房 木と漆 工房長 戸田勝久
焼津市出身。地元静岡の住宅工務店に勤務後、手仕事の木工職人を志し伝統的な京指物の世界で経験を積む。静岡に帰郷し、家具指物の職人に師事。手仕事の精度、機械仕事の生産性、その両立を目指し独立。
2017年 静岡の工芸産地・丸子にて工房を構える。
2018年 更なる仕事の質を求め、職人街・田町に拠点を移す。
2021年 匠宿内に工房移転。
こぞう匣スタイル 代表
するがクリエイティブ所属
第43回静岡伝統工芸展 静岡県知事賞
[欅 二十角留継 茶筒 Tutu]
【 駿河漆器 】工房 木と漆 工房長 藤中知幸
東京都出身。 21歳から駿河漆器の第一人者の鳥羽漆芸で修業した後、職人として独立。伝統的な漆塗りから、デザイン、アートの世界まで幅広く、先の時代を見据えて製作をする。伝統の技術に今の時代の感性、感覚を取り入れつつ、多くの方々に使っていただける、感じていただけるモノを目指して、とらわれることのない活動を続けている。
漆器製造販売 藤中 代表
静岡漆器工業協同組合 副理事長
するがクリエイティブ所属
第47回 静岡県美術家連盟展 NHK静岡放送局賞
第49回 静岡県美術家連盟展 静岡県美術家連盟賞
第38回 静岡県工芸美術展 朝日新聞静岡総局賞
第40回 静岡県工芸美術展 中日新聞東海本社賞
第44回 静岡県工芸美術展 静岡県知事賞
第3回 Design Intelligence Award Best100(中国)
第60回 ふじのくに芸術祭2020 静岡県芸術祭賞
令和6年度 静岡市芸術文化奨励賞
第33回 工芸美術日工会展 日工会賞
【 陶芸 】工房 火と土 工房長 小割哲也
富士市出身。明治大学大学院工学研究科建築学修了。穴窯焼成による信楽焼、織部を中心に制作中。土の性質を生かし、素朴な焼き味を大切に制作に励む。陶芸を通じて、土に触れる喜びからものづくりの魅力や、普段使っている工芸品に興味をもつ喜びを伝えている。県工芸家協会の会長として、県内工芸界の底上げにも意欲を燃やしている。
日工会理事
日展準会員
静岡県工芸家協会会長
静岡県文化協会 理事
富士宮市芸術祭招待作家
4.ショートフィルム『魔法使いの見習い』
2023年5月に静岡カンヌウィークにて初公開した、匠宿が舞台のショートフィルム『魔法使いの見習い』。今回の弟子入り体験のきっかけとなった作品です。
伝統工芸をきっかけに動きだす、親と子、孫と祖父、家族の心の繋がりと絆を描いた物語。キャストは、静岡市出身の佐津川愛美さん、宮地美然さん、六平直政さん、庄野崎謙さん。
撮影時のメイキング映像、YouTubeにて公開中
【メイキング映像】
https://www.youtube.com/watch?v=dOX-mtGC3nk
【あらすじ】
祖父の泰助に静岡へ招待された大西華(7)たち娘家族、何故か不機嫌な母の琴美(32)と祖父との板挟みの父の涼太(35)。
家族がたどり着いたのは「駿府の工房 匠宿」と言う伝統工芸を体験し学ぶ施設だった。
前掛けをして、職人になる為の修業をしている泰助。
この日、華と泰助は「魔法の様な匠たちの技」「美しさと暖かさが宿る工芸」に触れながら家族の時間を過ごしていく。
仕事ばかりで家庭を顧みない父親だった泰助の様変わりに怪訝な琴美。
義理の父にあたる泰助と華のやり取りを見つめる涼太。
そんな時、琴美の目に留まる駿河竹千筋細工の花器・・・
なぜ泰助は、駿河竹千筋細工を学ぶのか?親と子、孫と祖父、家族の心の繋がりの物語が語られる。
みなさまのご応募をお待ちしております。
素敵な夏になりますように。
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