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感嘆詞(短編小説)

「えー!めっちゃ楽しみにしてます!」

後輩からのLINEに素直にときめいてしまった。
女の子の使う感嘆詞ってなんでこんなにかわいいんだろう。

直接面と向かっている時に使うのならまあわかる。

でも文面で、えー!とか、わーい!とかやったー!とかはかわいすぎてどうにかなってしまいそう…といつも思う。

一旦そういう感情が表出したとして、一息置いたあとにわざわざ再び打ち込んでいるということでしょ?

どう考えてもかわいすぎるだろ。

それが作為的なのかそうでないかはこちらには判断のしようもなく、

あざといという言葉が蔓延しだして幾ばくか時間が経ったけれども、僕個人としてはあざとかろうとそこになにも問題はないだろと思う。

あざといの意味を改めて調べてみても「押しの強い、どぎついやりかただ。」と出てくる程度でしっくり来ないし、

どぎついとはまったく思わない。
かわいいは正義なのであるからそれでかまわないだろ。どぎつかろうとドス黒かろうと全く問題ないのである。


別に性別問わず、かわいくなれるのであれば人は本来かわいくあるべきだと思う。

かわいければかわいいほど魅力的なはずである。

ただ、カッコイイはまた別の問題だ。
人はカッコよくなろうとすればするほどその道から逸れていくように思う。

カッコイイに関しては何かを取り繕って成り立たせるものじゃなくて、

真剣になにかに取り組んでいる姿が一番カッコイイに決まってるだろ!と当たり前に思う。

ただ時折それを逆手にとって、あ、俺今真剣に取り組んでるなーと思いながら真剣に取り組んでる振りをしてることもある。

かわいさについて考えていたらそうやってかっこよくあろうとすることの方がよっぽどあざといのではないか?

その思惑の方がどぎついのではないか?そんなことに気づいてしまった今です。

でも気づいてしまっても、真剣にあなたのことを思っている振りをして仕事について語ったり、将来について語ったりすることはやめられないのである。

あざとさの中にある本当に真剣な部分を見極められるかどうかで君を試しているんだよ。

あえて見え透いた振りをしているということでここはひとつ手打ちにしてくれませんでしょうか?

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