To become a soccer player.
「やっとだ。」
3年目にしてようやく掴んだ開幕スタメン。
スタジアム入り。
バスを待ってくれているサポーター皆さんのチャントを聞いて、
「俺もようやくプロサッカー選手だ。」
と感じさせてもらった。
身が引き締まる思いで試合に臨んだ。
試合にも勝った。
死ぬほど嬉しかった。
けど、
自分のプレーには全く納得いかなかった。
俺ってこんなもんなんだ。
チームの力になれた実感が1ミリもなかった。
プロになって町田での2年、
4試合しか公式戦に出ることができなかった。
ただ、周りの人に恵まれたおかげで
成長できている実感はあった。
試合に出てもやれる。
そう思って、移籍を決断した。
「いや、全然やれてないやん。」
自分に対して、そう思った。
讃岐に行って、
試合に出れなかったら、
活躍できなかったら、キャリアは終わる。
そう覚悟を決めて移籍した。
だから、讃岐に行ってからは
毎朝5:30から有酸素系のトレーニングして、
2部練でも構わず、筋トレしてた。
※詳しいルーティンや、トレーニング内容はいつか公開します!
成長するために必要だったし、
これをやればもっといい選手になれると思って毎日やり続けた。
やるって決めたことはやる。
やらないのは逃げでしかない。
それが俺のポリシーだったから。
2節 アウェイ北九州戦
絶対に忘れない試合。
これを機に人生が変わった。
北九州まではバス移動で片道約6時間。
試合に向けてのコンディション調整が大切なのは明白。だけど、自分のポリシーゆえに
トレーニング量を落とすことはしなかった。
アップの時点で体が重い。
感じたことない感覚だった。
バス移動をなめてたのもある。
若いから大丈夫って思ってた。
トレーニングのやりすぎで疲労が溜まってきてるのも、ちゃんとケアしてるから大丈夫。って
気づかないふりしてた。
結果、
0-3で敗戦。
自分のミスで失点。
離脱するようなレベルではなかったけど、
怪我もしてしまった。
第3節に向けた練習。
試合3日前、紅白戦。
その紅白戦で、今週はスタメンじゃない。
っていうことがある程度わかった。
試合に出るのをあきらめちゃいけないのはわかっていたし、紅白戦は死ぬ気でやった。
でも、家に帰る車の道中、なぜか涙が溢れてきた。悔しいし、情けないし、足も痛いし、
なんかいろいろぐちゃぐちゃで
何をする気力も湧かなかった。
この日初めて、ルーティンで大事にしてたもの
全てをサボった。
サッカー人生終わったな。
本気でそう思った。
町田で2年間自分なりにサッカーに向き合ってきたし、
その2年間の積み上げだけが自分の自信であり財産だった。
それがいとも簡単に崩れ落ちていった。
2年間全て無駄だったんだ。
プロに入ってから、自分なりに積み上げてきたものが2試合で否定された。
試合に出ることにも、活躍することにも
繋がんなかった。
当時の俺はこの出来事をそう捉えてた。
人生で確実に1番落ち込んだ。
でも、落ち込んだら上がるだけ。
この時の経験が、今回の怪我を前向きに捉えられていることにかなり繋がっていると思う。
落ち込むって
自分が期待してた通りにいかなかった時
に起こることなんだ。
そう気づけた。
もっとやれると思ってた。
でも、できなかった。
じゃあどうしたら、活躍できるようになる?
また試合にスタートで出られる?
それを考えてやり続けるしかない。
よくテセさんが言ってた。
「試合に出れないのが当たり前な時は頑張れる。コンスタントに出れるようになって、外された時が1番キツい。」
って
まさにこれ。笑
今思えばこれもプロサッカー選手になれた瞬間だったかも。
テセさんはじめとする、
ほかの先輩たち全員が何回も何十回も
そのプロセスを乗り越えて試合に出ているからこそ、この世界で生き残っているんだ。
今やんなくなったら本当にそれこそ
サッカー選手としては生きていけなくなる。
この出来事から学んで、
絶対スタメン取り返して、シーズンを終える。そう決めた。
学んだことは、、、
また次回!
今日は町田と讃岐の試合を2画面同時視聴で応援します!
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