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情報を減らす・苦の原因から離れると、ストレスが無くなる

私は20代のころ、真言宗の修行道場におりました。

すると、当たり前なのですが、世間の情報がとても少ないのです。

たとえば、テレビ、新聞、ラジオがありませんので、ニュースを目にすることがありません。

電話、手紙は週に一回なので、その時だけ外部の情報が入ってきます。

まるで、昔の農村みたいですね。

さて、現代の社会では情報が命です。
知らないことは悪いこと。
みな、新しい情報を必死で収集しています。

しかし、修行道場ではそもそも情報が無い。

で、そんな暮らしをしていて、半年くらいすると、面白いことに気が付きました。

それは「アタマが楽!」なのです。

今まで、頭が大量の情報で疲れ切っていたことが、よくわかりました。
ストレスが減るのが実感できました。

さらに、ひと月くらいすると、また別のことに気が付きました。

五感が鋭くなっているんです。

「毎日のごはんが美味しい!」

「お香のかおりが心地よい」

「山や木が本当に美しい」

「星の瞬きもいつもより輝いている」

世界は変わっていないのに、自分の変化が世界を変えたわけです。

「今までは、大量の情報で、頭が麻痺していたんだろう」と思いました。

人生が豊かである、とはこういう事か、と実感しました。

さて、瞑想や哲学だけが仏教ではありません、と私はよく書きます。

それは、こうした体験が元になっているんです。

むしろ、普段どんな暮らしをしているか?
生活がそのまま仏教(仏道)だと思っています。

別に、悟りを開くとか、わかってないとか、そういう話しではありません。
自らが苦しみの原因から離れて、幸せな暮らしができる環境を整えれば良いのです。

それは、別に修行道場に行かなくても、すぐに実践できます。

私は、今でもテレビは持っていません。
ただ、一日一回新聞の一面には眼を通しますが。

スマホのSNSは通知を切っています。
一日、情報を入れる時間を決めて、その時にメールの返事などは書いています。

ネットの炎上など、怒りをかきたてるような情報からは意識的に離れるようにします。
むしろ、良い情報として、仏教書やその他、古典を読むことを心がけています。

人との付き合いも、悪口や陰口には極力関わらない。
逆に、長所を見つけてそこを話すようにします。

こうしたことが、具体的に仏教を生きる、という事です。

これだけで、ひと月も意識してみてください。
ガラッと見ている風景が変化していることに気が付きます。

人間の心は千年経っても変わらないものです。
こんな簡単なことで人生が変わるのですから、一度仏教式の幸福な道を試してみるのはいかがでしょうか?

それでは、今日も良い一日をお過ごしください。

南無帰依三宝
南無大師遍照金剛

真言末葉・沙門拓雅

エア寺勧学院
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