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TAKU LABO

「どう生きるのか?」よりも、知りたいのは「生きるとはどういうことか?」だ。 「自分(わたし)らしさ?」よりも、知りたいのは「自分(わたし)とは何か?」「なぜ自分(わたし)は存在し…
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#レンマ

イルカ的知性とレンマ的知性

タヒチに行って美しい海を潜っていたら、もっと海の中で「自由になりたい」と思った。それであれば、一度プロに教えてもらうのがいいのでは、と考えて調べているうちに日本にジャック・マイヨールの弟子だったという人がいることを知る。ジャック・マイヨールがモデルとなった映画『グラン・ブルー』を過去に見たことがあり、彼のエッセイも読んだことがあった。あんなに海の中で自由になれる人を僕は他に知らない。 僕の中では、そんな素潜りとイルカというイメージが強かったのだけど、他の本も読むうちに彼は色

目指すは「存在の庭師」

現在『TAKU LABO』という月刊マガジンで書いていること(研究していること)について、書いてみました。 20年間ずっとつきまとってくるライフテーマ?ちょうど、約1年前にたまたま池田晶子という哲学の巫女(の本)と出会い、20年前くらいからずっと考えて続けてきた自分の中にある「あらゆる思い込みを見抜いて自由になるには?」ということにちゃんと向き合ってみよう、考えてみようと思い、哲学(池田晶子、プラントン…)、常識について(ここで言う常識は社会通念というよりも「本質」「本当の

生きる意味は無い 『未来のルーシー 人間は動物にも植物にもなれる』中沢新一・山極寿一

『未来のルーシー 人間は動物にも植物にもなれる』中沢新一・山極寿一 人類学者中沢新一、霊長類学者山極寿一の対談本。話は哲学者西田幾多郎や生態学者今西錦司などに及びそして、人類学はもとより、考古学、宗教学、生命科学、AI…と非常に広範囲な話となる。しかし、それらを横断的に語られることが本書の本質ではないだろうか。最後の方では中沢新一氏の「レンマ学」の話へと進んでいき、「華厳的進化」という言葉が現れる。レンマ的知性の観点から日本の知性を振り返りながら、今後の未来を模索する。