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新規プロダクト開発に取り組んだ一年(後編)
前編ではデジタルキューブでの新規プロダクトであるFinanScope(ファイナンスコープ)の企画から要件定義、開発やプロダクト名の決定の話を書いています。よろしければ前編もどうぞ。
2023年後半のスタート
さて2023年も7月以降の後半戦のスタートです。後半戦ではいよいよプロトタイプを市場に投入するべく、サービスサイトの開発や販売戦略の立案・マーケティング・コンテンツ制作など、開発以外のタスクも目白押しでした。
戦略面の検討が中心ということで、まずPdM素人の私はPMFという概念についても整理をすることにしました。
プロダクトマーケットフィット(PMF)とは
前編で取り上げた「プロダクトマネジメントのすべて」によると、PMFとはTwitter、UberやeBayなどに投資をしたベンチャーキャピタリストのアンディー・ラフレフさんが提唱した概念のようです。アンディーさんによる定義では、
"PMFとは強力な価値仮説を見つけることである。価値仮説とは、なぜユーザーや顧客があなたのプロダクトを使うのかを説明しうる重要な仮説のことである。"
と記載されています。が、少し難しい。。
解説として、以下の2点が書かれています。
ユーザーがプロダクトを「使いたい」と思う理由は、プロダクトに「価値」を感じているからであり、ユーザーと価値が結びついたときにPMFが成立する仮説が検証できたといえる。
価値に対して想定した価格でユーザーが購入して初めて、ビジネスとして成立することが証明できたといえる。
要は、「ユーザーと価値が結びつくこと」と、その先の「ビジネスとして成立すること」の2点が重要なのだと理解しました。
PMFの詳細を語りだすと長くなりそうなのですが、下記の書籍もかなりPMFに特化して解説していて分かりやすかったため、これから新規事業や新規サービスを始める方にはお勧めかと思います。
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高速PDCAを回す後半戦
サービスサイト・ダッシュボード
さて新規プロダクトやサービスをクラウドで展開するということは、そのサービスを紹介するためのサービスサイトが必要であり、サービスサイトから実施のサービスに誘導するための導線や、ログインしてもらったあとのダッシュボードが必要になります。また、会社のコーポレートサイトとの連携も必要ですね。
普段何気なくユーザーとして様々なSaaSを使用していますが、確かにそういう形になっているなと、改めて認知したところであります。
デジタルキューブではすでにAmimotoやShifterといったホスティングのSaaSを展開しているため、その際の経験なども参考にしつつ、私はユーザーに訴求したいメッセージを中心に考えました。
コンテンツ・資料作成
お役立ち資料やお役立ちコラムとして、サービスの説明資料や周辺領域を開設するコラムなどを執筆しました。
コンテンツの制作に詳しいメンバーとどんな資料を作成するかを考えたり、デザイナー・マーケティングチームと伝わりやすい資料作りに向けてプレゼンを実施したり、細かい点も含めて何度も修正をかけながら資料をUpdateしていきました。
資料やコラムについてはこれからも適宜追加できるようにしていけたらと思います。
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決済の仕組み
決済方法には、サービスに応じてStripeを活用したクレジットカード決済と銀行振込決済が適用される仕組みを導入しました。
こちらもAmimoto、Shifterで既にStripeを活用した決済を導入しており、導入できるという安心感をもって進められたことは非常にありがたかったです。
株式価値算定サービス(FinanScope Valuation)
こうして、サービスサイトやダッシュボードやコンテンツ、決済方法も実装でき、FinanScopeの第一弾であるValuationをローンチするに至りました。
Valuationは企業の株式価値を複数の方法で可視化できるシミュレーションサービスとして、M&Aや第三者割当増資、資本政策の検討などの使っていただけるようなサービスになっています。
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株式上場・M&Aタスク管理サービス(FinanScope Management)
また第二弾として、株式上場・IPO・M&Aプロセスを可視化し、タスク管理を容易にするプロダクトとして、Managementを2024年1月にはローンチ予定になっています。
地方にいると上場やM&Aのプロセスのノウハウは手に入りづらいところがあるのですが、そういったギャップを解消するためにサービス上に必要な情報を予め用意しています。
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ユーザーインタビュー(イベント)
プロトタイプを作ってから、ユーザーへのインタビューや提案は継続して実施していました。
経営者や専門家など様々なバックグラウンドの方にお話をお聞きすることで、プロダクトの改良にも反映させていただきましたし、方向性も軌道修正することもでき、第三者的な目線というのは非常に大切だなと改めて実感しました。インタビュー対応頂いた皆様、改めてありがとうございました。
インタビューを通じて我々の考え方に賛同頂ける会社様もあり、株式上場・IPOを支援しているの会社様のイベントでもPRさせていただくことができるなど、非常にいい流れも作れてきたなというところで、2023年は終わりを迎えるといったところです。
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2024年への期待
そんなこんなで、前編から続く新規プロダクトの開発で、怒涛のように過ぎ去った2023年でした。
新しいチャレンジにはプレッシャーや難しさもありますが、新鮮さやワクワクも大きく、大変有意義な1年だったと感じています。サポートして頂いた社内外のメンバーには改めて感謝しかありません。
2024年にはManagementのローンチも控えていますし、香川県で行われるピッチイベントに登壇することも決まっており、引き続き忙しくなりそうな予感です。
来年の今頃にはどんな世界が広がっているか分かりませんが、プロダクトや会社が更に成長する1年になればと思います。
それでは皆様、よいお年をお迎えください!