2020.8.6 & 2019.8.6
1⃣2020.8.6
2⃣2019.8.6
1⃣ 2020.8.6
広島に来なければ、平和の言葉を、定義を、
この一言に込める人々の想いを、こんなに考えることは無かっただろう。
人生のたった4年、されど大学生という多感な時期の4年、
広島で過ごすことは平和という言葉に
新たな価値観や見解が芽生えることに戦後75年の今年、大きく気付く。
広島内では今日は休日で広島外では通常のように動く
だからこそか、SNSで広島に縁のある人は今日の日を意味する投稿が多くて
広島にいることは今日によって物凄く意義のあることだといつも以上に思う
ちょうど1年前の今日、スマホに書き込めていた文章がある。
その日出会った少年が今でも忘れられない。
2⃣ 2019.8.6
思い起こすこと昨年の8月6日。
ある学生会議の開会式のため、公共バスに乗って二手に分かれて会場へ向かっていた。
広島からスタートした学生会議。その日はホテルの部屋のテレビで平和式典の様子を観て、急いで身支度をしてバスに乗った。
途中、バスが目的地の反対方向に行っていると気付き乗り換えて、大幅に時間を押してしまう。初来日した外国人学生も、日本人学生も皆あ混乱と不安でいっぱいだった。久しぶりの広島に土地勘を失い、私は何も出来なくてヤキモキしてた。
そんな時、バスに乗っていた少年が、母の膝の上でパプリカを歌い出した。
誰もが知ってる、本当は今開催予定の2020年東京オリンピックのテーマソング
留学から帰国して1週間も経っていない私も現地のSNSで知り、中国でも、地元徳島出身の米津玄師さんは有名だ。日本語を学ぶ中国人には暗黙の了解のごとく、歌える。
少年の歌声によって、あれだけ時間に焦って初日から不安しかなかった雰囲気の中、みんなの顔が綻んだ。「なんて可愛いんや~!」とバスの中の誰もが思っただろう。
その少年はきっとこのバスに中国人の学生が乗っていることを知らないだろう。だけど確実に、私より先に彼らと打ち解けていた。あのバスの中で一気にしてみんなに安堵の気持ちをもたらした。
これから外国人学生と友好のために生活を送る私より先に、国家間同士の垣根なく彼の歌声が私たちの心を繋いでくれた。彼には感謝しかない。
そんな、小さな可愛い歌う外交官の少年に脱帽した、
2019年8月6日の朝の出来事だった。
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