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着圧タイツの効果

こんにちは、たこです!
今日は、むくみ予防に良いといわれる「着圧タイツ」について、看護師の目線でお話ししていきたいと思います。

みなさんは着圧タイツを履いたことがありますか?一般的に通常のタイツよりも締め付けの強いものを指しますよね。

実は似たようなものが医療用として、下肢静脈瘤の治療や術後の血栓予防、浮腫予防などに使用されています!
医療用のものは「医療用弾性ストッキング」と呼ばれています。これは一般医療機器で、主に病院や診療所などで取り扱われています。


医療用弾性ストッキングとは

弾性ストッキングの特徴は、足首の部分が最も圧迫圧が高く、上にいくに従って圧が低くなるように作られているということです。
弾性ストッキングを履くことで、ふくらはぎの筋肉を圧迫し、さらに深部にある静脈や表在静脈を締め付けることで、縮小された血管の血流が速くなります。水の出ているホースの出口をつぶすと、水の勢いが増すのをイメージするとわかりやすいかと思います。
足から心臓へと戻る静脈の血流は重力に逆らう必要がありますが、弾性ストッキングの補助により血流を促進することができます。
その結果、足に余分な水分がたまりにくくなり、浮腫の改善につながります。

医療用と市販品の違い

市販の着圧タイツも医療用弾性ストッキングに近い効果が得られると考えられます。しかし医療用は市販のものに比べると、圧迫圧がかなり高くつくられています(治療用のため)。足がむくんでいる状態で履こうとすると、自分で履くのも難しいくらいきついです。
むくみがあっても、持病によっては弾性ストッキングの適応とならない場合もあるので、医療用弾性ストッキングを使用するときは必ず病院で相談しましょう。

着圧タイツはいつ履いたらいい?

着圧タイツの効果を高めたいからといって、日中も夜も一日中履くことはおすすめできません。医療用よりは圧迫圧が低いですが、長時間着用によりかえって血流を阻害してしまったり、乾燥やかゆみなどの皮膚トラブルにつながったりするおそれがあります。
寝ているときは心臓と足の位置がほぼ同じ高さにあり、血液が心臓に戻りやすいです。そのため、足が下にある日中に着圧タイツを履くほうがおすすめです。

グッズを上手に活用して素敵なボディを手に入れよう!

着圧タイツを履いていればむくみ対策は不要かといわれるとそうではありません。着圧タイツはあくまでも血流促進の「補助」です。足の血流を促進させるには足を動かすことが最も大事です!
グッズはあくまで補助的なものと位置づけ、正しい知識をもってボディメイクしていきましょう♡


参考

https://venosan.co.jp/about/medical/compression

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