クラウドは本当に危険? ~災害リスク編~
たまに、「社内のデータを社外のクラウドに預けておくのは危険」という声を耳にすることがあります。
これは本当なのでしょうか?
「危険」と言われている大きな要因は、災害リスクとセキュリティリスクの2つ。
今回は、この災害リスクについて解説していきます。
クラウドに預けてるデータは災害に弱い?
クラウドでよく心配されるのは、災害リスクです。
というもの。
でも、このような心配はじつはまったく不要で、完全なる取り越し苦労です。
むしろ、クラウドの方が安全と言えるケースが多いのが現状です。
クラウドが安全な理由は2つ。
①普通の会社より災害対策が強いということと、②データ自体が分散してバックアップされているというのがその理由です。
理由①普通の会社より災害対策に強い
クラウドサービスで使われているデータセンターは、街中にある普通のビルや一般的な工場に比べて、しっかりとした災害対策がとられています。
たとえばGoogleのデータセンターは、自然災害のリスクを最小限にするために、慎重に立地を選んでいます。
地盤の安定性、気候条件、周辺環境などを考慮して、災害発生の可能性が低い場所に建設されているのです。
耐震設計の堅牢な建物構造はもちろん、火災発生時の延焼を防ぐ耐火設計にもなっています。
洪水リスクの高い地域では、データセンターを高地や洪水対策が施された場所に建設したり、防水壁や排水システムなどを導入することで浸水被害を防ぐ対策がとられています。
万が一ひとつの電気の供給が立たれた場合でも安定稼働できるように、自社発電や複数の電力供給で対応できるようにもなっています。
理由②データを分散化したりバックアップしている
クラウドサービスでは、基本的に複数のデータセンターに同じデータがバックアップされています。
修理や万が一の災害で、1つのデータセンターが使えなくなったとしても、他のデータセンターからデータが復元できるので、サービスが停止することはありません。
このデータの多重保管体制は、クラウドサービスの大きな強みとも言えます。
BCP対策をアウトソーシング
逆に、自社で考えてみるとどうでしょうか?
立地の変更や建物の変更などはすぐにはできるものではありませんし、もちろん、こういった対策には大きなコストがかかります。
最近はBCP対策としてさまざまな対策をとっている会社や工場は多いですが、それでも、ここまでのことができている会社はほとんどないはずです。
もっと言えば、「データの保全」というポイントでBCP対策を考えるのであれば、クラウドにデータ保管をアウトソーシングしてしまえば良いわけです。
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