涸沢カールが最高だった
とりあえずYAMAP
本当は北穂高岳に登る予定でしたが、風速30m弱の中テント泊は不可能だと判断して涸沢に泊まることに。
涸沢カールに行くのは今回で4回目
1回目:2020年秋 紅葉最盛期に
2回目:2021年夏 穂高岳からのエスケープとして
3回目:2023年春 GW残雪期に
天候にも恵まれ念願の三段紅葉を見ることができました!
1日目
京都から5時間ほどドライブして、いつもの沢渡バスターミナル駐車場に止めて、仮眠をします。
平日はバスの始発が6時からなんですね、知らなかった。
バスに揺られ上高地に着くと、信じられないほど暴風。
正直帰ろうかと思いました。
森に入ればましになるだろうと気持ちを奮い立たせて登山開始。
今回は登山初心者のサークル後輩もいるので、明神・徳沢・横尾の3カ所でしっかり休憩をとりながら進みます。
徳沢あたりで虹がでてました。
横尾大橋でネットがつながったので、天気を確認すると涸沢ヒュッテでも積雪とのニュース。スパイクを持っていないメンバーもいたので迷いつつも進むことにしました。
横尾大橋を抜ける際に、営林避難所の方に呼び止められ、本谷橋で積雪してたので気をつけて、引き返すことも視野に入れてねと注意を受けました。
下山が心配だなぁと思いつつ沢沿いを歩きます。
まったく雪がありませんでした笑 どちらかというと暑かった。
涸沢カール直前のSガレ付近からちらほら雪がでてきましたが、特に問題はなく歩き続けます。平日ということもあってか想定より人が少なく、快適です。
さっさとテントを立てて、売店に行きます。
涸沢カールといえばおでんですよね。
新商品の涸から(唐揚げ)も食べたかったですが、売り切れてました、、
山で飲むお酒ってなんであんなに美味しいんですかね、、
仮眠をして夜の撮影に備えます。
テントから這い出て、撮影を開始。
大半のカットが露出ミスで没になりました、、泣
涸沢小屋にて星グル撮影を始めます。
カメラのセッティングを済ませ、テラスの椅子に寝転びながら星を眺めていました。山でみる星の美しさに加え、カール地形も加わり、自然に包まれている感覚に陶酔していた、幸せな時間でした。
ベンチで寝ていたので気づきませんでしたが、びっくりするほど大きな火球が流れていたみたいです。
幸運でした。
2日目
4時起きでココアを飲んでから撮影の準備をします。
モルゲンロートを待ちつつ撮影していました。
日が完全に登ってしまったので、朝ご飯を食べて撤収します。
登山者とすれ違うのを避けるために早めに下山を開始しました。
道の凍結もなく、危険を感じることなく下山できました。
観光客で賑わう上高地に帰ってくると、俗世間に戻ってきたんだなぁという気持ちになってちょっと寂しくなります。
いつもの山賊焼きをいただきました!揚げたて最高!!
涸沢カールのモルゲンロートが課題ですね、、いつかみたい日本の絶景
下山後に松本のとある中華料理屋にいきました。大盛りで有名らしく、期待大で麻婆豆腐定食を注文すると、3cmほどのゴキ○リが餡につつまれていました()さすがに店員さんに言って、皿を下げてもらいました笑
この前セミの幼虫を食べたので、虫には耐性ある方だと思っていたんですけど、他のものも一切食べられなくなりました。。意外とダメージが大きい。
会計時に「お兄さんはお金良いよ」っていってたの割とむかつきました笑
謝罪わい!!
大火球の撮影に成功できた反動かなぁ。。
登山後にお勧めのきれいで大盛りのお店教えてください(切実)
松本、飛騨高山、駒ヶ根でお願いします!
ではまた!次は年末の登山かな!
あとがき
意識高い系カメラマン() なので、被写体のことを知っておこうと思い北アルプスのなりたちを勉強していきました。
復習もかねて書いてみます。興味がある人は読んでみてください!
簡単に説明すると1億5000年前に形成された堆積岩によって蝶ケ岳などができ、6400万年前に常念岳などの花崗岩系の山が形成されたそうです。
そして肝心の槍穂高は126万年前の火山の噴火により形成された溶結凝灰岩系の山であるとのこと。
同じ地域でも地質で見ると全く違う時期にできているというのが面白いなって思います。また、日本がユーラシア大陸から分離したのが大体1500万年前になるので、槍・穂高は純粋な日本出身ってことになるみたいです。
そしてこの穂高岳。実はもともとカルデラだったって信じられますか??カルデラで有名な阿蘇とは全く違う山容ですよね。
穂高の成り立ちはこんな感じです。
噴火によって、外輪山が形成され、その中に溶岩が流れ込みます。それらが高温高圧の環境で固められて、溶結凝灰岩となります。ここまでは恐らく阿蘇とほとんど同じです。
このカルデラが隆起したことにより、阿蘇と異なる変貌を遂げました。
隆起し、台地となった元カルデラ。凸部の外輪山や柔らかい岩石が浸食され、カッチカチの溶結凝灰岩が残ることで、今の穂高が形成されました。
なんだか彫刻みたいで面白いなと思いつつ、涸沢カールや上高地は昔地面の下だったなんて俄には信じがたいです。
また日本屈指の岩稜帯として知られる穂高岳。難易度の高さも溶結凝灰岩によるものみたいです。溶結中の火山灰が冷えて収縮する過程で、多角形のひび割れを起こします。このひび割れは、冷却面の深化に伴い柱状の岩が形成されます。これが柱状節理です。東尋坊でも似たようなものが見られます。
柱状節理は風化される際に、柱ごと崩落してしまいます。そのため、切り立った穂高の岸壁が形成されました。
目の前の絶景をそのまま切り取るのではなく、被写体の成り立ちや背景を理解して、そういった全体的な要素が見る人にかすかに伝わったらいいなぁと思いつついろんな表現を試したいですね。
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