XF35mmF1.4,XF30mmF2.8Macro, Voigtlander Macro Apo-Ultron 35mmF2 with X-T5
9年前に買ったFUJIFILM純正の XF35mmF1.4 そして最近買った同じくXF30mmF2.8MacroとCOSINA製のVoigtlander Macro Apo-Ultron35mmF2
気になる標準域レンズ3本を X-T5 とともに持ち出してみた。
特段レンズ比較というわけでもないけど、これからどう使い分けしようかと思ってとりあえず持ち出した。
◆XF35mmF1.4 (FUJIFILM)
このレンズはFUJIFILMが初期に出した単焦点レンズのひとつ、いまだに人気のレンズ、ただフォーカスを合わせるのにレンズ全群繰り出しと描写性能に重きを置いたという設計のせいか動作はややもっさり。防塵防滴ではない。
最短撮影距離:0.28m、最大撮影倍率:0.17倍 重量:187g
防塵防滴機能なし
◆XF30mmF2.8Macro (FUJIFILM)
このレンズはFUJIFILMが22年後半に出したやや広めの標準域レンズ。
F2.8で少し暗いけれど防塵防滴で等倍マクロで、これさえ持ってればというレンズ。
最短撮影距離:0.1m、最大撮影倍率:1倍 重量:195g
防塵防滴機能:あり
(FUJIFILMにはこの領域には他にも 33mmF1.4 があり、結構攻めてる(?))
◆Voigtlander Macro Apo-Ultron35mmF2 (COSINA)
このレンズ、COSINAが22年に出したマニュアルフォーカスのレンズ、最新設計だけどオートフォーカス機能はないという割り切った仕様。
最短撮影距離:0.163m、最大撮影倍率:0.5倍 重量:265g
防塵防滴機能:なし
まずは XF35mmF1.4 (FUJIFILM)
なんたってこのレンズは絞り開放にしたときのふんわり感、ちょっと滲むような感じが好み。
次は XF30mmF2.8Macro (FUJIFILM)
このレンズ、AFは静かだし、XF35mmF1.4 に比べるとむちゃ速い、勝手にピントがあってる感じ(XF35mmF1.4 は、「今ピント合わせてますよ」って感じw 個人的には十分な速さなんだけど)
だから街中スナップでは威力発揮、パッとカメラ構えてシャッターボタン押せば完了。ピント領域は手元から(レンズ先端から1センチくらい)から無限遠までカバーしてくれる。ボケも申し分ない。
次は、Voigtlander Macro Apo-Ultron35mmF2 (COSINA)
作例は以上
今思えば、同じ位置、同じ絞りでの比較もあれば良かったのだけど、そこまで考えずに撮り歩いていた。この場所ならこっちのレンズでこの絞りでという感じで歩いてた。
そんなザクッとしたレンズ3本撮り歩きだけど、それぞれ個性がゆたか。
オールマイティ的な優等生はもちろん XF30mmF2.8 Macro 、レンズ全長は少し長めだけど重くないので、カメラバッグにいつも入れておきたいレンズ。
XF35mmF1.4 は開放でのふんわり感がなかなかいい。今となってはスナップには向かないなぁ。1mくらい先のモチーフを浮かびあがらせてじっくり撮るようなものあうかなと。ピントリングはなんかしっくりこない、また絞りリングも個体差かもしれないけれど軽すぎて動きやすいのが難点。
そして Voigtlander Macro Apo-Ultron35mmF2 これはマニュアルフォーカスオンリーだから動きものや素早く撮るようなシチュエーション、また悪天候とかならまず諦めるw。でもじっくり撮るにシチュエーションはむちゃくちゃ合う、まずピントリングが秀逸(回す重さ、滑らかさ、などなど)で、じっくりピントを合わせながらだと気分が高揚する。電子接点があるのでボディとの情報通信が可能、Exif が記録される。オールドレンズでもマニュアルフォーカスで撮れるんだが、やはり描写や重量バランス、電子接点とか、最新設計のマニュアルフォーカスレンズとは一線を画す。
ただこの3本の中では重い(重量比にして約1.5倍)というのがあるけど、これもカメラバッグに入れて持ち歩きたくなる1本。
実は Voigtlander ではこのほかにも Nokton23mmF1.2 同35mmF1.2 というのが Xmount用 に用意されていて、Nokton35mmF1.2 を触って、結構迷った時期があったけれど、その時はカメラボディに手振れ補正機能がなく、それを理由にあきらめが勝った次第w。
X-T5になって買わない理由がなくなってしまった。あ~、Nokton23mmF1.2が・・・。
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