在宅でハードウェアを試作するのにそろえた工具をまとめておく
リモートワーク中心になって、ハードウェア試作をするため自宅で作業することが多くなりました。その結果、工具類が揃ってきたのでまとめておきます。
はんだ工具類
はんだごては温度調整できるものを使用しています。
はんだ付け促進剤のフラックスも手元に置いてあります。
ハンダ吸い取り器はケチらず、つくりが良さそうなものを選択。
先にシリコンのチューブがついている方が、吸い取りたい場所に対して密着しやすいです。エンジニア製のハンダ吸い取り器「SS-02」は、楽に吸い取ってくれてとても良いです。
はんだごての電源切り忘れを防止するため、下記のようなタイマー型コンセントも揃えたいですね。
あわせて下記のような本も参考になります。
意外と、はんだ付けは奥が深いです。
ワイヤーストリッパー・ペンチ・ニッパー
ワイヤーストリッパーはAWG18~30まで対応しているVESSEL製を選択。
これ1つあれば幅広く対応できるはず。
・AWG(American Wire Gauge / アメリカンワイヤゲージ)
配線(ワイヤー)の直径や断面積、電気抵抗率などを定めた標準規格のこと。数値が大きくなると細い径になる。
・SQ(スケア)
日本のJIS規格で、電線の太さを表す。芯線の断面積であるスクエア-ミリメートルを略している。
参考:モノタロウ「電線の太さの選び方と規格換算表」
コネクタを自作することに備えて圧着工具も用意。
ペンチ、ニッパーはHOZANやエンジニア製を購入しておくと間違いないと思います。
最近、ワイヤーラップツールが便利だということに気づきました。
ユニバーサル基板で試作するときに、必要最低限のはんだ付けですむので便利です。
使い方は下記の動画のようになります。
ピンに配線を巻きつけるようにして使います。
ピンセット
ピンセットは2種類、普通のタイプと逆作用のタイプ。
逆作用ピンセットだと、一度掴んでしまえばあとは力を入れる必要がないので便利。
計測機器類
直流安定化電源が1台ある安心です。
Amazonで探すと、たくさんの中国製の製品が見つかります。
購入基準は好みですが、公式ホームページがしっかりしていて値段が手頃なものを選択しました。大学や研究室で見かけるような製品は高額なんですね、選定する過程でしみじみ実感しました。
オシロスコープも3〜4万円台で、RIGCOLやHanmatekの製品が見つかります。そんなに買い換えるものではないので、値段とチャンネル数、帯域幅、サンプリングレートを考慮して、下記を購入しました。
オシロスコープの選定方法はこちらのドキュメントが参考になります。
オシロスコープと合わせて信号発生器も購入しましたが、使用頻度は高くありません。
3Dプリンタ
3DプリンタはFlashforgeのAdventure3xを所有しています。
筐体やメカの0次試作に役立ちます。
その他、細々した工具類
あとは細々した工具類の紹介になります。
ヒートガンは、熱収縮チューブを使用する際に必要になります。
配線をハンダで接続したあと、熱収縮チューブで固定すると強固な接続になります。
ブレッドボードはサンハヤト「SAD-101」を持っておくと便利です。
特に、流行りのマイコンボード「ESP32」との相性が良いです。余裕をもってピンを利用できます。
あとはテスターやジャンパーワイヤーなど基本的なものがあると、だいたい試作はできます。
他にも、「これがあれば便利!」というものがあれば是非教えて下さい。