女性向け個人オンリーイベント主催時の覚書と反省
みなさんはじめまして。たもと申します。
2022年6月に好きカプへの思いが溢れすぎて今や数がだいぶ少なくなってしまった個人主催のカップリングオンリーイベント(同人誌即売会)を開催しました。
赤ブーさんなどでやるプチも個人でやる場合はよく個人主催と言ったりもしますが、今回指しているのは会場を個人で借りてやるタイプのオンリーイベントです。
昨今はコロナ禍などもあり、リアルイベント離れが進んでいるので、少しでも印刷所が潤ったり、イベントって楽しいな!の気持ちを取り戻す機会になればと思い、同人誌即売会に関連する文化へ少しでも貢献すべく「リアルでの同人イベント開催」を選択しました。今はWEBオンリーなど様々な方法でイベントを開催する手段がありますが、私個人はあくまでも「同人誌即売会」という文化が元々すごく好きなオタクなので…。(もちろんWEBとリアルを上手く連携していくことが大事だなとも思いますが!)
本noteは今後個人主催のオンリーを開催してみたいなという方や、昔と今だとどれぐらい個人オンリー開催事情が変わっているかを知りたい方などへ、少しでも参考になればと思い、覚書(個人的反省も含め)として隙自語も交えつつ書き残しておこうと思います。
前提イベントスペック
●本イベント開催より先に約1年前に同カップリングで個人主催プチオンリー開催済み
→前段階的に個人で赤ブーさん内でプチを開いてみることをおすすめします。開催までのスケジュール感やイベントへの信頼度を高めるためにも…。
●企業(赤ブー)でもカップリングオンリー開催実績あり
→あるかないかでイベント規模の設計が変わるので、参考情報としては重要かと思います。
●イベント当日までは主催1名、WEBサイトの更新作業1名、都度内職1名〜2名、前日設営スタッフは主催含め4名、当日スタッフは主催含め19名+警備員さんでの開催となりました。
前提主催スペック
●個人主催オンリーは初めて。本業ではイベント会社・代理店などで制作進行やディレクターという名の何でも屋をやっていたオタク。同人系イベントのスタッフ経験あり。プチオンリー等の開催経験あり。イラレ・フォトショなどadobeソフト系は一通り経験あり。個人主催オンリーが多数あった時代も一応体験してはいます。(当時は中学生だったと思います…)
●イベント開催時まで本業有りの社畜ガンギマリヒューマン(これは想定外でした。後述します)
また、開催までに結構なステップを踏んでいたので項目ごとにわけました。
とても長い記事となってしまったので、お時間のあるときにお茶のみながらテレビ見ながらのんびりお読みください。
目次の説明としましては下記となります。
イベント概要決め編ではスケジュール・場所・予算についてを記述。
イベント事務〜申込手配編では事務作業のデジタル化について、リスクヘッジについて、コロナ対策についてを記述。
イベント準備〜開催編では告知について、配置作業について、開催数日前〜前日設営について、当日朝〜撤収について、その他(コスプレ)などについてを記述。
イベント企画編では抽選会・スタンプラリー・メッセージボード・等身大パネルについてを記述。
最後に総括的まとめと、財務的な部分はどうなん?という話がございます。(財務の部分の情報は本当に必要な人にのみ届いて欲しいので有料としました)
イベント概要決め編
●スケジュール感について
よく尋ねられるのがどのくらいのスケジュール感で動くんですか?というところなのですが、2022年6月に開催するにあたり、2021年6月から動いていました。約1年ですね。下記にどんな感じで動いたのか書いてみました。
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2021年6月 会場調査
2021年7月~8月 企画書作り
2021年9月 会場仮予約/イベント告知準備開始(ロゴやサイト作成など)
2021年10月 イベントティザー告知開始(twitter)
