隔週連載エッセイ　遠藤習作　2021/4/12 Vol.6

お花が咲いた

フと気が付いたんだけど本当は更新するのは先週だった。まぁ仕方ない。

まん防とやらといくつかのプロジェクトが同時進行していて、ここ2年ぐらいで一番バタバタしている。

去年の秋ぐらいに、近所のママさんからチューリップの球根をもらった。

「球根かぁ……」と思って「これどうしようかな」と思って考えあぐねて、そのまま放置していた。濡れたティッシュとかで水分を補給しなきゃいけないのかな、と思っていたんだけど、それには及ばないらしい。

ある日、友達に球根を持ってる話をしたら、「それ、植えておけば生えてくるよ」という。続けて「球根って冬の寒さを越えて花を咲かせるんだから」と言っていたので、へえそうなんだ、とずっと荒れたままの玄関先の草むしりをして、適当にスコップでほじくってポンポン球根を植えておいた。

球根の受難は続いた。上に植木鉢を置かれたり、冬の寒さで霜もおりた。なんなら、植えたことすら忘れていた。

3月がそろそろ終わり、だんだん暖かくなってきたね、というタイミングでフと見たら、まさに植えた間隔でニョキニョキと芽が出ているじゃないの。これは頑張ってほしい。

そして、ついに花が咲いた。まさか50近くなってチューリップが咲くのに感動するとは思わなかった。

冬の厳しい寒さを越え、しっかり咲いてくれてありがとう。よく頑張ってくれた。