Takumi Fukuhara

東京工業大学 奥山研究室 Tokyo Tech Oku.lab (http://www.ok.enveng.titech.ac.jp)/吉岡文庫育英会奨学生 /意匠設計/(https://fkhr.myportfolio.com/takumi-fukuhara)

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  • 坂本一成の建築研究

    勉強会の備忘録

最近の記事

坂本一成の建築研究1.5決定根拠としての曖昧性

前回までを振り返って各回のレジュメはこちらから 第一回をやってみて進め方を変えることとする。 当初はテキストを読んでいなくても大まかな内容がわかるように、作品に該当するテキストを、そのテキストの発表年代を問わずに要約してしていた。しかし作品の発表時の解釈と後に対談などで語られる解釈が混同するとわかりにくく、また非常に繊細ともいえる坂本一成のテキストをざっくりと読み進めていく事はあまり意味をなさないことがわかった。したがって、以後は『坂本一成 住宅-日常の詩学』『建築に内在す

    • 坂本一成の建築研究①アンヴィバレントな葛藤の中で     

      ※記事の修正は随時行なう予定です。現在も第1回を受けて何点か誤読がみられたため、適宜修正をおこなっております。 この研究会について本研究会は、研究室や学年の垣根を越えて学部生から大学院生までの東工大の学生から成る自主的な勉強会である。元々は弊学において近年、読書会という文化が失われていることを問題視し、先輩方と2年ほぼ前から読書会を時折行っていた事がきっかけである。そうした読書会の文化を引き継いでいきたいという思いから、今回主催することとなった。 形式としては、毎回プレゼ

      • 坂本一成の建築研究⓪

        概要坂本一成は、篠原研に在籍する中で独立住宅の設計をはじめ、以後、集合住宅、そして学校や商業建築といった様々なビルディングタイプへその対象を広げていった建築家である。一方でその設計活動の中では、彼が現実社会との齟齬に翻弄されながらも建築を思考の形式として考えることで立ち向かっていった軌跡をみることができる。 そこで彼の作品とテキストをクロノロジカルに分析していくことは、建築が拡散していく現代に生きる私達が、建築そのものを再考する上で有効な手段になり得るのではないか? 本研

        • 隈研吾読書会② 建築論・実作への展開

          現在、研究室・学年の垣根を越え隈研吾読書会を行なっている。第二回のプレゼンターを担当するため、初回の振り返りと、第二回で扱う内容を紹介する。今回扱う著作:『反オブジェクト』『負ける建築』 初回の総括初回の読書会では主に『10宅論』『建築的欲望の終焉』を扱った。これらは建築家として活躍する以前に、批評家としてデビューしていたころに隈研吾が書いたものである。ここで彼は初めに、アメリカ型の持ち家政策によって戸建て住宅が商品化し、人々の中で「住宅私有の欲望」が搔き立てられたことを指

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