2021年12月 ティザーサイト・サークル要項等アップ
2022年1月 サークル募集開始(告知絵公開)
2022年2月 会場規模確定
2月~5月まで随時事務作業や情報公開、各手配などを繰り返す
2022年6月 イベント開催
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早すぎない?という意見もあると思いますが、都内に会場が少ない昨今では遅いぐらいかもしれません。(コロナ渦中だからこそ、このスケジュール感でも会場がとれた、と言ってもいいかも)
また、女性向けカップリングオンリーになると、赤ブーブー通信社さんとの開催スケジュールすり合わせも必要となり、企業イベントは年単位で動くことから、このぐらいのスケジュール感になるかと思います。
即売会に限らずですが、イベント主催者はハコ確保なども含め年単位で動いている、という認識でOKです。なのでいきなり思い立って「よし、やろう!」ってのが難しいんですよね…。そしてスタートすると急にも止まれないので、人が多いジャンルであればあるほど事前に各所へ根回しが必要かもしれません…。(WEBオンリーが頻繁に開催されている、個人プチなどが予定されている、赤ブーさんの企画で何かが動いている…など様々考えられますので、そこは各主催さんへ聞いてみたり、情報集めをしてみてくださいね)
●日付の決め方
日付の決め方はめちゃ重要です。特に都内開催の場合!地方開催だと地方のみで参加者が完結する比率のほうが高いのであまり気にしないのですが、都内開催の場合は遠征をしてきてくださる方も多く、また、赤ブーさんやスタジオYOUさんなど大きなハコで開催をしている女性向けイベント運営会社さんもあるので、人が割れないように日付を考えなくてはいけません。
なお、今回日程は下記条件を2点設定をし決めました。
①2021年3月の個人主催プチ開催から1年記念として開催するor暑すぎず寒すぎず、台風や雪などの天候が荒れる確率の少ない時期での開催
②赤ブーさんへの該当カプオンリー開催時期の問い合わせをし、同月開催でないまたは調整が可能な時期
記念だ~!というお祭り的な気持ちの部分を優先するか、リアルの情勢を優先するか、という選択なのですが今回3月にしなかった理由はコロナの情勢が不安定なタイミングの可能性が高いため見送りました。
また、遠征の方がいることを想定し、台風や雪など天候が荒れて交通網が麻痺する可能性が高い時期を候補から外しました。(7月~9月、12月~2月)
赤ブーさんの大型イベントまわりについても5月のスパコミ、10月のスパークがあるため外し、4月or6月or11月の想定でしたが、4月は大半の方は新生活などで忙しく、また11月だと少々遠すぎるため今回は6月を設定し、その旨を赤ブーさんへお伝えし、6月近辺同地域内で同カップリングプチが無いようご調整いただきました。(そのため赤ブーさんでは5月下旬の大阪にて該当カプのプチオンリー開催となりました)
●場所について
場所決めも結構重要かつ難しい部分なのではないかと思います。またジャンル特性なども関わってくると思うので、今回の会場条件は下記のように定めました。
①今回のジャンルやカップリングにおいて、遠征慣れしているジャンルではないのでなるべく交通の便がよいところ
②50スペ~150スペまでの拡張幅が持てるところ
③コロナ禍中での中止等、金銭面やキャンセル条件にある程度融通がきくところ
①については遠征慣れしているジャンルですと都内から多少離れていてもフットワーク軽く来てもらえる率が高い(サークル・一般含め)のですが、今回開催のジャンル(カップリング)はライブや展示などで日本中を飛び回る文化がないため、東京駅・新宿駅・池袋駅あたりからアクセスのよい場所が第1条件でした。その点、今回開催会場となったプラザマームさんは東京駅からバスや電車でのアクセスが良かったです。
