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ロングトレイル中の衛生事情|生理・シャワー 女性視点

2023/24シーズンにニュージーランドのロングトレイル(テ・アラロア)を歩いたたくとまきのまきです!

今回は、ロングトレイル中の衛生事情を私自身どうしていたか、周りのハイカーはどうだったか、女性の視点からまとめたいと思います。もちろん、個人差あると思いますのでひとつの参考になれば幸いです!

生理について

ダントツに一番情報が少ない且つ気になっていた「生理について」紹介します。

はじめに…

< 私の生理事情 >
自分の認識では、あまり症状は重くない。生理の1~2日目はゆっくりできることに越したことはないが、薬を飲んで動ける。日本でも生理中でも登山に行く。どうしても気分が乗らないときは、さすがに行きません。笑

生理痛:1~2日目痛い。イブやロキソニンを飲んで通常どおり動くことができる。3日目以降は痛みは特になし。
経血の量:(人と比較したことがないので判断しにくいが)割と多め?
気分:生理前~2日目にかけてイライラしたり落ち込みやすくなる。

ロングトレイル中はどうしていたか?

私は日本にいる時と同じように使い捨てナプキンを使用していました。
使用頻度に対して、荷物になるので生理用の下着は持たず、通常時の下着を使用していました。

とはいっても、ナプキンもゴミも追加の荷物になりますが…笑
二人で荷物を分担する分、多少ゆとりがあったので嵩張りますがナプキンにしました。
使用したナプキンはジップロックに入れ、町に行った時に捨てていました。
また、シャワーを浴びれない日が続く際は、ウェットティッシュで拭き取りました。

メンタル面や体調の不調で助けを必要とすることもあるので、一緒に歩く夫には、生理が近くなったり、当日には伝えるようにしました。(大体は私が勝手にイライラしだすので勘づきます)

スチュアート島のハットにて 貝殻はトイレまでの道標

テ・アラロアならではの渡渉と生理


渡渉対策として、ナプキンと一緒に2~3本タンポンも持っていました。
腰まで水に浸かることが分かっている日には、タンポンを使用しました。
しかし、北島の途中で入れていたはずのタンポンが行方不明になる事件があったので、それ以降は使用していません。気づかないうちにう〇ちと一緒に流れてしまったのでしょう…
生理のタイミング、ナプキンと浅いところを歩く目を養い、タンポンを使用せずに済みました。

また、生理になってもゼロデイでゆっくり過ごすという選択肢もあります。ロングトレイル中は、数か月も歩くので、無理して歩く必要はないと思います!

ナプキンの調達

●半年分を日本で用意(結果半分は使用せず)
出発前に半年分まとめて買い、1回分(+ウェットティッシュ2~3枚)ごとジップロックに分けてました。
ニュージーランドには、とりあえず3ヶ月分持っていきました。(残り3か月分は途中で日本から送ってもらう予定でしたが、現地のものを使ってみようということで日本に帰ってから使いました)
現地には荷物を置かせてくれるトレイルエンジェルがおり、直近で使わない分はその方のお宅に他の荷物と一緒に置かせてもらいました。

●不足分は現地で購入
南島は北島と比べると、町の規模も小さく、数も少ないですが、大体お店に売ってあります。(田舎の小さなお店だと比較的高く、大きな町で買った方が安い)
現地のナプキンを使った感想としては、一回の動きでスムーズに包装紙?が取れる日本のこだわりを感じました。ゴミの数が少なく済むというのは楽なので。とはいえ、かぶれることもなく、問題なく使えました!

カヌーセクション 転覆の可能性あり

布ナプキンや吸水ショーツの検討

出発前に使い捨てナプキンではない対策を検討しました。
布ナプキンや吸水ショーツは、日常使いでは良さそうでしたが、ロングトレイル中は、毎日洗うことは厳しいと判断してやめました。

月経カップの検討

・それまで月経カップを使ったことがなく不慣れであること
・経血の量が多いこと
・衛生的に保てるのか

3点気になるところがあり、私にとっては「嵩張る」「荷物になる」ことよりストレスになると思ったので使い捨てナプキンに決めました。

周りのハイカーはどうしていたか?

自分なりに考えて選んだ「使い捨てナプキン」ですが、他の人がどうしているのかは、やはり気になる…

歩いてる時に聞いた私調べを共有すると…笑

圧倒的に月経カップを使用している方が多かったです!

女性1人で歩くハイカーも多く、荷物も少なく済むし、慣れていれば快適だそうです。懸念していた月経カップの管理方法は、アルコールティッシュで拭く、またお湯をかける、などでした。

あとはピルか、避妊リングって方もいました。

綺麗な川があれば飛び込む 水浴び後の様子

シャワーと洗濯について

清潔さに対する価値観・予算によって維持できる衛生レベルが変わります。

単純に、予算があれば宿があるところは宿に泊まれます。シャワーも浴びることができ、洗濯もできます。お金が解決します。笑

洗濯の相場は、1回4NZD、乾燥機は4NZD(時間は忘れてしましました…)
洗濯洗剤は1回分2NZDで販売しているところが多かった印象です。

北島の場合

2~3日に一度は、キャンプ場または宿泊施設でシャワーを浴びることができます。洗濯も大体どのキャンプ場にもあるのでその都度できます。トレイルエンジェルのお宅でも洗濯させてもらえるところもあります。

南島の場合

大体4~5日に一度、町に着くのでキャンプ場または宿泊施設でシャワーを浴びることができます。洗濯も大体どのキャンプ場にもあるのでその都度できます。トレイルエンジェルのお宅でも洗濯させてもらえるところもあります。

私たちは最長で12日間、シャワーを浴びれませんでした。(キャンプ場の営業時間をすっかり忘れていた…)その間、川で水浴びしたり、Hot Pool(野湯)を通過するセクションだったので、そこで凌ぎました。久しぶりにシャワーを浴びた、自分の身体の強い臭いや垢がお湯で溶け、落ちていくのをしっかりと感じました。笑

足元はいつも泥、そして濡れている

シャンプー類を持つかどうか

あまりシャワーを浴びる機会はないと思っていたので、出発時にはシャンプー類は持っていませんでした。使用する機会と重さと天秤にかけて重さが勝ちました。もちろん、その他に臭い対策のボディーシート等は持ち歩きませんでした。南島に入ってからは、重さは気になるけどもシャンプーしたい気持ちが勝ち、途中から持ち始めました。
洗濯洗剤は、2週間に1回くらいの頻度でしていたのでその都度購入しました。

私たちが出会ったハイカーは、結構な割合でシャンプー類や石鹸を持ち歩いていました。みんな臭いは気にする。

まとめ

正直、ロングトレイル中は不衛生な状態が続きますし、我慢することも多いと思います。頭の中のひとり言(中でおさまってないこともある)が「頭かゆい頭かゆい頭かゆい」になる日も多々あります。笑

生理があることで、考えることも増えるし、スケジュールも調整することもあるし、荷物も増える…

しかし、日常では考えられない視点から、自分を知る機会ではあると思います。
ロングトレイルというより、その「生活」を面白がって思い出を作りたいなと思っています。


白い靴下は真っ黒&穴だらけ

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