見出し画像

グッジョブ!!

今、私は旦那さんのお仕事のサポートの傍ら、駆け出しのウェブライターとして活動しています。

どちらの仕事も始めたばかりの修行中。
早朝から夕方まで、家事をする以外はほとんどの時間をパソコン作業に費やしています。
一度ハマると、とことんやり込むタイプ。
わからないことだらけだけど、楽しく前に進めています。

結婚して実家を離れて約6年半、今の仕事を始める前はずっと飲食業界でパートをしていて、その時もパートなりに、結構ストイックに仕事をこなしていました。

しかし従来の私は、ストイックに仕事をこなすタイプでは決してなく、
こうなったのは結婚してから。
それまではむしろ、

「仕事は仕事!時間内きっちりこなせば後は自由!」

と、仕事とプライベートはしっかり分けるタイプの人間でした。

私の仕事に対するモチベーションもその時の環境や自分の価値観でどんどん変わっていったのです。

子供の頃から食いしん坊で、本の虫だった私は高校で将来の進路を決める頃くらいから漠然と、

「大人になったら、食べ物か本に携わる仕事ができたらいいなぁ~。」

と考えていました。

だから、大学の学部は本や雑誌の出版関係で、なんとなく就職にも強そうな社会学部を専攻し、学生時代はずっと飲食店でアルバイトをしていました。

もちろん将来を見据えてだけじゃなく、アルバイトを通して美味しい料理を作れるようになって、当時付き合っていた彼氏にもふるまいたい。
という10代の女子的下心もありました。

一番最初は近所の中華料理屋さん。
それから、イタリアンレストランで働きました。
どちらのお店も、たまにテレビや雑誌に載る地元のちょっとした有名店。
初めてプロの世界の裏側をちょこっとを知れたこと、また賄いが抜群に美味しかった事から、

「飲食業界で働くのも、楽しいかも。」と、考える時期もありました。

そこで、当時そのお店で正社員として働いていた若い女の子に、自分も飲食業界で働くことに興味があることを相談してみることにしました。

彼女は、当時賄いを担当しながら、お店で出すドルチェやパンを焼いていました。
年もあんまり変わらない彼女は私に、

「このお店でお金を貯めて、別のお店で働く彼氏といつか自分のお店を開きたい!」

と語ってくれました。

だけど、彼女は常に疲れた顔をしていました。

そんな彼女のアドバイスは、

飲食業界は、一見可愛いお店で美味しいモノに囲まれたフワフワした世界に見えるけど、女性にとって体力的にはかなりハードな世界であること。

下積みのうちは休みもお給料もかなり少ないこと。

正社員として働くのと、決められた時間だけ働いて賄いを食べて、帰るアルバイトでは業務の責任も仕事に求められる技術も格段に違う。
なのに結局時給に換算したら、むしろアルバイトの時給の方が良い時もあること。

だから、飲食業界で本気で働こうと思うなら、相当の覚悟が必要であること。

料理が好きで、せっかく大学を卒業するのなら、まずは一旦自分の時間の取れる安定した職場に就職して、プライベートな時間に料理を楽しめばいいのではないか。

というものでした。

一緒に働いてきた中で私の本質を見抜いた、まさに的確なアドバイスでした。

彼女のアドバイスを真摯に受け止めた私は、

仕事に対してやりがいを求めるよりもプライベートな時間を充実させられる職場に就職する事。

に進路を方向転換させます。

この段階で出版関係への就職を目指せたのかもしれません。
だけど料理同様、プライベートな時間に読書も楽しめる職場を探すことを選択しました。

また、当時から結婚願望が強かった私は、どうしても二十代のうちに結婚したいとも思っていました。

だから言葉は悪いけど、
好きな事に時間がさける環境に就職して、そのまま好きなことを続けさせてくれる人と結婚すればいい。

と自分に楽な方へ逃げたのです。

結果、大学卒業後、お給料はあまり高くはないけど、年間休日が多く、残業もほとんどない、しかも実家から通える距離にあった小さな会社に私は就職します。

せっかく高い学費を払って大学に通わせてくれたにも関わらず、楽な仕事に就いて実家から通わせてくれた両親には頭が上がらない。
それでも、いつも私の人生を応援し、見守っていてくれる二人には感謝の気持ちでいっぱいです。

結局、結婚が決まるまでの約5年半、私はその会社に居座ることになります。
仕事もそこそこ、こなしながら存分に好きなことも楽しめたし、友達とも沢山遊んで、独身時代を満喫できました。
また、仕事以外の出会いも沢山でき、友人の紹介で今の旦那さんとも知り合えました。

ダウンロード

しかし、長い間お世話になったのに申し訳ないけど、
そこでの仕事内容を「面白い!!」と思ったことは一度もありません。

それでも優しい上司とスタッフに恵まれ、待遇面ではお給料以外何の不満もないその職場を、「辞めたい」と思ったことも一度もありませんでした。


そして何より、自分に楽な進路を選んだ結果、今の旦那さんに出会い、恋に落ちて、結婚して幸せな毎日を送れている。

料理の道は諦めたけど、周りに回って現在こうして、
もう一つの夢であった「書く」仕事において旦那さんの全面的なバックアップを受けながら、精進出来ているのも不思議な縁だと思います。

一発逆転、ホームラン!

人生何があるかわからない。

頑張って自分の力で運命を切り開くことも大切だけど、たまにはゆるーく流れに身を任せてみるのもいいかもしれない。

とにもかくにも、今の旦那さんと結婚した私、「グッジョブ!!」。

写真 2020-08-21 17 41 28

昨日は鶏手羽大好物。
オクラや茄子の夏野菜を中心に和食。

いいなと思ったら応援しよう!