【第53話】一石二鳥
今回の入院直前から、僕が考えていたのは、次の退院後のこと。前回の退院で、一つ、はっきりと分かったことがありました。
それは、10日間経っても家族のペースでは歩けないということ。それだけならいいですが、子どもたちが危ないことをしたり、危険な場所へ走って行ったりしても、それを、止めることさえできませんでした。
自宅に10日もいると、自分の着替えなどは、椅子を使わずに立位でできるようになっていたので、どんどん回復するかと思っていましたが読みが甘かったようです。
そんな経験から、昨日、A先生にひとつお願いをしてみました。
「可能なら、リハビリ室に通いたいのですが」
「抗がん剤治療の時間じゃなければいいですよ。上原さんの体調と副作用については、ご自身で判断されてください」
「やったー!ありがとうございます!」
こうして、僕のリハビリ室通いが決定しました。廊下から見た感じだと、エアバイクを漕いだり、階段昇降したり、いろんなことができそうです。
身体的な機能維持にもなるし、精神的なリフレッシュにもなるし、まさに一石二鳥!
(A先生からの許可が出ないはずはないと思って、Tシャツは準備してた笑。用意周到!)
2024.1.9