②スペースの拡張幅については検討がとても難しかったです。個人主催オンリーという中々めずらしい開催形態であることから全く申し込みが無いか、物珍しさに多数来てくださるかの2択でしたので、個人主催でのプチオンリー時申し込みサークル数や、直近の赤ブーさんカププチ参加数などを参考に最初50SPにて設定しましたが、多くの参加希望がある可能性も残っていたため、万が一の150SPまで拡大できる会場、という条件で探しました。
今回ありがたいことに128SP分のお申し込みがありましたので、万が一を準備していてよかったと思います。(これで50SPまでだと抽選にするか会場を変更して募集数を増やすかの検討…等、作業が増えたり大変なので…)
また、今回の開催会場となったプラザマームさんは2Fと3Fにそれぞれフロアがあり、50SPまでであれば2Fのみ、90SP申し込み超えたら3Fも…という希望を会場担当者の方に伝えており、「このご時世なので一旦全館仮押さえしておいて、3Fを使うかは2ヶ月前とかでも大丈夫ですよ!」と相談に乗ってくださってそこも有り難かったです。
③このご時世にイベントをやると切っては切れないコロナ問題ですが、キャンセル条件や東京都からの自粛要請時などの対応を詳しく聞いて、①②の条件を満たす会場の中で、ある程度柔軟に対応してくださる相談に乗っていただけたのがプラザマームさんでした。
●会場予算について
サークル参加1SP5000円・一般参加1名につき1000円で
今回は50SP、100SPパターン・一般参加100名来場パターンで計算しています。
図面作成次第でコスプレエリア追加を想定。(ひとり1500円程度想定)
50SPver→25万+10万=35万 / 100SPver→50万+10万=60万です
会場備品レンタル費や光熱費などの含め、おおよそこの金額にあてはまる会場で検討しました。その他人件費や雑費など他の費用がかかっているのですが、
そちらは本気でやりたい人向けの情報だと思うので、そのあたりの金額感は有料購読エリアにいれておきます。
<今回候補にあがった会場>
●綿商会館さん→場所や予算はクリアしていたのですが、1F~6Fまであり、一部フロアが和室になっているなど、スペース拡大時の会場導線の複雑化が懸念にあったため見送り。
●ポプルスガレージさん→予算的な部分ではありがたすぎる金額だったのですが、
場所の遠さで見送り。
●文具共和会館さん→場所はクリアしていたのですが、予算的な部分と希望ホールの予定があわず見送り。
●東商センターさん→プラザマームさんの次に有力候補だった会場さん。正直一番会場導線が作りやすい会場さんだったと思います。拡張もしやすいし…。ただ先にプラザマームさんと打ち合わせして、担当の方が親身に相談に乗っていただいたポイントが高すぎたのもあり、見送り。
●プラザマームさん→複数駅からのアクセスが良いこと、近辺の宿泊地なども多く、また細かい相談にもかなり乗ってくださった会場さんです。2フロア使用の有料イベント開催時におけるわかりやすい導線づくりが難しいですが、会場自体も綺麗で◎。ただ、冷房空調の効きが若干悪いので真夏はちょっと辛いかもしれません…。
イベント事務〜申込手配編
●事務作業のデジタル化
1人で事務作業をするにあたり、事務作業周りのデジタル化は必須でしたので、「申込」「発送」「お知らせ」あたりは全てデジタル化しました。
<申込>
オンラインでのみ受付としました。やりとりに関しては書類などの郵送は一切無しにし、全てメールでご連絡となりますので、電話番号や住所などの詳細な情報取得は行わず、今回の申込内における個人情報保護的な観点では氏名・メールアドレス項目が該当しますが、管理する人間は主催一人にし、個人主催で出来る限りの保護に努めました。企業になるとPマークを取得したりもしますが、個人主催ですとここは皆様からの許容の上に成り立つので、どのようにメールアドレスを使うのか、を提示することが大事かなと思います。
また、オンラインの申込システムについては今回特設のメールフォームを使いましたが、ここも要検討だなと思います。
