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体系化されているアイデアのつくりかた コーヒードリッパー開発秘話 きっかけ編 #2-4

アイデアのつくり方は体系化されている

前回までで、新型コロナウイルス・とん挫した派生品開発プロジェクト・ある音声メディアでの言葉からアイデアが生まれた、というお話をしました。
流れはわかるけど、再現性がない」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

でもじつは、わたしがこのアイデアを生んだ方法は体系化されています。
1998年とかなり昔の本ですが、多くの人に読み継がれている『アイデアのつくり方』という本があります。

※商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当記事作成者に還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報、または自動で更新されています。

安価でページ数も少なく読みやすいので、「アイデアを出したい!」という方はぜひ手に取ってもらいたい本です。

アイデアをつくる5つのステップ

ここにはアイデア発想のステップが書かれています。
具体的には、この5ステップ。

①データを収集する
②データを咀嚼する
③データを組み合わせる
④アイデアのひらめき
⑤アイデアをチェックする

コロナ禍になって、「これからどうなるのか?」「対面営業が減ってなにが本当の問題なのか?」「直接会えなくてもできることは?」「オンラインでどんなプロモーションができるのか?」などなど・・・情報収集しながら多くの事を考えていました。
これは①や②の段階です。
この段階は、心理学で「収束的思考」と呼ばれるもので、カンタンに言え、ば特定の目標に向けて集中的に取り組んでいる状態を指します。

こうやってわたしは集中して情報を集めたり論理的に考えたあと、音声メディアやニュースアプリ、読書などで、まったく違う分野の情報にも触れていました。
このときは、本業のことを考えず好きなIT系の情報や気になったビジネス本などをインプットしていたのです。
※これらのインプットは日ごろから行っている習慣的・嗜好的なもので、もちろん業務時間外です。
この段階は③で、さきほどの収束的思考と反対に「拡散的思考」と呼ばれるものです。
おおざっぱに言えば、集中せず力の抜けた状態でいろいろなインプットに触れながらそれらを無意識に組み合わせている状態で、ふとスマホをみて「そういえばこの前見たモバイルバッテリーよかったよな」思ったり、なぜかわらかないけどAmazonのカゴに入れたままの本のことを思い出したり、いろいろな思考が湧いて出てくるようなイメージです。

わたしは音声メディアを聞いているときにこの拡散的思考になっていて、④アイデアがひらめいた、ということです。

煮詰まるまで考えたら、あとは力を抜く

おそらく「アイデアを出したい」と考えている人は、この①データの収集と②データの咀嚼まではおこなっていることが多いと思います。

つまりこのあと必要なことは、これまで考えていたことをいったん忘れて(考えず)、無関係な本を読んでみたり、まったく違う仕事をしている人に話を聞いてみたり、友達と他愛もない話をしたり、自分が夢中になれる趣味をしたり・・・ちからを抜いてほかのことをする、ということです。

違うジャンルのインプットでは、音声メディアのVoicyや、Podcastなどいろいろな方が幅広い分野の話をされていておすすめです。

今回で、連載していたコーヒードリッパー開発秘話は最終回となります。
実際に行ったクラウドファンディング、ECサイト、そしていままでの記事のリンクを下に載せておきますので、見ていない方はぜひご覧ください。

■リンク集■

▼188%達成したクラウドファンディング▼

▼今回開発したコーヒードリッパー▼

▽開発秘話 本編▽
#1 閉塞感から始まったコーヒードリッパー開発
#2 ひとつめの落とし穴
#3 科学的な味の追及方法
#4 クラウドファンディング出品ではどのサービスがいいのか?
#5 プロダクト開発で問われる〇〇力
#6 カンタンにユーザーの声を集計する方法
#7 プロトタイプのチカラ
#8 デザインに"賭ける"のはコストの無駄遣い
#9 素人とプロの違い
#10 食品プロダクトの壁
#11 プロモーションがもっとも効果をあげるタイミング
#12 達成率95%と29%のボーダーライン
#13 設定ミスで失ったメリット
#14 プロダクト販売に使うECサービスはどれがいい?

▽開発秘話 きっかけ編▽
#2 -1 きっかけとなった派生品開発プロジェクト①
#2-2 きっかけとなった派生品開発プロジェクト②
#2-3 きっかけとなった音声メディアの言葉
#2-4 体系化されているアイデアのつくりかた(本記事)

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