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2022年読書日記2
『羽生善治 戦う頭脳』by文春ムック編集部
棋士は天才か変人な気がずーっとしていました。正しくは天才かつ変人。一見すると平凡でフツーの見た目の棋士であっても、行動を知ったり、エピソードに触れたりすると、やっぱ、違うはこの人はと思うこと多々じゃないですか? 思いっきり偏見なのでしょうか。
羽生さんはそんな棋士の中ではあまり変人らしさを感じさせないです。そりゃヤバいわと感じるエピソードもありましたが、論理的で常識人って感じ。羽生マジックと言われる一手であっても、本人からすると勝負を読んで当然の帰結になっています。
「ビジネスに役立つ発想のヒントが満載」との惹句がありますが、その真髄がいきなり巻頭から紹介されています。啓発本やビジネス本って、最初は参考にならない一般的すぎる項目がダラダラと並ぶことって多いのに、本書は出し惜しみせず!巻頭ロングインタビューで紹介されている「勝つための6つのプロセス」はビジネスに限らず人生に役立ちます。史上初の永世七冠にたどり着いたのも納得の「生きるチカラ」ってことでしょうか。
そんは無敵の羽生さんも51歳を迎えて、お年のせいなのか最近は負けが続いているのですね。A級陥落の危機らしいです。時代は藤井聡太くんだけど、シニアだってまだまだイケることを見せてください。