決済システムと合体している、入退管理システムを合体している、だとすごく楽なのですが、そのあたりが全て入っているシステムを使おうとすると1件申し込み成立につき手数料がかなりかかるので、申し込み費用に乗ってきてしまうというジレンマ。
それと同じような話で今回は決済に関して、銀行振り込みとクレジット決済ができるようになっていたのですが、クレジット決済は別途手数料を持っていかれるので、スペース費用が会場費直結の個人主催の場合は銀行振り込み1本に絞ったほうがいいなと感じます。今回の利用者さん的には5:5だったので、申込の利便性を高めたい気持ちもあるのですが、一旦クレカ決済は検討かもしれません。手数料の安いところで契約しようとすると個人主催の即売会系は審査ではじかれちゃうのもあり、難しい…。クレジットまわりの審査はもう少し勉強必須でした!急遽のシステム変更などもしてしまい、反省です。
<発送>
サークルチケットなどの発送作業は経費ならびに作業負担となるため、QRコードを申し込み時のメールアドレスへ送付という形にしました。
また、QRコードの入退管理システムは別会社の既存システムを使い、対応しました。このシステムに関しては今後要検討かなと思います。男性向け個人主催イベントとかだとエンジニアの方が個別開発してたりするのですが、女性向けはそういった開発土壌があまりないので…人脈次第でしょうか…笑
<お知らせ>
お知らせはtwitter・WEBサイトを中心に、サークルさんだけに特別必要な情報はメールにて対応をしました。昔と違うところはオンライン活用が広く普及しているので、正直お知らせを取りまとめる方法などは工夫するとしてもオンラインだけでで十分かなと思います。虎の穴とかにチラシ置いたり…などはもう今はあまり効果がないように感じます。イベントでのフライヤー撒きも記念という点では◎ですが、告知としては実はそこまで効果がなく、一番ありがたいのは皆さんの「リツイート」であると思いました。
ただ、twitterは情報が流れてしまうので再リツイートや何かしらまとめる方法は必要かもしれません。要改善点です。(twitterのフリート、本当に便利でしたね…)
●リスクヘッジ
<サイト乗っ取り対策>
個人主催のWEBサイトはセキュリティのエキスパートがいたりする状況で作ることはほぼないと思いますので、対策しようがないのが「サイト乗っ取り」というやつでして…。実は同時期に個人サイトの乗っ取りが結構頻発していたので、もしものためにメールアドレスを扱うフォーム類は自サーバには置かず、セキュリティのしっかりしている外部フォームに全てお任せすることにしました。
<消防法>
イベント会場等では何かあったときのために消防法に基づき、個人主催の場合は消防署へ届出などもしないといけませんが、今回は会場の担当者様で対応いただけました。この部分は自分でやらないといけない時も多々あるので、お忘れなく…。
あと公共の道路とかに列作る場合は警察署とか色々届け出を出すところがあるので詳しくは調べてみたり人に聞いてみたりしてください!会場の人に聞くのが一番良いです。
<サークル登録票と見本誌提出>
修正がきちんとされていない猥褻物を頒布しちゃダメだよってのが世の中のルールで決まっているので(笑)、同人イベントの特性上、今回はサークル登録票と共に当イベント新刊の見本誌提出をお願いしました。実際に1件修正漏れがあったので、対応させていただいてよかったと思います。
<不審者対策>
女性向けイベントですので、女性来場者が多くなることは事前にわかっており、またオンラインで告知している以上どなた様もお越しになれる環境ですので、念には念をということで警備員の方を個人で雇用しました。世の中物騒なのでね!クレジットカードひとつで警備員手配ができる!学びです。また警備にも種類がありまして、イベント警備などをお願いする場合は2号警備員(イベントの場合は雑踏警備)を手配してくださいね!
