2023年1月の振り返り

これはなにか

これは自分個人用に月次の振り返りをまとめたものです。

1月の目標と振り返り

1月の目標はこれ。

自分なりの仮説を持って仕事をすること。
ロードマップに載っていない話だったとしても、事業方向性に合致していて、自分がオーナーさんにとって重要だと思うならば、その重要性を主張したり提案したりすることをやっていく。

前月比較だと仮説を持って仕事をする、はできていたと思う。


いくつかの仮説をアウトプットしたが、全部自分で考案したものではなく、議論の中で生まれた仮説もあって、それをいくつか考えたものになっている。

不思議なもので、自分が「こうなると良いのではないか」という仮説を持ちながら仕事をするのは面白い。考えている最中は、自分だけが気づいた万能感のようなものもあって思考は捗るし、口に出したり人に話したりすると違和感に気づいて軌道修正できることもある。

こういうことを考えていると、12月は復帰できたと思っていたが、思い返せばまだ慣らしの期間で、ようやくPdMとしてはあるべき姿の仕事ができてきたのが1月だったのではないかとも思う。

ではなんでこの変化ができたのか?と考えると、 PMチームのマネージャーとしてのスタンスを知れたことが大きいと思う。

当初12月は、すでにロードマップはほぼ見通しが立っているし、各開発ラインで完遂することが求められていることだと考えていた。だから自分は実行にフォーカスするべきだと思っていたが、どうも面白くない。これが先月の振り返りにかいた「物足りなさ」でもあった。

このあたりをどうするかな... と悶々としている話をPMチームで議論していたところ、段々と「決められたことをやること」が僕の思い込み・勘違いであり、むしろ「説明責任さえ果たせれば、とにかくやりたいようにやってよい。それを支援したい」ということが求められていることだとわかってきた。

「やりたいようにやってよい」とマネージャーから言ってもらえるのはメンバーとしては勇気のもらえる言葉だ。急に足枷がなくなって不利な条件下でも挑戦してみたいと思える。自分がもしそういう立場になったらそういう言葉をかけられるような人になりたい。

プライベート面

1月はそこそこの月であった。

1月の序盤〜中盤は、娘が睡眠退行ぎみになり、合わせて親も睡眠が不安定になることになった。

結果何が起こったかというと、睡眠不足による苛立ちでしょうもないことでの口論であった。もはや何について喧嘩だったのかも思い出せないが、ひとしきり話が終わると自分がどうしようもなく消耗していた。

ここから学べることとしては、事態が起きてからでは遅いということだ。healthcheckとして家族の状況を検知しておき、閾値を超えてきたらすぐにケアする。それくらいの余裕を持って家族の心境変化や状況に気づいてあげられるような人になりたい。

なお、下旬は娘が寝るようになり睡眠が安定、加えて東京観光もあってとても良い時間となった。

注力していたこと・挑戦したこと・頑張ったこと

1月注力したのはチームに影響を与えていくことだったと思う。

12月は様子見だったが、1月はチームメンバーからのフィードバックをきっかけに自分の行動を変えていくことにした。

まずはチームの会議体の見直し。
メンバーにヒアリングしつつ、不採算な会議は整理を進めた。

  • 開発ラインの週次定例

    • 時間を60 -> 30分に短縮

    • 目的を明文化

    • 事前に共有事項を書いておき、冒頭10分で読み、後半20分は議論

  • 月次振り返り

    • オンラインではなく、オフラインで実施

    • コミュニケーションができるよう、ランチも(豪華な懇親費サポートに感謝)

まだ1回しか実施していないが、開発チームがオフラインで会う、というのはとても良いコミュニケーションな気がしている。ランチをして他愛のない話をしてみると、オンラインでの仕事の場で格段にその人へのコミュニケーションが改善していることに気づく。話をふりやすくなったり、気軽に冗談も言えたりするのだ。
こういう機会を作れたのも会社の制度のおかげなのでとてもありがたい。


