初めて狂信者にあった話
私は宗教に対して偏見も持たなければ、自分が特定の宗教を信仰しようとは思わない。旅先で教会があれば中に入り、神社仏閣があれば中を拝見し、モスクがあれば見学をする。至って普通の旅行者である。もちろん神聖な場であるのはどこでも変わらないので、一定の敬意をもって拝観する所存だ。
日常生活において、誰が何の宗教を信仰していようと生活には害がないので否定する気も肯定する気もなかった。
狂信者に会うその日までは、誰が何の宗教を信仰していても恐怖を感じなかった。国によって様々な慣習があるの