【サシ劇台本】お祭りバトル
企画参加台本
概要:厨二病感漂う掛け合いをしながらお祭りを楽しむバカップル未満の男女の話。
登場人物
♂:20歳前後の男
♀:20歳前後の女
――本編――
0:神社境内入口
♀:よう、またせたな!
♂:あぁ、待っていたよ…この時が来るのを
な! ふふっ…浴衣を着てくるなんて…随分可愛いじゃないか!
♀:お前こそ!…じ、甚平なんか着てきやがって!き、気合い入り過ぎなんじゃねぇか!?
♂:んぐ…こ、今年こそ決着をつけてやる!問答は終わりだ!
♀:そ、そうだな…とっとと始めるとしよう…
――間――
♂:で、何から始める?
♀:まずはギルドに行くぞ!これをやらなきゃ祭りは始まらねぇ!
0:型抜き屋台に移動
♂:お前はどのクエストにいく?
♀:ふっ…まあまあと言ったところか…ひょうたんだ!お前は?
♂:俺はな……聞いて驚け!チューリップだ!
♀:な、なんだと!?
♂:そう、抜きさえすれば俺の勝ちってわけだ!
♀:ほう…お前に抜けるというのか?おもしろい…
♂:ステンバイレディ
♀♂:GO!!
――間――
♂:ぐはっ!茎が折れたっ!
♀:ふふっ、ざまぁないな…
♀:………あー!ひょうたんが無惨な姿に…
♂:引き分けだな!さぁ、次の戦場に行こうじゃないか?
♀:ぐすっ…なに、その手?
♂:ひ、人が多いからな…え、エスコート…してやる……
♀:あ、あ、ありがとう…
――間――
♀:(それから私達は、射的、輪投げ、ヨーヨー釣り、金魚すくい、ソース煎餅?と回ったが、結局勝負はつかなかった)
♂:(勇気を出して差し出した俺の手を、彼女は迷いなくとってくれた。ずっと祭りが終わらなければいいのに…なんて、柄にもなく思ってしまった)
♀:(お腹が程良く空いたので、2人で屋台を回った。色々食べてお腹は満たされたけど、味は全然憶えてない。キミの横顔にずっとドキドキしてたから)
♂:(やがて花火が上がる)
♀:(2人でそれを眺める)
♂:(今年も祭りが終わる)
♀:(決着は依然つかないままに)
♂:来年こそ、彼女になってもらうからな!覚悟しとけよ!
♀:やれるもんならやってみな!
♂:(そう言いながら手を繋ぐ)
♀:(いつまで続ければいいの?この茶番)
♂♀:はぁ…
♂♀:(同時についたため息は、喧騒の中に溶けていった)
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