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6月27日抱き寄せられる夢の相手
今日は
とても涼しくて
お酒を飲み過ぎなかったから
自然と眠くなって
心地よい布団の中で眠りについていた
夢の中で私は
どこかの寝室にいて
男の人と2人で
少しの沈黙の後で
その心地よい布団の中で
ぐっと力強く抱き寄せられた
その瞬間私は
その関係に罪悪感を覚えて
『はみがきしてくるね…
と言って布団から出た
…
そして目が覚めた
…
その場面しか覚えていないけれど
その
罪悪感を思いその誘いを思いとどまらせたのは
彼である社長で
その
力強く抱き寄せた相手が
専務だったのは
はっきり覚えている
彼が先日
今後の話をしていて
出張を伴う仕事の時
専務と私が行く可能性について話した
その時は先方から
『社長も是非お越しください。』
と、誘われると良いな
と言った
彼は相手先と会うなんて大嫌いなのに
なんでかなと思ったら
『だって専務と2人で行ったら、浮気するでしょう?』
とのことで
彼のヤキモチだった
…
私がこの会社に入社した頃
私の直属の上司は専務だった
入社してすぐから
私は専務が本気とかではないけれど好きで
カッコ良いなと思っていた
見た目には
断然専務の方がカッコ良い
優しいし
そして私が専務ばかりを褒めることを
彼はよく思っていなかった
昨年彼が私を気に入っているのかな?
と感じ始めた頃
あからさまにヤキモチを妬くような話をして
関係が始まって裸で抱き合っていると
『専務にもこんなことさせるの?』
と何度も聞いては
しないと私から聞き安心していた。
そんな繰り返しの一年で
全く専務を好きとかは考えなくなっていた
だけれど先日彼がその出張話をした時に
専務と浮気をする
なんて言うワードを出したから
私の頭の中できっと勝手に
専務との事がよぎったのだろう
なんだかリアルな夢で
抱き寄せた腕が力強く
その罪悪感の気持ちもまたリアルだった
…
正夢?
専務と次の日に会社で会うと
無意識に意識していた
…
専務と今後出張になるのは
あり得ない話ではないから
そんな時が来るのかもしれないと
朧げに目が覚めてきて考えてしまい
いつもの如く
眠れなくなってしまった
そう
考えてみると
この環境下で
専務ともそんな関係になったら
今以上に複雑だな…
などとよからぬことを考えていたのは
私の脳の中でしか繰り広げられない
なんともドラマチックで淫乱な想像だなと
そんなこと考えていないと思い込ませていた思考が夢によって掘り起こされた。
そんな感触と感情を引き寄せたのだろう。
今の置かれた状況だけで
十分複雑なのに
だって
隣の社長室に不倫相手がいて
ふたつ隣のデスクに
不倫相手の奥様がいるのだから
…
彼はご機嫌だ
今週末私がお泊まりに行くからだろう
奥様が数日家を空ける時には
その転勤先のアパートに泊まりに行く
元々奥さんは
出張先のアパートにはきたことがなくて
アパートは女の気配はなかった
私しか部屋に入れた事がないと
言っていた
だけれど
3ヶ月前に奥さんがこっちにきて
仕事をし始めたから
その家は
“彼の家”
ではなくて
“彼と奥さんの家”
になった
…
そうなってから始め部屋に行った時には
『悪いね。色々変わってて。』と
彼は部屋の様子が変わったことを謝った。
確かに良い気持ちはしなかった。
見た事がある奥さんの服が干されていたり
お風呂に女物のシャンプーがあったり
当たり前に夫婦の部屋になっていた
今週末に行くことになっているけれど
最近は続けてホテルで会っているから
なんだか
部屋に行くのは久しぶりで
あまりそれには気乗りがしない
私は
奥さんが座っている椅子に座るのだから
前に部屋に行った時よりも最近は
事務所で奥さんと話すことも増えて
複雑な思いをかなり無理やり隣に置いている
…
そんな私の気持ちは梅雨知らず
彼はご機嫌で
階段ですれ違う時に
私の身体にさりげなく触れるのが
最近の楽しみのようだ
もちろん誰もいない所だし
誰か来たとしても
そんなさりげない動きは
誰にもわからないとは思うけれど
でも本当
最近はあからさまに仕事中
一緒に出かけたり
イベントの時ずっと隣にいたり
仲良しは公認で
それを突っ込むおばさんは
昨年本気で私たち2人の関係を
勘繰った人で
今は面白がりながらも
何かあるたびに
『りゅうちゃん、社長のご機嫌取ってきてよ〜。マブなんだからぁ〜。』などと、社長夫人がいる時にも関係なしに言ったりする。やめてくれ…マブってなんだ…このおばさんは社長と同世代で、奥様も同世代。私なんてひよっこだ。ひとまわり以上年下だからね。
夜中の抱き寄せ夢で
すっかり
…この人とそうなったらそのあとは…
とそんなことを想像せざる得なくなり
きっと彼がそんなことを言ったのも
私の脳内が
専務とも不倫をしたら
なんてよからぬことを考えていると
魔法使いのような彼には
ピンときたのではないかとすら思う
そして掘り起こした
…
人生何があるかわからないけれど
それはないだろうと思いながら
彼も言っていた
『まさか会社の社長が、部屋に連れ込んでキスしてくるなんて誰も思わないよな〜。』
と自分のことを。
そう
人生はわからないから
面白いのかな…
明日は木曜日…
そう
明日
懇親会しようかなと言っていたな
社長と専務と課長と私で
最近はこのメンバー
男3人と女1人
私は当然のように
社長の隣に座る
というか課長が
りゅうさんはそちらで
と促したのが前回
社長のお気に入り席は
公認となっている
不自然でもなく
…
2年前の私の転職は
転職した時には想像がつかないような状態になっているのは確かで。この今の頑張りで数字が著しく伸びれば。もう私の人生は上向きだとしかいえなくなるなと。数字は上向くと信じている意外ないし。なんとなく、居場所ができてきたなと思いながらも…
それは、彼とのこの関係があってこそなんだと言うことと。もし万が一この関係が分かったら、私が仕事を辞めたら。
この会社は多少ダメージがあるくらいの存在にはなれてきたかなと思うけれど。
でも、どんな仕事をしたって仕事をする人の代わりはいくらでもいるもので。辞めさせられるのなんて簡単で。私が、彼に取っての唯一無二であり続けることと、彼がこの会社に居続けることだけが私の居場所なのだと考えたりする。
でもそれは続かない
彼は
ずっとここにいるわけではない人なんだと
分かっているから
でもだからいいんだ
と
永遠じゃない関係だからいいんだと
死ぬまで添い遂げる人を
私は探しているわけではないから