💘テレクラ物語➿３コール目：繋ぐのは電話だけじゃない

無事、入社(とういのか？)
が決まってお仕事です

お店には基本的に１人だけで

経営者と自分の２交代制(早番・遅番)

具体的にナニをやるのかというと

♥お客さんが来店

♥会員の方はカードの確認

新規の方は入会手続き
入会金1000円で1年間有効！
免許証のコピーを取ります
簡単なルールというかコースの説明

♥コースを選んで貰う

♥部屋を案内

♥ビデオを流す

♥番号・コース・部屋を用紙に記入し
配線を繋ぐ

お客さんが出ていく時には退室時間を記入し
コースの制限時間が来たお客さんには
部屋へ行き退室を促す

テレクラとしての仕事はだいたいこんな感じ
楽だと思われますが・・・

まぁ楽です

何も無ければ

よくあるトラブルは

『全然電話掛かってこねぇじゃねぇかぁ！』

とか

『電話取れねぇぞ！』

や

『オイ！サクラ使ってるだろ！』

みたいな文句

だいたいこのテの事を言う人って
仕事などの関係でたまたまこの地域に来て
する事ないからテレクラで遊び相手を探す

こんな感じの人が多い

だから、共通の話題も少ないし
土地勘もないから待ち合わせも難しい
あまけに友人と来たりすると、これまた揉める原因

中にはめちゃくちゃ怖そうな人も居て

〇〇組だとか
○○さん知ってんだぞ

みたいな事を言って
めいっぱい脅してくる人も

あと、同業者らしき人が嫌がらせに来る事も

あまりに酷いと経営者を呼ぶ事になっていたけど
呼んだ事は１度も無く

『運もあるので仕方ないです』
とか
『当店はサクラは一切使っていません』
(実際に使っていない)

みたいに
淡々と冷静に答えてました

今じゃさすがに出来ませんが
当時は若かったし、舐められないよう
それなりの恰好をしていて
無い気合いを入れて頑張っていました

とまぁ

テレクラ的な業務としては、いたって単調な仕事
ただ、臨機応変さというか
多少の根性(見掛けだけでも)は必要かと

あと、ココからかなり怪しくなってきます

事務所にはテレクラとは全く関係のない電話が定期的に掛かってきます

〇〇の〇レース
〇〇の〇〇で〇万！

〇〇の最終
〇〇を〇万！

みたいな

これが凄くハードで

スポーツ新聞を急いで調べ
内容と時間を確認、そして反復して再確認

元々ギャンブルは全くしなかったので
競輪・競馬・競艇・オート・・・
いろんなジャンルと会場を覚えました

お金が絡んでいるし
いつも時間ギリギリなので、本当に大変

他にも、事務所には

不思議なタイトルのビデオ
いかにも高級そうなブランドの商品が、何故か無造作に
お茶の葉に少し似た独特の香りのする葉っぱ
煙草もありました。手作りっぽいのにかなり高価。きっと有名な職人が作った逸品なんでしょうね
塩の結晶みたいなモノが入った袋。これもかなり高価で0,５ｇ1万5000円ぐらい。もしかしたら宝石だったのかも
醤油の入っていない魚のカタチした醤油挿し。これは少し安くて数千円
病人の為の緊急用なのか、注射器や雑貨の入ったポーチ。これも確か数千円

他にも定期的というか季節商品って感じでいろんなモノを扱っていて
ある時期からお店の玄関には防犯カメラが設置され
自分もちょっとソワソワする事が多くなった

こんなに緊張する職場ってなかなか無いよね。

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