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デフバレー男子日本代表ブロック指導

2024年11月9,10の2日間、刈谷市の豊田自動織機体育文化センターで、デフバレー男子日本代表チームの合宿でブロック講習を提供しました。

あらためて、今回の機会をいただいたことにお礼をお伝えしたいです(デフバレーは来年の【デフリンピック@東京】に向けてどんどん認知度を上げていきたいとのことで、SNSにも思い切りアップしていきたいと思います)。 スタッフの皆さんもとてもよくしてくださり、思う存分やらせていただけました。

「ブロックはコミュニケーション」というのはU17の時に出てきたキーワードでしたが、今回はそこに特化したと言ってもいいくらいの2日間の講習でした。

私自身これまでは「後ろからしっかり伝えろ!」と言っていただけで、声を使えないということで「どうやってコミュニケーションを成り立たせられるんだろう?」と困惑していましたが、やってみたらこれまでに経験したことがないくらい充実したコミュニケーションを実現してもらえました。

「用意するならホワイトボード」と知り合いから教えてもらいました

選手同士で「球拾いに行くよりもちゃんと伝えることを優先しろ!」の声がかかる(手話ですが)というのは本当にうれしかったですね。ブロックがどんな状態になっていたか伝えるために、後で見ていた2人がその瞬間の体や腕の位置・状態をやって見せるとか、こちらが思いもよらない方法も提案し、やってもらえました。

ジャンプの頂点で腕を伸ばしたとき(ボールがブロック面を通過するであろうタイミング)の体と腕の位置がどうなっているかを後ろから観察しています
後の2人が「こうなっていたよ」と体で示しているのをブロックに跳んだ2人が見ています。さらに横からそのやり取りに対していろいろ指摘しています

「コミュニケーションをサボらない」ということをこんなに徹底できたのは初めての経験でした。 ブロックがどうなっていたかを「見る」力もどんどん進化していった感じで、それを短期間に感じられたのも初めてでした。「見る力」さえあれば、後は時間をかければどんどん上達していけるはずで、結局そこが一番重要なポイント、一番大きな成果なんじゃないかと思います。

最後は「合宿が終わって、1人でもできるようになっておきたいこと」を1人ずつ言ってもらいました。
・左右どちらにも全力で移動し、全力で跳んで最高の高さを出せる
・スプリットステップから慌てずに動き出す
これらを無意志でスムーズにできるように、各自1人でもできるようになっておけますよね? ということを確かめました。

心配なのは、かなり細かいところまで違いが分かる様になり完璧を求めたくなってしまうことで、 「実戦の中で、今は、何ができれば良しとするのか?」というところのコントロールが必要だと思います。 理想と現実のギャップが大きすぎると「何もできない、やっても仕方ない」になりがちです。

面白くなるのはこれからだ!

https://www.main.jdva.org/


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