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BtoBのクラウド選びで重要なRTOとRPOとは?

インターネットで買い物したり、動画を見たり、仕事で資料を作ったり・・・もはやクラウドサービスなしの生活は考えられませんよね。
でも、突然の災害でクラウドサービスが使えなくなったら?
こんな時、ビジネスへの影響を最小限に抑えるために大事な指標が、「RTO」と「RPO」。
今回は、このRTOとRPOをビジネスで使うクラウドサービス選びのポイントのひとつとしてご紹介します。

「アルファベットばっかりやめてくれ」
というお言葉はごもっともです(笑)。
ちょっとスクロールすれば、すぐにこのRTOとRPOを分かりやすく解説していますのでご安心ください。


復旧時間と損失データ

はじめから、この意味不明なアルファベットの解説です。
見た目ほど難しくはないので、ぜひ頭の隅にとめておいてください。

RTO(Recovery Time Objectivee):復旧時間目標

RTOとは、システムがダウンしてから、どれくらいの時間で復旧できるかの目標値のことです。

もしあなたがネットショップを運営していたら、システムダウンが長引くほど売上が減ってしまいますよね。
だから、RTOは短い方が良いわけです。

逆に、社内システムのように多少止まってもすぐに大きな問題にならないシステムなら、RTOは長めでも大丈夫かも・・・ということになります。
ただし、RTOが低ければ低いほどコストが上がるため、コストとのバランスを見て決める必要があります。

RPO(Recovery Point Objective):復旧時点目標

RPOとは、システム障害が起きた時に、どの時点までのデータが復旧できるかの目標値のこと。

1時間ごとにデータをバックアップしているシステムならRPOが1時間で、最大1時間分のデータが失われる可能性があるということになります。
RPOも短いほどデータ損失は減りますが、こまめにバックアップを取る必要があり、これも短ければ短いだけコストもかかります。

なんでRTO・RTOが大事?

「RTOとRPOはわかったけど、それがなに?」
と思うかもしれません。
なぜこの用語が大事かと言うと、クラウドサービスを選ぶときのひとつの指針になるから。

クラウドサービスを選ぶとき、そのクラウドに預けるデータやシステムが、「どれくらい重要か?」、または、「万が一災害が起きたとき、どのくらいの復旧度合いが適切か?」ということを考える必要があるからです。

そこから逆算して、「どのくらいのRTOが必要で、RTOはどのくらい必要か?」という目標を立てる
そのRTO・RPOをもって、各クラウドサービス事業者に見積を依頼。
目標値と価格を比較して、自分の目的に合ったサービスを選ぶ・・・というわけです。

もう少しちゃんと書くと、このような手順です。

  1. システム・データの重要度を確認する:そのシステム・データにとって、システムダウンがどれくらい影響が大きいか?データが失われたらどれくらい困るか?を考える。

  2. RTO・RPOの設定:1を踏まえて、そのシステム・データをどのくらいのRTO・RPOにするかを決定する。

  3. クラウド事業者へ見積依頼:2の設定から、それぞれのクラウド事業者へ見積を依頼する。

  4. 最終選定:コストとRTO・RPOのバランスを比較し、適切な事業者を選ぶ。※コストが高いと感じる場合は、RTO・RPOを下げて再度依頼してみる。

GoogleのRTO・RPO

じっさいのクラウドサービスと言えば、AmazonのAWS(Amazon Web Servise)、MicrosoftのAZURE、GoogleのGCP(Google Cloud Platform)が有名です。
各社それぞれ、RTO・RPOに向けてさまざまな対策、サービスを持っています。

とくにGCPはRTO・RPO 0を実現できるように、さまざまな対策を行っているようです。

  • 複数の場所にデータを置く: GCPは、世界中にデータセンターを持っています。一つの場所にトラブルが起きても、他の場所からサービスを提供できるので、システムダウンのリスクを減らせます。

  • こまめなバックアップ: GCPは、データを自動でバックアップする機能があります。万が一データが消えても、バックアップから復元できます。

バランスが大事

ということで、クラウドサービスを選ぶ際には、サービス自体の価格や機能だけでなく、こういった災害対策も重要なポイント・・・というお話でした。

RTOとRPOを理解し、災害に強いクラウド事業者を選ぶことで、安心して安定したビジネスを続けることができます。
色々なクラウド事業者を比較検討し、あなたのビジネスにぴったりのクラウドを見つけてください。

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