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【連載】哲学エッセイ『メタフィジカル・ジャーニー』 考えることは、旅をすることに似ている。広くて、深い、形而上の旅へ。 今日は「全てが違う」ということについて考えてみたいと思います。よく考えてみると、同じものが何ひとつないというのはどういうことか。これまた不思議なことですね。 たとえば、植物をまとめて「草」と呼ぶことがありますが、よく見ると、それぞれの大きさや色は異なります。我々はそれをひとまとめにして「草」と呼びますが、一つ一つの植物は全く異なる存在です。同じ種から生ま
【連載】哲学エッセイ『メタフィジカル・ジャーニー』 考えることは、旅をすることに似ている。広くて、深い、形而上の旅へ。 今『イリュージョン』(リチャード・バック)の音読会に参加しているというのもあって、ほんとにいろんなものってイリュージョン、すなわち幻想かもしれないんだなと感じます。感じはするけれども、僕たちはその幻想の中に生きてる。幻、その中に生きいてるというか、僕たちはその幻を作っている生きていると言う方が正しいのかもしれないなと思いますけれども、頭ではそういうふうにわ
【連載】哲学エッセイ『メタフィジカル・ジャーニー』 考えることは、旅をすることに似ている。広くて、深い、形而上の旅へ。 最近、リチャード・バックの『イリュージョン』と田坂広志先生の『死は存在しない』を読んで、この「世界」とは何か? 世界があるとはどういうことか? ということについて少し考えてみたので、その話をしていきたいと思います。 この世界とは何なんだろう? と言うのは一度は誰もが考えたことがあるのではないでしょうか。でもなかなかその答えは出てこない。私がいて、世界があ
【連載】哲学エッセイ『メタフィジカル・ジャーニー』 考えることは、旅をすることに似ている。広くて、深い、形而上の旅へ。 言葉の始まり、さらに言葉の前には、音があったのではないかと考える人もいますが、確かにそうかなとも思います。でも、もっと考えてみると音を出すためには、呼吸というものがあるのではと。この呼吸というのも不思議なもので、意識して体を動かしたりすることできるという人間の機能はありますけれども、自分の思った通りに動かすことができるところは限られている中で、なぜか呼