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自作プロジェクトインデックス

それぞれプロジェクトとして立ち上がったら、noteにしてここにリンクを張っていきます。いつになるやらw

1. 究極のオーディオインターフェース

世間には主に音楽制作向けにオーディオインターフェースという製品ジャンルがあるのですが - こういうやつね↓

だいたい音楽制作用なので、例えば「再生しながら録音する」ための機能、つまり入力した音にエフェクトをかけたり、再生する音にかけたり、といった機能がてんこもりになっていて、それが使いやすいと「いいインターフェース」ということになっている。もちろんハイエンドな製品は音質も優れている(とされるw)が、おおむねコストの多くが「制作」のための機能に割り振られているように思う。

つまり、

「制作関係の機能はめっちゃしょぼいけど、音だけやたらいい!」

という製品がないのですね。なので、作っちゃおう、という企画。基本機能としては

・マイクアンプ (+48Vファンタム電源)
・ADコンバーター
・USBインターフェース
・DAコンバーター
・ラインアンプ + ヘッドフォンアンプ(出力選択付き)

となる。本当は、外部クロックまたはデジタル入力(S/PDIF)を取り込んだり、同期したりという機能もほんとは「基本」機能なんだけど、いろいろめんどくさいので今回はパス。

音質のかなめとなるADコンバーターに旭化成のAK5374、DAコンバーターに同じく旭化成のでたばっかりのAK4499、を使ってみた。どちらも同社のフラッグシップ製品で、両方使ったオーディオインターフェース製品はまだ世の中にないと思う(たぶん)。

ADCは基板まではできている - いつものお気楽オーディオさんのを使用。あとはケースに組み込むだけ、がめんどくさいんだよねw すでにいいデータがとれてはいるが、まだ追い込む必要はあり。

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ADCは8chの要求仕様もあるので、使うADC含めて見直し中。

2. タイムコードマネージメントシステム

いつも収録現場でカメラ3台以上にマルチトラックオーディオレコーディング(Nuend Live)をパラで走らせて、それぞれの収録メディアを編集システム上でがっちゃんこして編集しているのだが、その際に毎回めんどくさいのが「同期」である。同期には2種類気を付けなくてはならなくて

バラバラのカメラで撮った映像が切り替えたときに同じ絶対時間であること

こちらは編集システム上で音や絵を使って合わせるわけだが、ぴったりに合わせるのはめんどくさいし難しいこともある(ロングの絵のカメラとクローズアップの絵のカメラ、とか)。ただこちらを合わせるためにプロ・業務用機器では「タイムコード」という絶対時間指標を使って合わせることが一般的。

その際にも、下手するとメーカーもバラバラの機器を使うので、

一コマの長さがぴったりそろっていること

も重要になる。収録時間が短い場合はあまり問題にならないが、3時間とか4時間とか長時間カメラを回す場合、カメラの個体差で同じ3時間なのに微妙にコマ数が違う、ということが一般的に起こる。たとえば2時間回して3コマずれる、とか。

こういう微妙な違いでも、特に音楽系の収録では最後のほうの感動的なバラードなのに「絵と口があってない」ということが起きてしまう。いや歌ならまだそれほど気づかないが、テンポの速い曲のピアノの運指だとずれてるのがばれてしまう。それも人間の目と耳は不思議なもので、音が遅れるほうは3コマ(1コマ = 0.033秒)でもあまり違和感はないのに、音のほうが早い場合は1コマでもわかる。

特にずれが許されない放送現場では同期信号を送るためだけのケーブルを引っ張ったり、カメラ入力を全部フレームシンクロナイザーという機械を通して同期を合わせるのだが、だいたい収録が主でない現場ではそんなことやってられない。

なので、ネットワークをつかってそれをできるだけ同期させてしまおう、というプロジェクト。

3. ムービーコンテンツプロセッサ

これはたぶんソフトウェアだけでできると思うのだけれど、あらかじめ用意した動画や静止画コンテンツをあるテンプレートやスクリプトによって「自動編集」し、トランジションやPinPや各種エフェクトやテロップを自動生成しつつ一本の動画にまとめてしまうというプロダクト。

もちろん編集ソフトをつかってひとつひとつ確かめながら編集するのがクオリティ的には一番なのだが、そうも言ってられないケースも多々あるわけで、できればテンプレ化して流し込んだら勝手にできててほしい動画もあるわけだ。そういう用途にぴったり。

4. earthMetronome

#earthMetronome - これは遅れほぼゼロの全地球同期システム。

・GPSベースの絶対時間+ミリ秒単位のタイムコード
・サンプリング(特に音の)周波数を同期させるソフトウェアPLLクロックジェネレータ

によって同期し、

・レイテンシー最小のロスレス・高ビットレート音声伝送システム
・リアルタイム・タイムスタンプ付きデータストリーミング(MIDIおよびストリームJSON)
・映像同期用絶対時間タイムコード

