2023年の振り返り
気づけば年の瀬。毎年の振り返りを今年もやります。
経営へのかかわり
今年1番の変化は7月に転職をし、会社を経営する側に回ったことでした。
この転職はとても悩みました。前職での日々は充実していましたし、まだ幼い2人の子どもがいる我が家では家庭を大切にしながら働くことができていました。
しかし5年先を考えれば、この34歳というタイミングでもうひとつ大きなチャレンジをしたい、という気持ちがありました。これが30代最後のチャレンジであり、気力の充実している今、思いっきりやってみようと。
そんな折、縁のあった会社で経営に携わらせてもらう機会に恵まれました。経験の浅い自分で良いのかという思いもありつつ、自分が成したい理想像を描く中でどこまでやれるか試したい気持ちがあり、引き受けることにしました。
転職して以降
転職してからほとんどSNSなどでも発信をしておらず、そう意識をしていたわけではないのですが、発信をする時間と余裕がないほどに、常にいっぱいいっぱいでした。
シンプルに経営に集中していたわけではなく、時間の8割近くは現場にも入って開発プロジェクトを複数回し、トラブルが発生すればシューティング。財務数字を見ながら次の営業戦略を考えたり、足りないポジションの採用面談を進めたり。
振り返れば自分の意思で進められたことは決して多くはなく、必要に迫られて動いたことが大半だったように思います。それくらい30~50名規模の会社経営がやるべきことは多様で、現場と経営の境界が入り混じった状況でした。
このような状況下で自分の効率の悪さや経験の浅さが露呈するので、これを量でカバーしようとするも、日々の睡眠が3-4時間もざらで、これにより体調を崩して家族や周囲に迷惑をかけることも多くありました。奥さんには毎日のように弱音を聞いてもらっており、存在にはとても助けられていました。。
頭では3ヶ月や1年先を見据えて、逆算してやるんだ。そうわかっていても、今日や明日をやり切るので精一杯。もっと自分はやれるはずだと思ってやれない日々は辛いものがありました。
今も振り返りを書いていますが、記憶がないほどに振り返ることがないことに驚きます。これが良いこととは全く思えませんが、振り返る時間を作らないほど目の前のことをやり続けたし、必死でした。
下半期に得たもの
確かに辛かったし、大変でした。ただそれにおわってしまうのは歯がゆい。得たものを言語化することで、来年の糧としたいと思います。
社員の幸せを願うようになった
これまでの仕事人生の中で、社員の給与や賞与を決める場面に立ち会うことはありませんでした。それが今期は特に人事制度を構築して、組織をスケールさせていこうというタイミングでもあったので、給与や賞与のあり方についてはかなり議論を重ねました。
なので、よく言われる給与の振り込みは社員は嬉しいが、経営者はそうでもない、という感覚は少しわかったような気がしています。と同時に、「今月も給与払えてよかったな」「賞与出せてよかったな」「社員のみんなに豊かになってほしい」と感じるようになったのは、自分の中のポジティブな変化に思えています。
これは世の経営者の方からすれば当たり前の感覚かもしれませんが、自分にとっては新鮮な感覚でした。家族でも友人でもない、社員の幸せを考えるようになったのは経営者ゆえの視点の違いなのかもしれません。
「自分の限界は組織の限界」を身をもって思い知った
これもよく言われることの一つ。
これは時間の話と、情報の話の2点で思うところがあります。
まずは時間。自分の時間の使い方がダイレクトに組織に影響するのを感じています。
当然時間をかけたものは良くなるし、そうでないものは疎かになる。会社にとっての優先度を考えたときに、役員である自分の時間の使い方は、会社を左右するほどのものです。
前職のプレイヤー時代と比較すれば、自分の時間の重みを感じています。と同時に、どれだけコンディション良く、生産的な時間にできるか、のプレッシャーも出てくるようになりました。
また、2点目はインプットする情報。
人から聞いた話、読んだ本や記事に動画など、インプットするすべての情報は組織につながります。ふと目に入ったものに影響されて施策に繋がることもあります。
自分が1日に摂取できるインプットから逆算すると、組織にどう影響を与えたいか。そういう起点でインプットもアウトプットもしていかなければいけない、と思うようになりました。
いずれもプレイヤー時代には分かっていたことでしたが、より今の方が会社に与える影響が大きく、その重要性を感じています。これからも意識していきたいことです。
最後に
実はなかなか筆が乗らず、納得のいく振り返りかというと怪しい…。それはきっとこうして文章を書きながら自分と向き合うことをしてこなかったからだと思います。
ですが、もう今日で一年も終わり。このへんにしておき、家族との時間を楽しみたいと思います。
来年は、今年の悔しさを糧に飛躍できますように。
来年もよろしくお願いします。