生きづらさに共感できる仲間がいる(毎日更新123日目)
社会生活やコミュニケーションですごくストレスを感じたり、うまくいかないことが多すぎる場合は発達障害かもしれません。
発達障害といわれてもADHDとか言葉だけは知っているけれど、なんとなく難しい感じがしてややこしそうだから今まで知ろうとしてきませんでした。
それに障害と名前がついていると、自分が世間の人とは違う人種なんだと認めることになりそうで、ますます劣等感を感じるから無意識に避けてきたのかもしれない。
なぜこの本を選んだか
でも幸せに生きるためには自分のことをよく知る必要があると思います。
自分の特性を知ってどうすれば生きやすく自分らしく生きられるかを考えなければいけません。
もし自分が発達障害だったり、その傾向があったり(=グレーゾーン)するのであれば、まず発達障害がどういうものか調べて自分はどれに当てはまるのかを知りたいと思いました。
また同じように悩んでいる人達の事例や生き方を知ることができたら大いに参考になりますから。
そういった理由でKindleUnlimitedにあった読みやすそうな表紙のこちらの本を手にとったのです。
これはどんな本なのか
著者の姫野桂さんが発達障害もしくはグレーゾーンの方たちから広く意見を募り、日常生活を送るうえで役に立つ処世術をまとめたものです。
活字ばかりでなく、見やすいイラストが描かれたマンガ部分もあってすごく読みやすくなっています。
発達障害傾向の人にあるあるな悩みごとをテーマにして、こんな時どうする?といった形で苦手なことを工夫して乗り越える知恵=ハックがいっぱいですごく実践的なことが書いてあります。
書いてあることをすぐに行動にうつせる人であれば日常生活がラクになるかもしれません。
ただぼくが求めていた発達障害とはどういうものか?ということは詳しく書かれてはいないです。
本書から得られるもの
私はこういうことを日常感じて悩んでいます
と当事者たちの生の声がたくさん出ているので、この悩みは自分一人じゃなかったんだと知ることができ共感できて心が癒やされます。
そして自分は発達障害のどの傾向に近いのかということがなんとなくわかると思うので、自己理解が進み対処法にたどりつきやすくなるでしょう。
またぼくが一番のメリットだと思ったのは
発達障害やグレーゾーンの方たちが集まるコミュニティがあるということを知ることができたことです。
日々生きづらさを感じ人間関係もうまくいかずに苦しんでいる人は、孤立してしまって誰にも相談できなくて困っている場合が多いと思います。
そんな時は自分の悩みを安心して共有できる居場所がとっても必要なのです。
本書を読むことで著者の姫野桂さんもそうですが、そういった人たちのために活動しているたくさんの人や団体があるということを知るきっかけになったのが大きな利点でした。
「発達障害BARTheBRATs」マスターの光武克さん
株式会社LITALICOの鈴木悠平さん
発達障害グレーゾーンの会「ぐれ会!」を運営するOMgray事務局
Locopelli
発達障害の当事者・支援者・またその周りの人たちのためのコミュニティです。
発達障害の啓発、当事者の自己肯定感・独立心の向上を理念として活動しています。
kokopelli
こんなふうにいろんな場所があるんですね。
少し視野を広げて実際に自分の足を使って動きだせば、新たな人たちとの出会いで人生は大きく変わると思います。
ぼくも今回知ることができてワクワクしていますし、ぜひ参加したいと思っています。
最後に
というわけで今日ご紹介しました書籍をきっかけにして、自分の居場所や仲間を見つけるきっかけになると思います。
人生は出会いで変わる
自分を変えて人生を変えるにはつきあう人や環境を変えることが一番ですよね。
これからの時代はコミュニティの時代です。
みんなが自分らしくいられる場所が見つかりますように。
これまで孤独にがんばってきた人や生きづらさを抱えている人に伝わるといいなあ。
というわけで今日の読書感想文はここまで。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
またあした。