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親はちゃんとアップデートできてる?こんなにも変わってきた今時の中高生の価値観

こんにちは。
元大手進学塾トップクラス担当講師で、現在はニュージーランド在住の受験&国際教育コンサルタントのTakuです。

あなたは今の中高生の考えていること、
ちゃんと理解できていますか?

別に子供はいらない
60歳まで生きられれば十分
出世はしたくない
高級でも忙しいのは嫌
低賃金でも自由に生きたい

一昔前のエナジードリンクの広告の、
「24時間戦えますか」と言うフレーズを、
理解できるZ世代はほぼ皆無でしょう(笑)。

これほどまでに今の中高生の価値観は、
劇的に変化してきているのです。

そこで今日は日々私が向き合っている、
中高生の価値観と親世代の価値観が、
こんなに離れているってことをお話しします。


子ども世代の変化が示すもの

こうした変化には様々な要因があると思いますが、
メインは彼らがデジタルネイティブであることと、
日本の未来に悲観していることにあると思います。

にもかかわらず私たち親世代は、
相変わらず昭和・平成時代の発想から、
少しもアップデートできてない人が多い。

子供はひたすら勉強して、
良い大学に行って良い企業に入れば、
きっと良い生活ができる。

いまだにそんな旧時代の発想で、
子育てをしている人が少なくないのが、
残念ながら現状ではないでしょうか。

もちろんこれは議論が分かれるところですが、
個人的には今の中高生の方が、
現状に合致した発想を持っているように思います。

とかく私たち親世代は、
自分たちの成功体験を価値基準とし、
それを子供世代に押し付けようとします。

しかし大人になって経験を積めば積むほど、
自分の経験値に思想が縛られる傾向にあり、
時代の変化に中断に対応できにくくなるものです。

それも学生時代を終えて社会人になり、
1つの会社でずっと仕事をしていればいるほど、
自分の経験値は狭まっていくものです。

そのような状況で世界の変化を感じるのは、
それほど容易なものではないでしょう。

親が価値観をアップデートする方法

ではどうしたら良いのでしょうか。
その答えは意外と簡単に見つかります。

自らアンテナを立てて様々な情報を収集し、
自分とは全く異なる環境で生きている人たちと接し、
時代の変化を体感する努力を重ねていけばいい。

逆にそうしたことを行っていかない限り、
メディアから流れてくる情報を鵜呑みにし、
わかっているつもりになりがちなものです。
(自戒を込めて語っています。) 

また、もう一つ私たちを親世代が、
積極的に行っていくべき努力があります。

それは子供の世代が抱えている危惧感や、
彼らが共有している価値観を積極的に、
理解する努力をすることです。

親世代から見れば愚かで、
価値のないように見えるものでも、
先入観を捨てて向き合うように心がける。

彼らが興味関心を向けているものの価値を、
客観的に理解しようと努めていく。

そのプロセスの中で私たち親は、
新しい時代の流れに直面することができ、
私たちが抱えている課題に気づくこともできます。

確かに仕事に家事にと忙しい私たちが、
そういった努力を重ねる事は、
口で言うほど簡単ではありません。

しかしそうした努力を長年怠ってきた結果、
私たちの社会は抜き差しならぬ状況まで、
追い込まれているのではないでしょうか。

いくら表面的な少子化対策を重ねても、
彼らの価値観を十分に理解しないままでは、
本質的な問題の解決は不可能でしょう。

国の行く末にも関わりかねない

私たちが生まれた日本と言う国は、
長い伝統を持つ毛な存在であると同時に、
変化を嫌う特質も持っています。

しかし残念ながらグローバル化が進むこの現代では、
世界は変化し続けていくものだということが、
動かすことのできない事実として存在しています。

その中で競争力を高めながら、
国として豊かに存続していくためには、
変化し続けていくことが必須条件
です。

そしてこのように国が変化していくためには、
まず私たち大人一人ひとりが、
自分自身の価値観を変化させていく必要がある
のです。

自分たちが慣れ親しんだ環境から1歩出て、
新しい行動を少しずつ積み重ねていく。

自分たちとは異なる価値観を受け入れる努力をして、
今までタブーとされてきたことにも、
ときには毅然として立ち向かう勇気を持つ。

常識を疑うことから初めて、
自分たちが否定してきた何かを、
新たな視点から見つめ受け入れる努力も試みる。

こうしたプロセスを重ねていくことにこそ、
国全体が大きく変化していくヒントが、
隠されているのではないかと思います。

そのための第一歩としてまず、
国の未来を得る存在である子供たちの、
価値観を理解することから始めるべきでしょう。

もっと彼らの声に耳を傾けて、
彼らが抱えている不安や課題と向き合い、
その解決に向けて努力していく。

親自身が自分の価値観を押し付けることをやめ、
彼らの興味関心にもっと心を開いて、
それを共有していく努力を重ねていく。

そうしたことを繰り返していくことで、
私たち親自身の価値観がアップデートされれば、
思いがけない着想を得ることもできるでしょう。

まとめ

いつの時代でも親世代と子世代の間には、
大きな価値観のギャップが存在します。

しかし、今の日本はそのキャップが、
かつてないほど開いてしまっているように感じるのは、
私だけなのでしょうか。

仕事柄Z世代以下の子供たちと、
毎日向き合っていく中で感じるのは、
彼らの中に眠る無限の可能性です。

そしてそれと同時に、
自分たちの未来への静かな絶望感もまた、
日々感じさせられています。

子供が未来に希望を持てていない国に、
明るい未来などあった試しはありません。

今こそ私たち親世代は、
自分たちが積み上げてきた経験を一旦横に置いて、
価値観を見直す時生きているのではないでしょうか。

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