【創業ストーリー】インターネットを支える3-way handshakingのように、社会の根幹を支える会社を目指して
はじめに
スリーシェイクの吉田です。
おかげさまでスリーシェイクも創業10年目を間近に迎え、社内外で新しいメンバーやパートナーとの出会いが増えております。
そこで今回は、私自身の振り返りを含みつつ、皆さまによりスリーシェイクを知っていただくために、改めて創業のきっかけや想い、企業のこれからについてお話したいと思います。
創業のきっかけ
創業のきっかけはシンプルです。
日本のインフラエンジニアが、世界に名を馳せるサービスを出して、あっと言わせたい。インターネット全体をスリーシェイクが提供するサービスで支えていきたい。インフラ領域をクリエイティブにしたい。インフラをやってる人 = 闇戦士なんて言われたくない!
そういう想いが醸成されたのと、幾つかの偶然が重なり創業に至ります。
ちなみにDeNA時代の同期であるnote社 CTO・今さんからnoteのAWS構築支援を依頼されたことも偶然の1つでした。
9年間の振り返り
創業フェーズ
スリーシェイク創業時に決めていた事はこの3つです。
自分自身が思い入れのある事業しかやらない
事業がPSFするまでは資金調達しない、自己資金で乗り切る
友人を創業メンバーとして誘わない
1はどんなに最初の戦略がポンコツでも、プロダクトがチープでも、最終的にはメンバーが想いを持って1つずつIssueをやり切ることで、ユーザーに価値を感じてもらい、事業成長しにいくという考え方です。そのためには自分自身が思い入れのある領域でないとやりきれないと。そこで、私はインフラエンジニアとして思い入れがある領域しかやらないと決めました。今もスリーシェイクがプロダクトアウト型組織だよね、と言われる由縁はここかなと思います。
2は稼ぐ力(実績)がない状態で、VCに投資をお願いするのは筋が違うかなという考え方です。創業時はPivotの連続ですし、何より意思決定のスピードが重要ですので、PSFするまでは自己資金で、自分自身の責任範囲で足腰を鍛えるべきだと思っています。確固たる稼ぐ力を証明した上で、VCに投資判断を仰ぐ(リスクを取って頂く)方が適切な距離感で参画頂ける可能性が高いからです。
3は会社の文化として多様性を重視した考え方です。創業メンバーの前職が特定企業に偏ると、どうしてもその企業の文化が継承されがちです。私は1からスリーシェイクの文化を作りたかった。創業してから10人まではリファラルだ!とよく言われていましたが、全く逆をいきました。めっちゃ大変でしたけど。(現在は会社規模も成長してきたので、リファラルを推奨しています)
以上3点は、スリーシェイク創業フェーズを乗り越える基本戦略でした。この点は振り返ってみてもそこまで間違っていなかったと思っています。
成長フェーズ
一方で、成長フェーズに差し掛かった4 ~ 6年目は反省することが多かったです。
SRE事業で稼いだ資金を使い、新規SaaS(アドテクやDMPなど)の複数立ち上げを試みましたが、全て失敗に終わりました。
新規事業立ち上げの経験不足に加えて、前述の1が足りず、資金もリソースも投下しきれなかった点が大きかったと考えています。例えば、当時アドネットワークをAPIプラットフォームとしてSaaS提供する試みをしていましたが、私自身、マーケットには魅力を感じつつも、そもそもアドテク領域での知見や思いが足りず、探り探り最小メンバーで開発やセールスをしていた結果、思うような結果が得られず、振り切った投資もできずに、事業縮小しました。
また事業だけでなく、組織構築でも反省が多くありました。
組織開発に向けた議論やリソースを十分に割いておらず、曖昧な役割や責任範囲、ルールの整備不足により、会社全体で不信感が募ったり、メンバーが増えても業務がスケールしないなど様々な課題に直面しました。
大きくこの2つに対して試みた解決策は、事業を思い入れのある事業に絞る(SRE / セキュリティ / データ連携 / HR)、そして組織構築の観点では、HR本部(採用/人事)を立ち上げて組織開発に注力する専任チームを作ったことです。特にHRを30人規模から立ち上げたのは大きかったですね。
2025年に向けた基本戦略
拡大フェーズで掲げているスリーシェイクの戦略は2つです。
・SRE事業(Sreake)とHR事業(Relance)で国内トップのエンジニアリング内製化支援を実現すること
・SaaS事業(Securify / Reckoner)を収益化させ、労働集約モデルとSaaSモデルのハイブリッド体制を作ること
一般的に100名規模で4サービス、更にビジネスモデルも異なる事業を横断して伸ばしていくのはかなりハードルが高い状況ですが、銀の弾丸というものはない以上、Issueを1つ1つ丁寧かつ爆速で解決していくことで乗り越えたいです。
また、上記を実現する中で、直近課題として取組んでいるものはこちらです。
いっぱいありますね... まだまだやること沢山です。
社会の根幹を支える会社を目指して
どんなに素晴らしいアイデアや意欲、仲間、資金があっても、エンジニアリングリソースが不足すると、サービスをマーケットフィットさせていくのは困難です。AWSやGoogle Cloudを始め、便利なIaaSも普及し、TerraformやKubernetesなど少人数でスケールできるIaC(Infrastructure as Code)も発達しましたが、未だにエンジニアリソースが充足している企業を見たことがありません。
つまり、「ソフトウェア・エンジニアリングでできること」が増えれば増えるほど、サービス開発や運用の要求は高まり、プロセスは複雑さ(労苦<Toil>)も増えている状況です。
スリーシェイクは、この複雑さを解決したい。
単純に言えば、そこまでエンジニアリングに強みがなくとも、プロフェッショナルサービスを通じて、最速でマーケットフィットを支援していきたい。内製化を実現してあげたい。
これらを実現することができれば、より相対的にサービス開発エンジニアの数が増えていくのではないかと考えています。
おわりに
今回は、スリーシェイクをもっと知っていただくために、これまでの歴史を振り返りつつ、会社の今後の課題についてもお話させていただきました。
会社や仕事内容、スリーシェイクのこれからにご興味をお持ちいただいた方、インフラで社会の根幹を支えたいという方、スリーシェイクはエンジニア職・ビジネス職ともに絶賛採用強化中です。
ぜひお気軽にお問合せください。一緒にインフラをシンプルにして世の中にイノベーションを起こしましょう!
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