TAKUICHIRO HAYASHI

Writer/DJ/Production/MR&B/69tribe CREW。ex.フリーペーパー「JUICE」 Producer。「FIX Powered by RUIDO」主宰。 横浜BAYSTARSファンです。

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マガジン

最近の記事

「PERFECT DAYS」

"Oh it's such a perfect day" から始まるルー・リードの「パーフェクトデイ」。 押上の妙な作りの古いアパートで独居する、 トイレの壮年清掃員、平山さん(役所広司)。 ほぼルーティンな暮らしで、朝は近所のお婆さんの掃き掃除の音で目を覚まして、布団をきれいに畳んで、趣味の鉢植えに水をやり、仕事着に着替えて、いつもの場所に置いてある小物を順に手に取り、アパートを出る。 アパートを出たら目の前の自販機で缶コーヒーを 買って、車に乗り込み━ここからが唯一毎日

    • 好きな言葉は、LET IT BE、でしょうか

      「好きな言葉は、LET IT BE、でしょうか」に本当か?意味わかってるか?と突っ込んだのはかなり前な気がするんだが(秋篠宮はビートルズヲタガチ勢説あり)、 いつも強引に運だけで潜り込む(というか、基本姿勢は「俺が観ないで誰が見るわけ?」と言う志村けん学生時代のビートルズ来日公演ばりの傲慢なもの)劇場試写会もスケジュール合わずで無理、GET BACKの時から何度退会しようかと思っていたディズニープラスで視聴とあいなりました。 あの陰鬱な光量少なめ映像に比べあっさりくっきり観

      • SUEDE/MANIC STREET PREACHERS#ZEPPHANEDA

        SUEDE/MANIC STREET PREACHERS #ZEPPHANEDA 急遽スケジュールの移動があったので、半ば力技でチケットを入手、#90's #uk おじさんおばさん大集合「いったいあんたたちどっから湧いてきた?普段何してんの?」というツーマンへ。 1回表の攻撃だった #suede  めちゃくちゃよかった、ブレットもマイク振り回し芸多め、はりきりすぎてコケたりしていたがブライアン・フェリー要素マシマシ。フレディ・マーキュリーが憑依したかのごとく「シンギン!

        • 隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/6/7 Vol.7

          お久しぶりです! ほら空いた!ね、隔週すら無理なんですよ(笑)。 近年稀に見る密度の濃い日々なのですが、 今週、この数ヶ月取り組んだことがいくつかONになります。 随時お知らせしますので、どうぞ宜しくお願い致します。

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        • 隔週更新エッセー 遠藤習作
          7本
        • 突然勝手に15分でディスクレビュー
          1本

        記事

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/4/12 Vol.6

          お花が咲いた フと気が付いたんだけど本当は更新するのは先週だった。まぁ仕方ない。 まん防とやらといくつかのプロジェクトが同時進行していて、ここ2年ぐらいで一番バタバタしている。 去年の秋ぐらいに、近所のママさんからチューリップの球根をもらった。 「球根かぁ……」と思って「これどうしようかな」と思って考えあぐねて、そのまま放置していた。濡れたティッシュとかで水分を補給しなきゃいけないのかな、と思っていたんだけど、それには及ばないらしい。 ある日、友達に球根を持ってる話

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/4/12 Vol.6

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/3/22 vol.5

          終わりと始まり 2021年3月21日。 ゴロがよさそうでたいして良くない日、朝から雨。 え、陰鬱やないかい。 この6年間(えっ6年!?)、番組制作をしていた FM FUJI BeaTree Supported by RUIDO という番組が来週で最終回になる。 本当にたくさんのゲストの方々をお招きして、 いろんな楽曲をOAして、告知して、 パーソナリティのDJ DRAGONさん、ササキオサムさんとも たくさん話をした。 ササキさんの前任はカンノさんというギターロックと前髪

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/3/22 vol.5

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/3/8 vol.4

          歳を取るということ 先月、2/13に誕生日を迎えた。 48歳。これほどまでに自覚のない48歳なんて存在していいんだろうか。 15歳のころから行動範囲はたいして変わらない。 なんなら、世界中どこに行っても変わらない。 ライブ会場、楽器店、レコード店、古着屋、本屋、これをローテーションしているだけだ。 33年間変わらない行動をしているけど、それぞれ、ハードウェア、というか、 受け皿になる場所自体はかなり変わっている。 楽器店は、異常に楽器のうまい、でもどこかうまくやっていけな

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/3/8 vol.4

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/2/22 vol.3

          機種変更 いまいち、世の中には乗り切れない。 よっぽど好きなことじゃないと、 「乗るしかない!このビックウェーブに!」とはならない。 昔から周囲にガジェット好きな人が多くて、 「何とかの発表会」とかだと深夜でも見て「おおー!」とか喜んでいるのを しり目に、ずいぶんガラケーだったりしたものだ。 スマホにしたら、「おおこれは便利だ」となって、それはそれで使うタイプなのだが。 何が嫌かって、トラブル、たとえば故障してしまったり、データが消えてしまったり、 というのが大嫌いだ。(こ