からなる。

GPSタイムコードはこちらで検証済み。

外部のNTPサーバーに頼らず、ローカルサブネット上に置いたGPS - NTPタイムサーバーで1ミリ秒精度の時刻同期を可能にする。

レイテンシー最小のロスレス・高ビットレート音声伝送システムは、今のところの最右翼はYAMAHAのSYNCROOMだが、そのまま使うのはいろんな意味で難しいので WebRTC も同時に検証中。ただレイテンシーを小さくするのはかなり難しい。SYNCROOMはなんたって12ミリ秒とかだからなあ。変態だよ。

 リアルタイムデータ伝送については、WebRTCのデータ伝送チャンネルにタイムスタンプを埋め込む方法を検討中。あるいはrtp-MIDIのプロキシか、rtp-MIDI over HTTPとか?

5. 配信関係

まさにいろんな意味で降ってわいた配信・ビデオ会議ブームだが、ただ急に人口が増えたのもあるし、ベンダーも追いつかないし、改良はすさまじい勢いだがシナリオが増えるにしたがって対応できないことも増えてきた。いくつか考えている。

5.1 ATEM mini (PRO) スイッチャーアドオンハードウェア

もう飛ぶ鳥を落とす勢いの「個人も使える」HDMIスイッチャー ATEM mini (PRO) 。そりゃいままでHDMIのスイッチャーなんて10万円こえてたし、基本プロが使うものだった。それがいきなり3万円台になったもんだからこれは革命だ。ただ、やはりプロ用を前提としているところ、低価格を実現するために使用がないところなどいくつか使いこなしがむずかしいところがある、ので、ハードウェアを足して解決してみる。

タッチパネル式リモートコントローラー

ATEM mini / PROにはベンダーからWindowsおよびMacOS向けにリモートコントロールソフトウェアがリリースされていて、本体以上のことができるのだが、これでリモコンするにはPC/Macを一台まるまる割り当てる必要がある。だってオレのMacはKeynote表示させるからそんなのつかえねーよ、という人のために、最小コストで簡単に(でもないけどw)リモコンを追加しちゃう、というアイデア。

ATEM mini / PRO XLRマイク入力アダプター

マイク入力(3.5mm ステレオミニプラグ)にキャノンコネクタのダイナミックマイクを接続するための、バランス - アンバランス変換ボックス。といってもコネクタ・ケースのほかにはコンデンサとトランスが入っているだけだ。

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これは市販品もあるが、部品が手元にあれば一瞬でできてかつコンパクトなので、腕に覚えがあれば自作をお勧めします。

ATEM mini (簡易) PRO化配信ボックス

ATEM mini に同サイズの「箱」を追加して、RTMP などで配信できるようにする。詳細はまだ内緒。というかいろいろプロトタイプしてるけど、なかなか難しいのよね...。

5.2 ATEM mini (PRO) スイッチャーアドオンソフトウェア

スイッチャーコントロールソフトウェアは多機能だとはすでに書いたが、例えばあんなにスイッチいらないとか、映像と音声のスイッチ/操作を一画面にしたいとか、複数スイッチャーの同時操作したいとか、iPad / iPhone / Android スマホで操作したいとか、MIDIで全部切り替えたいとか(音声のコントロールはできるが映像は切り替えられない)。そういう用途のためのサーバー兼カスタマイズ可能なコントロールソフトウェア。

ボタンやその大きさも自分で好きなように配置できるといいね。HDMIキャプチャーでマルチビューを取り込んで、ボタンをオーバーレイしてタッチで操作、とか(Surface Proなど想定)。

それと、ATEM mini / PROのメディアプレーヤーは静止画の未対応だから、PCをメディアプレーヤーとして動画のポンだしを可能にする。具体的には、2ndディスプレイにクリーンな動画出力を送る、プレイリストを流し込んで順番に再生、外部トリガー(MIDIも)でコントロール、などなど。これはWPFをつかってプロトタイプ済み。

まだまだ要求仕様策定中。例えばマルチビューをWebRTCで送って、データチャンネル使ってリモートからスイッチングするとかも考えている。上記 #earthMetronme に組み込む方向だな。

Mac版作るのめんどくさいなあw 誰かやって。

この辺で研究・プロトタイプ中。


プロジェクトチーム参加者募集中

とまあこれら以外にもいくつかオーディオビデオの制作系を中心にした製作プロジェクトがあるわけですが、どれでも興味がある、参加したい、という奇特な方がいらっしゃれば、もっと細かく刻んだ製作記事をレビューしてもらったり、もちろん意見やアイデアを交換したり、また製作途中やベータ版のハードウェア・ソフトウェアなども評価してもらったり、あるいは実際に製作・実装に参加したりしてもらえるとたのしいので、いつでもご連絡ください。つかまず「いいね」してネw



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Takumin
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