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警鐘を鳴らしてくれる一冊

鈴木おさむ著の『仕事の辞め方』を読了。
40代をすぎればみなソフト老害になっている、との話にハッとした。
自分もそうかもしれないと、しばし考えた。
会社から求められることが増え、若手からは要望がでる。その間に立つ世代だから、バランスを取ろうとして、なるべくしてなってしまうのだろう。
けど、自分がそうかもしれないと認識することが重要だと思った。
多くの場合気づかずに過ぎてしまうソレを、著者は「ソフト老害」という言葉で言い当てる。

40代は「語らないこと」が大事だとも著者はいう。

この時に大事なこと。「語らないこと」です。40代以上の人は若い世代と飲む時に、自分のことを語りがちです。これは20代からしたらとんでもない時間の無駄遣い。20代に、自分が知らないことは認めて、知らないことを沢山教えてもらう。そうすると、今度はその20代が自分たちが尊敬している40代の人と会わせてくれたりして、どんどん円が大きくなっていきます。

自分のことを語りがちな自分を認めたうえで、ぐっとこらえて、若い人たちに教えてもらう。このマインドによって、著者は人的資産を築いてきたのだろう。

そのほかにも、「自分の代わりなんて絶対にいる」という考え方や、感情的に怒る人よりも「追い詰め型」のほうが厄介な人、という部分などに共感した。

いろいろな面で警鐘を鳴らしてくれる一冊であり、読みやすい一冊であった。

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