<マニュアル作成>
スタッフの方は本当に…当日にいきなりアサイン!!!という感じで今回はお願いしたので、マニュアルをめちゃめちゃ細かく作成しました。(それまでの連絡はライングループひとつです)
業務内容の説明はもちろん、急病人対応・地震や火災などの対応まで、
最悪困ったらこれを見てね…というスタイルでしたが、規模感や各個人の経験に助けられましたが、本当はもう少しスタッフ研修は丁寧にしないといけません…という反省。
<無線機/連携など>
急遽お願いしたスタッフも多く、またフロアも分かれていたため、連絡用に10台ほど無線機をいれました。説明に画像などが必要な場合はグループラインで連絡をいれてもらったり、用途によって使い分けてもらう形で対応してもらいました。
実際かなり助けられたので無線機の活用はおすすめです。あとスタッフ的にも安心だと思います。スタッフによって参加者の方へ伝えることがばらつくのが防げます!無線は安いやつだと1台1500円ぐらいから借りられるよ。
●コロナ対策
<中止になった場合どうするか>
イベントが中止になった場合どうするかを考えるのが一番頭を悩ませた問題でした。東京都や国から緊急事態宣言が発出された場合や制限によって、中止するかしないか…ここはもう臨機応変に対応するしかないのですが、今回想定していたものは「緊急事態宣言などが発出され、延期したとしてもいつ開催されるか不明の場合はイベント中止にし返金」、「ある程度開催目処がたつ場合は延期にし、希望者のみ返金」でした。
この辺は時期やその時の状況によって変わると思うのでご参考までに。
<イベント主催に課されていること2022年ver>
このコロナ禍でイベント主催に課されていることは基本的な感染対策であったり色々あるのですが、個人的な1番の大仕事は、感染者が当該イベントに参加していた場合そのイベント参加者全てに連絡がつくようにしておくこと、でして…クラスター発生時などに出番なのですが、これがまあ大変なんですね。
参加無料イベントとかでもオンラインチケットを買わされる理由はこれです。
個人で情報を収集してもいいのですが、THE個人情報をその場でパパッと取るのはとてもリスキーだったので、今回は有料イベントとしてライブポケットという会社さんのシステムで全ての情報を管理していただきました。イベント開催から一定期間経つと情報消したりしてくれるので便利です。ですので一般参加の方はライブポケット、サークル参加の方はイベント申し込み時の連絡先メールアドレス、で連絡先の回収をしました。
<オンラインチケット>
上記にも関連するのですが、入場者数の想定ができるので、入場計画が立てやすくなるという意味ではオンラインチケットはすごく優秀でした。
すごい人数が来場するかもしれない、と思えばある程度事前準備はできますし、様々な物の準備数予想などに役立ちました。個人主催で50~200SPぐらいのイベントであれば無償であれ有償であれ、オンラインチケットを導入しない手はないと思います。ただ購入できる期限設定は要検討です。(当日の遅い時間に急遽行けることになったので、飛び込みで参加したい!などの要望に対応しきれなかったため)
<パンフレットについて>
万が一イベントが中止になったりした時に一番処理が困る物品No.1がパンフレットだなと思い、今回は無くしました。無くてもインターネッツがあればなんとかなるやろ皆…!ただオンラインパンフの手配が意外と手間取ったので今後要改善です。また、イベントのせっかくの記念…という意味では少数でも用意しておいてもいいのかも?ただパンフ用に作業する人員が必須なので、マンパワー次第ですかね。
パンフレットはありませんでしたが再入場証がわりにA5二つ折りのリーフレットは準備しました。当日のタイムスケジュール・イベント内企画の案内(スタンプラリー押印場所・抽選会用の半券付き)・オンラインパンフや告知ツール類への案内QR・近隣施設情報・会場内企画の情報を記載したものを入場時に配布しております。
<その他の対策>
入場口での検温・消毒・非接触入場受付、お手洗いでの手拭きペーパー設置など。
検温・消毒・入場受付はそれぞれに人を立てないと詰まる感じだったので、この辺はコロナ対策等が今後どういったものがノーマルになっていくか見つつ検討してけばいいのかなと思います。あとお手洗いのペーパー設置も結構重要ですね。ゴミ袋も用意してすぐ捨てられる状態でセットしてあるとなおよし。
イベント準備〜開催編
●告知について
twitter、WEBサイトがお知らせのメインとなります。が、本業の仕事がやばすぎて1人で対応しきれなくなり途中でWEBサイト更新でお手伝いを1名お願いしました。入れたい文言とワイヤーフレームをざっくり書いたパワポ資料だけポイッと投げるとページに仕立ててくれるという神対応…。このご時世、WEBサイトでのお知らせは結構重要なので、自分だけでやり切るよりかは委託できる人を見つけるのがいいのかなと思います。
ただ、レスポンシブ対応出来る人、スクリプトまわりも対応できる人、など求められる条件が趣味レベルでなくなってきてるので、このあたりのハードルがもしかしたら高いかもしれない…。twitterに関しては画像テンプレートを一つ作って、なるべく手数少なくをモットーに作業しました。いちいちレイアウトを考えていたら終わらないのだ…!
