いつもの散歩
夫婦二人でカフェをやっているから、平日、息子は町の保育園にお世話になっている。
なので家族3人がゆっくり過ごせるのは日曜日だけということになる。
日曜日にもやらなければいけない仕込みなどあると、どちらかが息子の相手をして、どちらかがカフェで仕事なんて時もあるが、できるだけ、たまの家族3人の1日を大切にしようと思っている。
最近の日曜日の朝はおきまりの散歩コースに出かけるのが定番だ。
うちのすぐそばにある「池田の桟敷」
ここは江戸時代に作られた史跡で、馬場と呼ばれる広場に階段状のせまい段々畑のような石垣が築かれている。
この石垣の段々畑のようなところはお祭りを見物するためのもので、それぞれの区画が誰の場所か決まっていて、お祭り当日には大勢の島の人たちがここでごちそうを食べ、酒を飲みながら祭りを観覧する。
馬場で開かれる太鼓台祭り。1tにもなる大きな太鼓台を法被を着た男たちが担ぎ、練り歩き、時々持ち上げ、横倒しにしたり、それはそれは勇壮で、おおいに盛り上がる
石垣は8段くらいしかないのだが、一番上までいくと結構高く感じて、そこからの景色はとても美しい。目の前に穏やかなキラキラの瀬戸内海が開けている。
天気の良い朝は朝露もキラキラできれい
秋のこの時期は石垣のすき間に生えているノブドウに紫の小さな実がたくさんついていて、息子はそれを集めるのが好きだ。
大好きなブドウだと思って目を輝かせて食べてたけど、おいしくなかったみたいで、それ以来食べない(笑)
息子の小さな手の中にあるそれは小さな宝石のよう。
小さな人と散歩をするとスピードや目線がいつもと変わって、色んな発見ができるのが面白い。
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