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1ドル160円の円安時代に生きる子供たちの育て方

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

最近どんどん縁が安くなって、
これからどうなっていっちゃうんだろう?

こんなに縁が安いと気軽に海外に行けない。
でも外国人がたくさん来ていて、
国内の物価もどんどん上がっている。

こんな時代に子供たちを一体どうやって、
育てていったらいいんだろう?

もし少しでもあなたがそう考えているなら、
あなたは確実に多数派から1歩抜けた、
先見の目がある賢い親の1人でしょう。

今の日本の経済状態は誰が見ても、
お世辞にも良いとは言える状態ではありません。

そしてどう楽観的に見てもこれから、
日本がかつてのように急成長する要素は、
残念ながらほとんど見当たりませんよね。

そこで今日はこの円安時代と言う、
難しい時期にどうやって子育てをしていくか、
一緒に考えていきましょう。


止まらない円安

最近ニュースを賑わしているように、
円安の勢いが止まりません。

1ドル150円の大台を突破してすぐ、
160円にまで急落する状況です。

 https://www.bk.mufg.jp/tameru/gaika/realtime/chart.html

この円安は日本にいると実感しづらいですが、
海外から見ると明確な実感があります。

ニュージーランドから見て日本は、
かつて「物価も高い憧れの国」でした。

誰でも気軽にいくことができないので、
いつか行ってみたいんだ!とよく言われて、
私自身とても誇らしい気分でした。

でもここ数年は状況が一変し、
猫も杓子も日本旅行に行く時代になりました。

周囲でも日本旅行に行った友人も多く、
高校でもジャパンツアーにたくさんの生徒が応募。

行ってきた人の感想はほぼ一緒で、
「安くて素晴らしいサービスで最高だった」。

必ず「安い」が先に来るのを聞いて、
こんなにも変わってしまったのかと、
虚しさを覚える毎日です。

数字が示す日本の未来

次にこれからの日本が迎える未来について、
嘘をつかない数字を使って考えてみましょう。

まずは以下のグラフを見てください。

https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/html/n1111000.html#:~:text=%E6%88%A6%E5%BE%8C%E3%80%81%E6%88%91%E3%81%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%B7%8F%E4%BA%BA%E5%8F%A3,%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%EF%BC%88%E5%9B%B3%E8%A1%A81%EF%BC%89%E3%80%82

このグラフは日本の人口推移を表しています。
これによると2つの明確な傾向が見られますね。

1つは人口が今後大きく減少していくこと。
2つは高齢者の割合が急増することです。

簡単に言えば「少子高齢化による人口減少」が、
これからの日本の明確な未来と言えるでしょう。

そんなこと、言われなくてもわかってるよ!

そうおっしゃりたい気持ちはよく分かります。

でもそれがお子さんの未来に対して、
具体的にどんな影響を与えるものなのか、
きちんとイメージできているでしょうか。

労働人口の急激な低下は、
日本経済の成長に大きなブレーキとなり、
親世代が経験していない苦難の時代を子供は生きる
のです。

またこのグラフも一緒に見てみましょう。

https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/html/n1111000.html#:~:text=%E6%88%A6%E5%BE%8C%E3%80%81%E6%88%91%E3%81%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%B7%8F%E4%BA%BA%E5%8F%A3,%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%EF%BC%88%E5%9B%B3%E8%A1%A81%EF%BC%89%E3%80%82

このグラフを見ると明らかに、
少ない若者が大量の高齢者を支えるという、
歪んだ構造が見られると思います。

必死に働いてもそれを高齢者対策に回され、
なかなか豊かになれないという状況は。
これからも続いていくことでしょう。

このような逆風の時代の中で、
これまでと同じような教育を受け続けて、
本当に大丈夫なのでしょうか?

日本でしか生きられないリスク

最近海外に出稼ぎに行く若者が、
増加傾向にあることはニュースなどで、
多くの方がご存じのことでしょう。

私の住んでいるニュージーランドでも、
ここ数年驚くほど多くの日本の若者が、
ワーキングホリディでやってきています。

以前は語学学校+ホリディ+少し就労が多かったのに、
最近は就労が主目的の学生が目立ちます。

今この国の最低時給は日本円で約2200円。
ここ15年で約2倍になりました。

当時は日本の方が高かった時給もいつの間にか逆転し、
今やその差は2倍に広がっています。

こうした背景もあってどんどん海外に来る若者が、
昨今増えているわけですが、
この流れは今後さらに加速すると思います。

それは日本経済が上向く要素が乏しいことに加え、
円安の流れもなかなか止まらないからです。

NZですら日本の2倍近い時給な上に、
日本よりもはるかに緩い労働条件とくれば、
いい人材が海外に流れるのは自然の流れです。

でもここで海外に出られるスキルがない場合は、
この流れに乗ることすらできず、
日本の中に留まらざるを得なくなります。

今後は海外に出られる人とそうでない人の間に、
どんどん格差が広がっていくことでしょう。

海外でも生きられるスキルを育てる

では海外で生きられるスキルを育てるには、
一体どうしたらいいのでしょうか。

これには正解はありませんが、
私の15年という短い海外生活から学んだ一つの答えは、
平均的でなく「尖った人材」を目指すということです。

数学も国語も理科も社会もなんでも、
平均的にそつなくこなせる人材ではなく、
これだけは負けないという何かを持つこと。

自分の好きと得意にフォーカスして、
それをとことん極め高めること。

そのプロセスを通してきっと、
競争の激しい国際社会でも生き残れるスキルが、
身についていくのではないかと思います。

その意味でも一度どこかで、
みんなと同じ方向を目指していく教育に、
疑問を持つ必要があるのかなと個人的には思います。

まとめ

さていかがだったでしょうか。

データを元にお話ししたこともあって、
少しくらい話題になってしまいましたが、
このピンチの中にこそチャンスがあると思っています。

みんなと同じ列車に乗ってこうした未来へ向かうのではなく、
その列車から飛び降りて自分だけの道を、
自分の足で歩いていく勇気を持つこと。

それがこの1ドル160円時代を生きる子供達にとって、
必要なことなのかもしれません。

ぜひ親子で一度、話し合ってみてはいかがでしょうか。

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