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形態分析シリーズ

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ルネサンス以降の建築家による作品の特徴やコンセプト、デザイン上の発明を、建物の「形態」に着目して分析した記事をまとめています。現在の記事(ブルネレスキ、アルベルティ、ブラマンテ、…
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2021年1月の記事一覧

形態分析②:アルベルティによる概念としての〈建築〉の自律

0. レオン・バティスタ・アルベルティ新年最初の記事は、ルネサンス期の建築を語る上で最も重要な人物の一人と言っても過言では無い、レオン・バティスタ・アルベルティ(1404-1472)について書いてみようと思う。建築に限らず数学・法律・絵画・彫刻・詩、さらには運動にも長けていたという、いわゆる「なんでもできちゃう人」だったアルベルティは、後述する「建築十書(De re aedificatoria)」という著作において、ルネサンス期の包括的な建築理論を確立した人物として知られてい

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