なにもしないということ
前にも書いたような気がするけど、何もしたいと思わない時に、ちゃんと何もしないということができる人というのは少ないのではないかと思う。
なぜだか何もしない時間はもったないような気がしてしまう。でも、子どもの時にそんなことを考えたことがあるだろうか? そんな気持ちで行動していたことがあるだろうか?
つまらないと感じたら、つまらないと言って何か違うことをやり始める。時にはぼーとする。心のままに。
時間給の世界で生きていると、働かせる方は1秒でも多く無駄なく働いて欲しいと思う。それはもちろん時間に対して給料が支払われているからである。そんな1秒も無駄にするな、というほど厳しい会社というのは少ないかもしれないけれども、でも、僕たちはそんなルールを受け入れて、それが当たり前になってしまっている。
時間という概念もいつの間にか自分たちを縛ってしまっている。たしかに時間は大切なものだ。命だとも言える。でも、心がなにもしたくないと思っているのに、無理に何かをするというのもそれは何かおかしいことではないだろうか。だから、心はおかしくなってしまうのである。
なにもしないということは悪いことではない。ゆっくりすると言えば、聞こえはいいが、その時間はなにもしていないかもしれない。でも、それでいいのだ。それがいいのだ。なにもしないということを時にはすることが必要なこともあるし、その時間が実は何よりも重要なものであることが多いのだから。
明日のためにできることは無限にある。今日できることも無限にある。そんな中でなにもしないことに罪悪感を感じてしまうことがあるけれども、でも、いま、この瞬間に感じている「なにもしない」「なにもしたくない」はとても大切な心の声で、そういうことを大切にすることが、その日一日を大切にし、充実させることにつながっているとても大事ななにかとなにかの間をつなげる部品みたいなものだと思うのである。
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