●配置作業について
ジャンルオンリーではなく、カップリングオンリーだったので難しいことはあんまりなかったのですが、女体化取り扱いに関してはおおよそ固めました。また、R18のアリ・ナシと小説・漫画・その他が2フロアでうまくバラけるように、という配置ルールを己で決めていました。(カテゴリが偏りすぎると混雑の元なので…)ここは正直人によると思うので参考までに。会場都合的に壁配置が多かったのですが、実際に人を流せる壁配置は限られてくると思うので、そのあたりをきちんと配置できれば特に大きな問題は起こらないです。
●開催数日前
開催数日前はドッタバタ&家の中が倉庫になる覚悟をしてください…。(等身大パネルの箱デカすぎなのと備品と資材類だけで10箱以上あった。引っ越しかな?)
と、言うのも個人主催イベントですと会場へ直接搬入出来るものが限りなく少ないので、一度自宅に全てを運び込むためです。まずはスペースの確保が鬼大事!
また、数日前から盛り上げのためにカウントダウンツイートをしたり、イベント詳細の告知や注意事項などをお知らせしたり、前日ギリギリまで来る問い合わせ対応や宅配会社・印刷会社・会場・スタッフ・ケータリングや備品レンタル先・運送会社などへ連絡することばかりです。
まじで手分けしてやればよかった…と後悔するので、せめてこのあたりからでもいいので複数人でやることをオススメします。そして急遽の大判印刷はアクセアかキンコーズに走ろう。あと個人的に主催が持っていたほうがいいツールですが、拡声器・折りたたみコンテナ・台車です。めっちゃ便利でした。
●前日設営
自宅から会場までの荷物運搬ですが、ヤマトを使うと運送料だけですごい金額になるので、赤帽チャーターで乗り切りました。意外と安いぞ赤帽。デカめの箱10箱以上あったら自宅から会場までの距離次第でもありますが、赤帽を選択肢にいれてみてください。
また、設営に関しては急遽呼んだスタッフや主催含め女性4名で対応したのですが、これは果てしなく反省しました。64本の机と128脚の椅子を並べて、2フロア分(コス更衣室・休憩室・トイレ等含め)の設営するには無鉄砲すぎた。要改善です。女性だけだったら最低でも6人~8人、男性込みであればもう少し減らせるかもしれません。
あとヤマトとかの白紙の宅配伝票は徐々に掻き集めておくことが大事。前日に100枚ぐらい伝票掻き集めたんですが、当日は絶妙に足りなくて…。
特に女性向けは荷物を絶対宅配に出すので参加スペース数の倍ぐらいは伝票用意しておかないと……と思いました……(男性向けは結構自分で運ぶから宅配の荷物が少ないと会場の方がおっしゃっていました)
●当日朝~撤収
主催7時入り、スタッフ8時~9時入りでした。朝ドタバタすぎてきちんとスタッフ案内できなかったので、指揮系統を主催以外に作るべきでしたね…いや、当たり前なんですが、やることが多すぎてそこまで頭回ってなくてかなりの反省です。(主催含め19名ほどにスタッフ協力いただきました)主催だけが知っていることを事前になるべく減らすのが大事…。
なお、今回は11時イベント開始でしたが、個人主催であればもう少し遅くてもいいのかも?と思いました。サークル参加者用買い物タイムを設ける都合上10時には準備終わっててもらうために、それ分朝の準備も前倒しになってしまうので…。
イベント開始時間は12時ぐらいにして、15時終了とかね。個人主催はそのぐらいがちょうどいいかもしれません。撤収に関しては今回は運良く翌日にも同人誌即売会が2Fフロアであるとのことで、3Fのみ撤収となったため、スムーズに進んだのですが、実際にはもっと作業があったかもしれないことを考え、もう少し撤収ご協力をお願いできるようなシステムを考えようと思いました。
●その他