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/2/22 vol.3

          突然勝手に15分でディスクレビュー Vol.1 「OST/小さな恋のメロディー」

          「小さな恋のメロディーという映画を 見たことがないなら  早く見た方がいいぜ 俺の血はそいつでできてる 12才の細胞に流れ込んだまま まだ抜けきれちゃいない」 [BLANKEY JET CITY/小さな恋のメロディー] 1972年イギリス映画、「小さな恋のメロディー」のサントラ盤です。 ビージーズの「メロディー・フェア」が印象的ですね。 https://www.youtube.com/watch?v=-rO7aMXb1PU 個人的には、73年生まれなので、映画より先

          突然勝手に15分でディスクレビュー Vol.1 「OST/小さな恋のメロディー」

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/2/8 vol.2

          緊急事態宣言2020 ちょうど昨年の今頃はインフルエンザがどうの、ってどちらかというとコロナよりインフルエンザがメインでみんなうろたえていたように思う。 でも、地元の横浜に例のクルーズ船がずーっと停泊していたり、 仕事であるライブイベント制作も軒並み中止や延期になって行ったり、 あららら、という渦中に放り込まれていく感があった。 とにかく、我々の仕事は目の敵のようにされた。 テレビをつければエラいお医者さんが「ライブハウスなどのイベント、これは引き続き 控えていただく、と

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/2/8 vol.2

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/1/25 vol.1

          長続きしない。 特に、この手のブログ、というようなものは、古のmixiから始まって、 アメブロなどいろいろ渡り歩いてみたんだけど、一向に長続きしない。 それこそもう15年近く前の話になるけれども、“友達”は僕にこう言った。 「金にならない文章は、林は書かないもんね~」。 寝食を忘れて音楽雑誌の営業編集ライターで日々現場、取材に飛び回っている自分に、自分のバンドの記事を書いて欲しい、という話の流れで飛び出した発言だった。 そりゃそうだよね、プロだもん。だいたい、「え

          隔週連載エッセイ 遠藤習作 2021/1/25 vol.1

          文章を書くということ・3

          文章を書くのではなくて、読むのは本当に好きだった。 祖父母の家にあった「世界全集」みたいな、「海底20000マイル」とか「にんじん」、あとソ連の新聞記者がアメリカに行って取材したエッセー、A.A.ミルンの「くまのプーさん」とか、子どもの頃からとにかく色々読んでいたし、遠藤周作のエッセーとか、太宰治とか、夏目漱石とか──中学高校はビートルズやストーンズ、RCやスライダーズ、ブルーハーツやラフィン、エレカシとかを聴きながら文庫本を常に持ち歩いて読んでいた。今みたいにスマホもなか

          文章を書くということ・3

          文章を書くということ・2

          そのバンドを辞めた。 辞める直前に、今はもうなくなってしまったメジャー資本のレーベルからリリースの話があり、そのレコーディングを済ませて、ライブを何本かやってから辞める事になった。やっていたバンドと合わなくなった、というより、ドラムなんて半分見たくもなくなった。野球選手でいう「イップス」みたいな状態だ。そこまででも10年ぐらいやっていたし、音楽を演奏するという事は幼少期からやっていた事だから、半分見たくもないんだけど、もう半分は生気を失ったまま演奏自体も楽しくなくなってしま

          文章を書くということ・2

          文章を書くということ・1

          「文章を書く」という仕事が自分の仕事の一環となってもうすぐ20年近くになる。 前職のフリーペーパー「JUICE」で自分の担当させて頂いているアーティストを取材させて頂いたり、ライブレポートを書かせて頂いたり、という前に、自分の書いた文章が書店に並んだ瞬間から、「文章を書くこと」を意識するようになった、いや、もっと前かも知れないけど。 90年代初頭の話だ。自分のいたバンドが、地元でNo.1のライブハウスに出演した翌日、バイト先の電話が鳴った。自分宛で、そのライブハウスのプロ

          文章を書くということ・1

          バイト

          「本当にアホらしい、どいつもこいつもクソだ」 17歳の俺はそう吐き捨てるように頭の中で叫んだ。あくまで頭の中で。手には「公団住宅抽選受付中!」と書かれたハガキ。別に公団のバイトだったわけじゃない。公団の抽選に私達が代わりに申し込みましょう、だから手数料ください、っていう業者のハガキだ。だがそんなの関係ない。内容の事なんて知ったこっちゃないんだ。とにかく「公団の抽選ハガキお渡ししてまーす」って言いながら、道行く人にハガキを渡す、その作業が今日のバイトだ。 おばちゃんにハガキ

          趣味について

          「趣味はなんですか」 誰かから聞かれてずっと困る質問でした。 基本的に、ライブ現場以外は楽器屋レコード屋古着屋本屋があれば全世界どこでも機嫌良く生きていける、本当に趣味がないのでどうしたらいいもんかと。 一時期はレコード収集(でもこれもDJで使うから)、ビンテージのメガネに凝ったり(これも日常で使うから)、本を読み返したり(文章を書くのも仕事のうちだから)、バンドマン時代にはビンテージドラムを収集していたけど、27歳の時に「バンドやめた!」ってなってしまった時に全部処分

          趣味について