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漫画系スタートアップの経営論① (意思決定について)
はじめましての人もそうでない人もこんにちは!
仕事大好きっ子37歳。ナンバーナインの小林です。
前回のnoteで改めて所信表明を行いましたが、ナンバーナインは現在急成長中の漫画系スタートアップです。
僕はナンバーナインの代表として、日々会社経営を行っているのですが、14年間ずっと会社経営をしていて思うのは「社長の仕事 = 意思決定」に尽きるということです。
社長の仕事は意思決定をすること
会社経営とは突き詰めると意思決定です。毎日大なり小なり様々な意思決定を行っています。(それこそ備品の購入から経営戦略まで、重要度に違いはあれど毎日が意思決定の連続です。)
ではその意思決定はどの様に行っているのか?
意思決定をする際の判断基準はなんなのか?
今回は「漫画系スタートアップの経営論」として、社長の意思決定について話したいと思います。
明確な答えのない決断をすることが意思決定
そもそも「意思決定」とは何でしょうか?
意思決定とは、「ある目標を達成するために、複数の選択肢から最善のものを導きだそうとする行為」を意味します。最善の選択肢をひとつだけ採用するということは、つまり、そのほかの選択肢を捨てることと同義でもあります。
また、意思決定とは目標などを達成する最善の方法だと認識して行うものであり、過去や現在ではなく未来に対する仮説にもとづいておこなわれるものでもあります。
僕は意思決定とは、明確な答えのない問題に対して決断をすることだと考えています。
ジョジョ風に言うのであれば、「意思決定」とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!って感じです。
スタートアップで発生する問題は、学校で出される問題の様に必ず答えがある訳ではありません。時間をかけて考えれば必ず最善の答えが見つかる訳ではありません。
答えのない問いに立ち向かう勇気。それが社長の意思決定です。
選択することが意思決定
次に大切なことは、意思決定とは選択するということです。選択肢がなく、これしか手段がないという道を選ぶことは意思決定ではありません。
必ず何かと何かを比べて、どちらにするか決断する。
そのため意思決定に必要な判断材料は情報であり、経験であり、周りのメンバーからの意見であり、過去の失敗です。
僕は会社経営の期間が長い社長を無条件で尊敬しています。なぜならば、その社長は間違いなく僕よりも意思決定している数が多いからです。
社長の意思決定の判断材料の多くは自分の経験(引き出し)になることが多いです。経験 is パワー。歴史とはすなわち力なのです。
意思決定とはその時、その時で変わるもの
仮に同じ様な問題が起こったとしても、月の売上が1,000万円以下の時と1億円以上の時では意思決定が変わることがあります。なんなら社員数が10名以下の時と50名以上の時では意思決定は大きく変わります。
この様に、意思決定とはその時、その時で変化します。
むしろ過去の経験に囚われすぎて、毎回同じ決断をすることは最善の方法ではありません。
状況に応じて、過去の決断を否定することも意思決定になります。
朝令暮改は必ずしも悪ではなく、圧倒的スピードでの進化の結果なんです。
判断材料の引き出しを増やすことが何よりも大事
前述の通り、社長の意思決定の判断材料の多くは自分の経験(引き出し)になることが多いです。経験 is パワー。
でも経験が少ない社長は意思決定ができないのでしょうか?
歴史が浅い会社は常に間違った意思決定をするのでしょうか?
答えは NO です。
経験が足りないのであれば人数で補えば良いのです。意思決定は社長の大事な仕事ですが、その判断材料をすべて社長が用意する必要はありません。
周りのメンバーに意見を求め、周りのメンバーの経験や情報から判断すれば良いのです。「三人寄れば文殊の知恵」とはよく言ったもので、僕は会社が組織として機能する最小単位人数は3人だと考えています。
もっと言うと自社だけではなく、他社の経験や情報も参考にしましょう!
そのため社長は他社との会食などに積極的に参加し、他社の経験や情報を自分自信にインプットする必要があるのです。
経験がなければ借りればいい。
借り物の経験や知識でも、ないより100倍マシです。
本を読んでインプットを増やしてもいいし、他社の社長と飲みに行ってインプットを増やしてもいい。自分の性格やスタンスに合わせてインプットの仕方は変えても、インプットする量を減らしてはいけません。
大切なことは最善の意思決定をするために、常に情報や経験のアップデートを行い、判断材料の引き出しを増やすことです。
現状維持は緩やかな破滅です。ジョジョ風に言うのであれば、「成長」しなきゃあ オレたちは「栄光」をつかめねぇ って感じです。
いつだって『ジョジョの奇妙な冒険』は僕たちに幸運(LUCK)と勇気(PLUCK)を与えてくれるので、経営者は全員読んだ方がいいですよ。
意思決定のその先へ
社長の仕事は意思決定を行うことです。
でも意思決定よりももっと大切なことがあります。
それは結果をだすことです。
仮に、その時判断した意思決定が間違っていたとしても、最後の最後でなんとかすれば問題ありません。
そもそも明確な答えのない問題に対して決断を行うことが意思決定なので、「正しい」「間違っている」ということ自体がナンセンスです。
自分が意思決定した内容を正解に導く胆力。
机上の空論だけでは何も進みません。
正論ばかり話していては何も始まりません。
社長の意思決定とは、ミライに対する意思表示なのです。
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