また、開発チームが顧客(オーナーさん)の声を聞く機会が減っている問題も聞いていたので、それもなんとかする動きをしてみた。

開発チームとBizが少人数で行う議論をする会はメンバーの評判が良く、まだやり始めて2回だが、手応えを感じている。
ただの要望を集約するVoCでは意味がなく、仮説をもとにBiz-Devが一緒に議論を深めていくことが重要で、このプロセスこそが顧客理解につながっていく。

LayerXのmosaさんの開発速度が速いというのは、提供する価値が高いこと、というのは重要な示唆だと考えている。提供価値の高さを考えるならば、価値とは何か?を問いかけ続けられるチームでありたい。自分はチームの中ではPdMという役割なので、まさにこれがミッションだと考えている。

苦しかったこと・困難だったこと

やっぱり顧客理解が圧倒的に足りてないなと。

これはBizチームと議論してても思うし、実際にセールスチームのアポに同行してオーナーさんに話を聞いた時も思った。(それが以下のメモという名の殴り書き)

- 当たり前だけど、そんなデータドリブンじゃない
- めちゃくちゃロジカルに戦略を考えられているわけではない。過去の経験や流れから手を打っている。ブランド運営ではそういう運営がスタンダードなのかも知れない(n=1)
- こういう当たり前の常識や考え方をどうアップデートできるか
- 仮にいろんな顧客データが見れて、商品ごとの売上や利益率が見えたとしても、オーナーさんの考え方をアップデートしないと意味がないだろう
- もしかすると日々データを見ていなければ、データの見方がわからず打ち手も想像できないかもしれない
- これはプロダクトの改善だけでなく、Bizのコンサルなどのカスタマーサクセスとセットでやっていく必要ある
- データによってオーナーさんの戦略を変えられる
 - 例えば売上が徳島県に偏っているとしたら、徳島に試験的にポップアップだしてみるか
 - うまくいけば常設店舗につながり、別の展開ができるかも
 - この時間帯にめちゃ売れるから、このときにインスタ投稿してみよう
 - 着地予測として、過去の傾向から来月はこれくらいの売上・利益になりそうだから、これくらい在庫を積もう、広告をもっと出そう、とか。
- 僕たちのプロダクトがこういうデータをいい感じに出せるようになって、オーナーさんの感覚を裏付けたり時には真逆な傾向を出したりすることによって、オーナーさんの戦略をより正しいものにしていける。結果、ブランドの売り上げも伸ばしていける
- こういう未来は思い浮かべど、だからといってそれがそのままオーナーさんの常識にはならないことを改めて再認識した。Google workspace使ってないほどのアナログ、人が少ない、生産コストも上がってる。そういうオーナーさんの立場になって、本当の課題を見極められるようになりたい(完)

僕たちの顧客であるオーナーさんの環境は常に変化していて、だけどじゃあ全てのオーナーさんが最新情報キャッチアップしてテクノロジーを取り入れているかというと、それは違くて、いつまでもアナログで数値管理も精緻ではなく、とはいっても昨今の値上がりでコストも厳しくて、という。

そういうオーナーさんが我々のプロダクトを使うんだよ、ということを念頭にいろんな施策が考えられないと、まさしく絵に描いた餅、コストだけかけてリターンが薄い機能開発になってしまう。そうはならないように、自分がしっかり顧客に立脚して考えられるようになる、というのは重要だと感じた1月だった。

こんなん当たり前過ぎる。だけど自ら情報をとりに行こうとしなければ、自分の常識の中で考えるようになってしまう。想像しないものは実現できない。だから、忙しくても思いを馳せることだけは辞めてはいけないのだ、と思う。

2月の目標と抱負

1月はパラパラと考えていたので、2月はがっつり1つのトピックについて考えたい。VoCでも取り上げられることも多いが、いまいち開発がついてこないトピックについて。

それは本質的なイシューを捉えて、周りを巻き込んで改善に進める、というパワーが必要な動きをとれる余裕がなかった、ということでもあるので、2月の自分のパワーはここに割いていきたい。

なんでもないことを最後に

息子が「いちご狩りたのしかったね〜」と何度もいうので、本当に楽しかったんだろうな、と。これからもこういう経験をたくさんできるといいな。

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