経営はサイクルで捉えると利益改善につながる
こんにちは、元政府系銀行員×元補助金審査員×コンサル会社経営 の川原です。
中小企業や個人事業主の方が財務や数字を武器にして ”儲かる” "お金が増える" ための情報を発信しています。
noteでは、私の普段の活動や今後何をしていくのか、何を考えているのか、といったことを書いていくつもりです。皆さんのビジネスのヒントや私を知って頂く機会になれば幸いです。
さて、今回は「経営をサイクルで捉える」という観点で書いてみたいと思います。
私はコロナ後は良くも悪くも「補助金の人」というイメージで紹介されることが多いのですが 笑
もともとは、というか現在も、一番得意なことは利益改善、キャッシュフロー改善です。
支援先にはお金が潤沢にない企業も多いのですが、コスト削減だけでは企業の地力も失われてしまいます。
お金があまり無い中で投資をしていくための手段として、あるいは新しいことにチャレンジする際のリスク/失敗した際のダメージを抑えるための手段として補助金申請支援を行っていました。
話は逸れましたが、利益改善を行っていくためには、現状分析を最初に行います。
分析を効率的・効果的に行うためには、いきなり細かいところをゴリゴリと分析するのではなく、全体感をもって捉えることが重要です。
専門家の方でも結構いらっしゃるのですが、間違っても、他社の事例を短絡的に当てはめたり、財務だけを見て対処療法的なコストカットを行うことはお勧めしません。
ではどうすれば良いか。
「経営サイクル」という観点で企業をとらえると、わりかしうまくいきます。
似た概念として「プロセス」という言葉があります。
業務プロセス分析などと言ったりします。
ではプロセスとサイクルで何が違うかというと、私の理解は
・プロセスはフロー
・サイクルは循環
です。
つまり、サイクルは循環し、フィードバックが働きます。
経営って持続的な活動なので、クルクルまわっているものとしてとらえる方が、継続的な改善につながるんです。
例えば有名な経営サイクルの捉え方として
・創る⇒作る⇒売る
があります。
ミスミを立て直しされた三枝匡さんの著書で再三出てきます。
創るは商品開発、作るは製造、売るはマーケティングや営業、サポートです。
そして、ここがミソなのですが、売ってみた結果を創るに循環させるんです。 このそれぞれを個別の活動として捉えるのではなく、この経営サイクルがうまく循環しているかどうかというサイクルで捉える。
このサイクルをいかに早くまわして全体がスムーズにまわるように持っていくか。
一つ一つを100点にするのではなく、「とりあえず売ってみる」という感じですね。
考え方として、リーンスタートアップと重なるところもあるかもしれません。
自社を見る時に
・そもそもサイクルが循環しているか
・このサイクルのまわりが遅くないか
・どこに問題があるのか
という視点で見ると、大きな視点であたりをつけることができます。
もちろん、ここで感覚的にならないよう、しっかりと数字を見て裏付けをしていきます。くどいですが、この「サイクル感」をとらえることが重要です。
このサイクルはあくまで一例です。
他にも例えば、少しマーケティング寄りで捉えると
・集客⇒教育⇒販売⇒成功事例創出⇒集客
みたいな捉え方もできますね。
あなたなりの「サイクル」の捉え方をしていただくと良いかと思います。
ポイントは「循環しているか」ということです。
お読みいただきありがとうございました。