「不透明ガラス」の使い方、ちゃんと知ってる?
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
本日は、プライバシーに注意したいところの「ガラス」についての注意点を解説します。
間取り診断をしていて以外に気にされていないのが、「プライバシー」に関するところ。
むやみやたらと「視線」を気にするのも良くないですが、「不透明ガラス」の使い方を把握して、最低限のプライバシーは守りましょう。
◆ガラスの透明度
ガラスには大きくわけて、透明ガラスと不透明ガラスがあります。
透明ガラスは皆さんご存知の通り、ごく一般的な、透明のガラスです↓↓↓
これに対して不透明のガラスは、ガラスの表面に細工がしてあり、透明感が無く曇っていたり凹凸の反射で見通せないものですね↓↓↓
型板ガラス↑↑↑
不透明ガラスは、昔は「くもりガラス」「すりガラス」といった表面にすり傷をつけたガラスが多かったのですが、最近は「型板ガラス」という表面に最初から凹凸があるタイプが主流です。
◆不透明ガラスを使う場所
では、不透明ガラスはどんなところに使われるんでしょう。
ガラスの向こうを見通せなくなるので、プライバシーの必要な場所に用いられます。
最もプライバシー性が高いのはお風呂と脱衣室ですね。服を脱ぐ場所ですから、ここは、ほぼ必ず不透明ガラスが用いられます。
例外としては、中庭に面していたり目隠し壁・フェンスがあるなど、第三者からは絶対に見えない場合ですね。
お風呂や脱衣室以外としては、もちろん、トイレもかなりのプライバシー性が必要です。
トイレは約1帖という狭い空間ですから、窓も小さくて済みます。
ただ、不透明ガラスは必須ですね。トイレだけは、第三者から見えなくても、家族からも見られたくないので、庭に面していても「不透明は必須」となります。
そのほかは、道路など人通りから見えるところやお隣の家の窓から見えてしまう部屋は全て対象となります。
◆不透明ガラスのデメリット
ここで押さえておいて欲しいのは、不透明ガラスのデメリットです。
視認性が無くなる不透明ガラスのデメリットは、「明るさ」や「開放感」も失われることです。
ガラスの表面のすり傷や凹凸により、光の反射が複雑になり、光も通しにくくなるため、多少ですが明るさは減少します。
また、向こう側が見えませんのでぼやけた景色では当然ながら「開放感」が損なわれることになります。
そのため、「明るさ」や「開放感」が欲しい部屋にはできるだけ不透明ガラスは採用したくありませんね。
ですので、リビングやダイニング、子供部屋といった部屋の大きめの窓には、透明ガラスを採用して、視線を遮るためにカーテンやブラインド、ロールスクリーンをつけることが多くなります。
カーテン等なら、必要な時に閉められますし、遮光性もコントロールできますからね。
逆に、「多少の明るさ」「多少の開放感」でよい小さめの窓は不透明ガラスで問題ありません。
このようなガラスブロックを使うのも面白いですね。
ガラスブロック↑↑↑
◆不透明ガラスの注意点
プライバシー性の高い場所に、不透明ガラスを採用したので、「これで安心」とはまだいきません。
と、言いますのも、不透明ガラスって完全に見えなくなる訳じゃなくて、ぼやけて見えるということです。
これは、お風呂や脱衣室では不透明であっても「シルエット」が映ってしまうことがある、という落とし穴があるのです。
ですので、お風呂や脱衣室にはさらに対策をしておくことをおすすめします。
具体的には、
脱衣室なら不透明ガラスにした窓にさらにカーテンやロールスクリーンを設置すること、
お風呂はアルミブラインドをつけるのも良いですし、ガラスに目隠しのフィルムを貼るということでも対処できます。
◆まとめ
快適に過ごすためには、プライバシー対策をきちんと施すことも大切です。
「視線を遮る」ことと、「明るさ」「開放性」を得ることのバランスを考えて、ガラスの透明度を考えましょう。
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