ビブリア古書堂の2巻を読み終えました!(/・ω・)/
皆さんこんにちは、サァモンです。よろしくお願いします。
今日は忙しかったのですが、スキマ時間をうまく活用することができたのかビブリア古書堂2巻を読み終えることができました。
なのでその感想をここに記そうかなと思います。
めちゃくちゃ面白かった、という話
ビブリア古書堂1巻は4話の構成だったのですが、2巻は3話構成でした。
これだけ聞くと、読書好きには物足りない印象を受けるかもしれませんが、そんなことありません。
話数が一つ減った分、一話辺りのボリュームが増えていたんです。
そのため1巻の時に味わった「なんだか物足りない……」という思いは一切浮かびませんでした。
そしてボリュームが増えた分、よりビブリア古書堂の世界を楽しむことができました。
正直2巻が1巻と同じような感じだとそれ以降は読まないつもりでしたが、読み終わった今では続きを読みたい! という思いでいっぱいです。
それほど2巻は内容が濃く、楽しむことができました。
では、一話の感想から順に記していこうかなと思います。(ネタバレ含みます。ご注意ください)
1話の感想
1話は奈緒の妹の読書感想文を巡る、ちょっとしたトラブルの話です。
私は昔から読書感想文を書くのが嫌いだったため、他人の感想文を写すという行為に共感が持てました。
そしてその行為が悪いことであり、それを隠そうと嘘をつく妹の姿にも。
とはいえこの話を大半読んでも、それほど満足感は得られませんでした。
妹が読書感想文を移したんだろうな、ということは予想できましたし、その真相に至る過程がやや雑な印象を受けたからです。
しかし、それらの印象は最後の最後にひっくり返されました。
妹が写した読書感想文が、かつて栞子が書いたものだったと明かされた場面です。
さすがにそこまで予想していなかった私は、大いに衝撃を受けました。
まさか、そんなことがあるなんて! という思い出いっぱいです。
結局はその話は栞子が最初から真実を見抜いており、推理をしている風を装っていた、という微妙なオチになるのですが、
それを加味しても最後のどんでん返しには驚かされました。とても面白かったです。
では、次は2話の感想に移りたいと思います。
2話の感想
2話では主人公の過去が少し深堀りされ、それによって新しい登場人物が出てきました。
名前は晶穂、主人公の高校~大学時代の元カノです。
とはいっても主人公との因縁やら過去の溝なんかはなく、そのあたりは非常にさっぱりしていました。
その分、晶穂の亡き父にまつわるミステリーにがっつり焦点が当てられています。
この話で私が共感を得たのは、晶穂やその父が自分の内面を見せない性格であるという部分です。
人間は誰しも自分の短所や抱えている問題を、おいそれと他人に話さないものですよね?
それがこの話ではよく強調されていました。
作者の三上延先生は、人間の心理の動きに非常に鋭いんだなあ、と思わせられます。
そして肝心の感想ですが、愛する娘に気持ちをうまく伝えられない父が、不器用ながらも娘に一冊の本を送るという部分に感動しました。
たしかに人って苦手なことになると不器用になりますよね。
それが晶穂の父は本を送るということで娘になんとか気持ちを伝えていました。
ああ、気持ちを伝えられてよかったなあ。と、しみじみ思ったものです。
ではここら辺で2話の感想は終わりにしたいと思います。
次は最後の3話の感想です。
3話の感想
2話では主人公の過去が深堀りされましたが、3話ではヒロインである栞子の過去が深堀りされます。
おもに彼女が出ていった母のことをどう思っていたのか、そして母はどんな人だったのか、という部分がこの話の肝心な部分だと思いました。
……世の中には複雑な家庭事情を持つ人はたくさんいますよね。
前話の晶穂がそうだったのですが、栞子も複雑な家庭事情に挟まれていたのです。
彼女の母は本に関しては彼女よりもエキスパート。
その上洞察力も遥かに鋭い。
さながら栞子の上位互換のような存在です。
しかし一点違うところを上げるとすれば、母には栞子にはない無邪気な悪の心があったところでしょう。
もっとも、それは栞子が口にしているだけですので、本当は違っているのかもしれませんが。
なんにせよ、栞子の母親が登場するのは3巻以降になりそうです。
その時を楽しみに待ちたいと思います。
さて、肝心の本話の感想ですが、一番驚愕したのは『最後の世界大戦』という名前の盗まれた本を巡って、
栞子の母と犯人が手を組んだという言葉が栞子の口から出た場面です。
あくまで栞子の口から出ただけであって真相はまた違うのかもしれません。
ですがその説明には筋が通っており、説得力があるため、二人が手を組んだことが真相であっても不思議ではないと思います。
とにもかくにも、その場面が一番衝撃を受けました。
では、今回の読書感想はこのあたりで終わろうと思います。
次はどのような本を読もうか考えながら、布団に潜ろうと思います。
それでは、また。