3Fの1部屋がまるっと余ってしまったこともあり、コスプレ受け入れを可としました。3Fの1部屋を更衣室にし、1500円追加でお支払いいただく形で急遽対応となりましたが、カプオンリーで参加条件が多少厳しい中でも20名程度のお申し込みがあり、大変ありがたかったです。更衣室用の部屋やスペースが余っているなどあれば追加するのもありだと思います。(優先順位としては高く出来ないのが申し訳ないですが…)
また、少し会場の明かりが暗めであったこともありましたので、主催が個人で所有していたLEDライトやリングライトの設置を行いました。課題としては撮影エリアの拡大と内容の充実かなと思います。あと会場冷房……(これはどうにもならないかもですが…)
イベント企画編
会場を借り切ってやるイベントだからこそやれる色々な企画があります!個人主催の醍醐味!やりたいことを好きなだけ好きなようにやれる…!!!ので、ここは皆様個々人で決めるところだと思いますが、今回やったことをざっくり記載しておきます。
●抽選会
イベント参加した人全員に参加券ついてるよ!な抽選会でした。ただ色んな理由があって参加しないよという人も居るため、入場時に渡すリーフレットにバリアブル印刷で固有番号がついているので、抽選会に参加したい人は抽選半券を抽選参加ボックスにいれてもらい、絶対に箱に入っているであろう番号を主催側で引いて景品があたる!という企画でした。
なるべく閉会近くまで会場内を見たり、サークルさんと交流をしたり、滞在時間を伸ばすための企画となります。
また、スタッフをお願いしていたレイヤーさんたちにも協力いただいて、番号を読み上げていく形にしましたが、この方法は1つの場所に人をドバっと集めちゃう方法なので、赤ブーさんとかでは出来ないタイプの抽選会です。(とはいえ、2フロアありましたので、全館放送を入れて人の分散ができるような形にはなっていました)
ビンゴ大会とかでもおもしろかったかも?と思いつつ、カプ的には抽選会のほうが合っていたのでヨシ。
●スタンプラリー
こちらもイベント参加した人全員参加が可能なスタンプラリーとなります。入場時に渡されるリーフレットがラリー台紙を兼ねています。本企画は今回の会場は2フロアにわかれているため、どちらのフロアにも行くチャンスを増やすための企画です。回遊をしてもらうために設置場所などの掲示もない状態で遊んでもらいました。(スタッフに尋ねたらヒント出すスタイル)全て押印された方に先着でオリジナルステッカーをランダムでプレゼントしました。
●メッセージボード
当日の会場での一般参加さんの滞留時間をちょっとでも増やせればという意図の企画。また、貸切会場だからこそ設置ができる個人オンリーならではな企画かつ、主催はあとでメッセージ用紙見返してニヤニヤできるので場所があいていれば設置するのおすすめです。ただ、記載するための台や筆記用具、ボード自体の設置準備など用意するものがほどほどに増えるので、その辺の手間だったりも鑑みてご検討ください。
●等身大パネル
赤ブーさんでも設置自体はできるけど、イベント開場中は写真が撮れないのでもったいない…となる等身大パネル企画。個人主催かつ、カップリングなどのキャラクター数が限定されているのであれば設置めっちゃおすすめです!映えるヨ!
ただ納品時の姿がまあまあデカイので保管できる場所を準備してからが吉…。次回の開催予定がたっていないため、閉会タイミングで引き取り希望を募って、無事お渡ししました。処理方法も込みで企画するのがよいかとおもいます!
まとめ
ここはまとめというか隙自語な部分多数なので、全然読まないでも大丈夫です。笑
個人主催でオンリーするのはもちろん責任的にも金銭的にも精神的にも辛いことはあるのは間違いないのですが、自分の好きなものだけしかない空間というのはとても楽しいものではあるので、思いが溢れまくってしまうオタクにこそオンリーの主催をおすすめしたいなと思っています…!!!
