固定電話がない家で連絡手段をつくる方法
スマホの普及率が90%を超え、最近は、一般家庭で固定電話を持つことは少なくなってきました。
実際、わたしの家も固定電話はありません。
でも、スマホをもっていないけど連絡をとりたいとき・・・たとえば、小学生の子どもがいる家庭などは、意外と「家にいる子どもと連絡を取りたい」というケースがあるかもしれません。
こんなときに使えるサービスがあります。
それが、IP電話。
さらに言えば、このIP電話を使うことで、携帯電話の通話料金を安くすることもできます。
タブレットがあるだけではLINEができない
国内ではインフラとなってきたLINE。
ほとんどの方は、このLINEを使ってメッセージや通話を行っているかと思います。
「家にタブレットがあれば、LINEを入れて連絡が取れるんでしょ?」と思いがちですが、最近はセキュリティが厳しくなってきていて、LINEを使うには、「電話番号」が必要になっています。
もちろん、自分のスマホの電話番号はスマホのLINEで登録されています。
なので、「固定電話がないからLINEを使いたいのに、LINEを使うには電話番号が必要」となると・・・堂々巡りでLINEを使うことはできないわけです。
新しい電話番号を作る方法
こういったケースでは、電話番号が必要になります。
電話番号を作るには、いくつかの方法があります。
大きく分けるとこの2つ。
① 新しくSIMを契約する
② IP電話番号(050から始まる番号)を使う
①新しくSIMを契約する
ひとつ目のSIM契約では、月額0円で電話番号を取得できるpovo、格安SIMの日本通信やHISモバイルを契約するパターンがあります。
最近のスマホではひとつのスマホに2つのSIMを設定することができるので、新しくSIMを契約することで、電話番号が手に入ります。
これらについてはいろいろな記事が出ているので今回詳細は割愛しますが、どうしても、スマホに2つ目のSIMを設定するという手間があるので、「スマホってあんまり使いこなせてないんだよね」という人には、ハードルが高いかもしれません。
②IP電話番号(050から始まる番号)を使う
ふたつ目のIP電話では、SIMとは違ってさらにいくつかの選択肢があります。
まず確認しておきたいのが、家のインターネット契約。
すでに契約しているインターネット契約によっては、IP電話番号が付属されていることがあるからです。
この場合、電気量販店やAmazon等でIP電話対応の固定電話を購入し(4,000円ぐらいから購入できます)、家の電話回線につなげて所定の設定を行えば、昔ながらの固定電話自体を使えるようになります。
こうすれば、そもそもタブレット端末がなくても使うことができます。
ただ、当然ですが、この固定電話からの発信には、通話料金も発生します。
通話料金の問題や、インターネット契約にIP電話がついていない場合、固定電話を買うのがもったいない、または設定が面倒な場合などなど、、、じつはもっと簡単な選択肢があります。
それは、IP電話を新たに契約すること。
2つ目の電話番号を手に入れるカンタンな方法
SIM契約では、新規契約やスマホへの2つめのSIMの設定などいろいろと面倒な点がありますが、IP電話の場合、サービスによっては設定がとても簡単な場合もあります。
さらに、IP電話の通話料は、じつは携帯電話の通話料金より安いのが相場。
このため、「家の電話用」や「タブレット端末のLINE設定用」に使う以外に、スマホにもうひとつ電話番号を追加して通話料金を安くする・・・という使い方もできるわけです。
ただし、IP電話は一般的な携帯電話よりも音声品質が良くない、ということだけは注意が必要です。
個人向けのIP電話サービスは数年前に比べてどんどん少なくなってきているのですが、そのなかでも現在使えるものはこの2つです。
・My050
・Skype番号
・My050
初期費用550円と毎月110円+半年ごとの維持費550円で電話番号がもらえます。
契約してスマホにアプリをダウンロードして設定すれば使えますが、SIM契約よりは難しくないはず・・・です。
デメリットは留守番電話サービスがないこと。
「とりあえずLINEの認証で使いたい」、「携帯電話の通話を安くしたい」ということであれば、安く使うことができます。
・Skype番号
10年以上前に一世を風靡した、IP電話の先駆けサービスのオプション機能です。
Skype自体は無料で使えますが、これにIP電話番号をつけるとなると、有料となります。
値段は比較的安く月200~300円(現時点)で利用できて、発信するためにはプリペイドでいくらか(600円~)を支払っておくか、月額の無料通話枠(約400円~)を購入しておくかのどちらかです。
プラン形態がややこしいですが、受信専用として使うのであれば無料で留守番電話サービスもついていて使いやすいです。
設定は、Microsoftアカウントを作成し(持っていればそのアカウントでサインイン)、Skype番号を契約。
スマホにSkypeのアプリをダウンロードしてサインインすれば使えるというカンタン仕様。
唯一のデメリットは、日本国内では、こちらからの発信で電話番号が表示されないこと。
「とりあえずLINEの認証で使いたい」場合や、「家の受信用にひとつ持っておきたい」という場合に最適です。
でも、そもそもLINEって必要?
個人的には、受信専用の電話番号が欲しいと思っているので、近々Skype番号を契約予定です。
ここまでいろいろ書いてきましたが、冒頭に挙げたように家と家族間でやりとりしたいだけなら、このSkypeのサービス同士は無料でメッセージも通話もできるので、そもそもLINE以外のこういったSNSアプリを使えばいいじゃん、という結論になってしまったことに気が付きました・・・(笑)。
ということで、今回の記事は「こういう考え方もあるよ」という参考までに・・・。
各自応用してみてください(笑)。