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乱反射する君と水面の月

美しさが共鳴する夜

惚れた腫れたの祭りの中

浮かれ気分なぼくたち

七色の図書館で時を彷徨った

永遠なんてというチープな言葉

「信じてないよ」と庇い立て

紅葉のごとく頬を孕ませ

手を絡めた

潤った中の感触が初めてで

戸惑いながら

エレクトリカルパレードの夜道を歩く

蠢く街頭と影

神秘的なマーチ

時とトキがダンスした

社交的じゃなくてさ

お見合いのような硬い問答

緊張がかんぴょうのベージュに溶ける

馴れ合いながら庭を散歩

老いた今は懐かしい

おばあとおじいが茶菓子を突き

抹茶の甘さを手に入れた

苦さから逃がさない

わたしたちはいつまでも一緒

小狡い人間の罠から抜け出せた

この瞬間を待ち侘びたんだ

ペットショップの不都合を

泣きながら撫でて

新しい命を愛でる

大事にしてほしい

まっすぐな眼から感じる

体温を受け入れて

死を迎えたときは

ゲージは全て蹴飛ばして

不愉快な世界に咆哮を吐くの


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『Kindle出版の経緯と挨拶』

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純粋な感情は汚れた時に光る

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