そして意思決定に関してはひとりでやるほうが間違いなくスムーズであり、責任の所在もわかりやすいのは確かですが、個人の趣味でやる以上は複数人でやるほうがリスクヘッジになるのは間違いありません。仲違いとか起こらないように上手く組織図を作る必要はあると思いますがね。そう、なぜならすべてを知っている主催が突然死ぬかもしれないし。企業であればその心配がないのは間違いないです。
誰かが死んでも代わりがいるもの。…と、いうのも私が開催を決めた時にはまだ自分自身の本業の仕事量がコントロール出来る状態だったのですが、冬ごろ~開催までにどうにもならない社畜の100時間残業パラダイスに巻き込まれ、マジでキツすぎてボロ泣き白目アヘ顔になっていたのですが、意思決定のスムーズさと責任所在の明確化を優先し、副主催などを設けなかったために起こった自業自得でして、ただその自業自得により心配をおかけしたシーンも多く、本当に大反省会でした。
ぶっちゃけいつ倒れてもおかしくない状況だった気がしますが、開催まで死ぬわけにはいかねえの一心で仕事とオンリー対応をし、なんとかイベントの開催自体は終わったのですが、色々とダメージがすごすぎて7月末に会社を退職したけど(※残業がすごすぎたので元々7月末でやめる予定でした)その後も心も身体も何もかも元気がでね~~~~!!となりました。(今はだいぶよくなったよ)
なので責任も金銭も精神も多少わけあえる人々と個人主催オンリーはやってほしいなと思います。私も次なんかやるときはちゃんとグループワークにすっからよ…。
でも本当に個人オンリーは自由度が高くて、はちゃめちゃ楽しいものなんですよ。企業でやるプチとかとは比べられん。ぜひこの楽しさは最近同人に携わり始めた人たちにも味わってもらいたい…しかしその為には主催のノウハウを広げないといけない…難しい…
あと人脈(色んなシーンで必要)と突進力(知らぬ人や場所へも躊躇なく突っ込んでいける)と鈍感力(SNSやインターネット上でなんかあってもハイハイハイハイって受け流したり、やっちまったーーーと思っても色んな感情を捨てて無になって真摯に対応できるか)が無いと事故るみたいなところもあるので、やはりそこでヒヨってしまう気持ちもわからないでもない…!いや、わかる!
あとSNS運用には気をつけないといけなかったり、法律に気をつけないといけなかったり、多分昔よりも本当に色んなものに気をつけないといけないのが昨今の個人主催オンリー事情であることは間違いないです…。
これは自分にも常に言い聞かせているし、実際やっちまったなってこともちょいちょいあるのでその点に関しても猛省しています。
次なにかやるときはもちろん改善するつもりではあるけども「やっちまったな」の内容に関して、「今後なるべくこの人と関わりたくないな」と思われてしまったとしてもしょうがないという納得ももちろんありつつ、やっぱり悲しいなーという感情も人間ではあるので多少存在しますが、そのあたりもひっくるめて全てしょうがない、と思えるぐらいの大らかさがないとやってられないのかもしれないですね…。これもまた鈍感力…。でも私個人としては仲良くしてもらえたら嬉しいと常に思っているので…うう…
ただ、もし、個人主催で開催するオンリーが今後も色々立ち上がるのであれば、「同人誌即売会にお客様はひとりとしていない」「みんなでつくるオンリーイベント」という気持ちで一般の方も、サークルの方も参加してもらえると個人主催イベンターもすごくやりやすいと思うので、ぜひ気持ちだけでもご協力いただけたら有り難いんじゃないかなと今回主催してみて強く感じた次第です。
私個人としてもPDCAサイクルブン回しながらなんか、色々できることを考えていきたいと思います。
また、上記に記載している以外で聞きたいことなどあればtwitterなどにお気軽にDM飛ばしていただければと思います。カプやジャンルは違えど同人誌即売会を愛するオタク、大歓迎です。
財務まわり(有料)
ここから以下は有料ゾーンです。
というのも自由に色んな人が見れるようにしておくといろんな意見が飛んできて
アッハッハ!(白目)(ちぎっては投げを繰り返すご意見メッセージ群)となるのは大体お金の話だと思うので、じゃあ個人主催って大体どのくらいの金額かかるわけ?という本気で色々知りたい人向けにこれ以降は有料で置いておきます。
私個人がやったTHE自己満こだわりイベントでのざっくりとした収支金額感と項目って感じなのであくまでもサンプル程度に考えてください~。
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