【レトロゲーム】MSXが今アツい!?2022年高額取引されたMSXのゲームソフトをご紹介
みなさんこんにちは!
みなさんはMSXというゲーム機をご存知ですか?
最近「もしかしたら耳にしたことがあるかも!」ってある人も
いるかもしませんが、「そんなゲーム機なんてあったけ...?」って
人も多いと思います。
かくいう私もその一人で、
ファミコンやスーパーファミコン・メガドライブやNEOGEOなんかは
知っていても、MSXはどうもピンと来ない。
なんかおぼろげな記憶だと、初代メタルギアの
発売ハードだったとかなんとか...そんな記憶しかありませんでした。
それもそのはず。
実はMSXは厳密にいえばホビーパソコンの1種で、
「家庭用ゲーム機あるか?」という質問に対して即答でYesと
答えることの出来ない人によって境界線が曖昧なものなんです。
そしてそんなMSXですがコレクション業界では非常に高額と
なりやすいレアなコレクションとして有名で、
さらに近年になってまさかの最新機種の発表によって
今後価値がさらに上がるかもしれないと言われている、
めちゃくちゃ注目株なんです!
という訳で、趣味・コレクション買取店としてスタッフで働く私が
今回面白いなーと思って紹介させて頂くのはMSXのお話です。
普段の買取実績では詳しくお話できないような、
MSXの高額買取になるソフトの詳細や
お値段なんかにつきましてもちょっぴりお話させて頂きます!
よろしければ最後までどうぞお付き合いください。
【MSXがなぜ今話題?】
それではまずMSXがなぜ話題になっているかからお話致しましょう。
MSXについての概要は後ほどお話するとして、
ホビーパソコンであるMSXシリーズは1991年に発売された
「FS-A1GT」という型番を最後に新機種が発売されなくなり、
市場から徐々に姿を消しました。
しかし2022年からMSXの生みの親として知られる西和彦氏が、
かつて実現できなかったMSXの最新型を実現すると
クラウドファンディングを開始。
目標金額6千万に対して支援者2,135人の7千4百万円が集まり
達成率123%という驚異の数字を叩きだし、
「現代にMSXが復活するだと...!?」と多くのファンが
期待に胸を躍らせています。
ちなみに今回クラウドファンディングはMSX0という
次世代MSXプロジェクトの第一弾に当たるそうで、
MSX0 Stackでは初代から現在まで発売されたMSXのソフトが遊べるという
実質MSXの公式エミュレーターのようなものと言われています。
今までMSXの作品を遊ぶには基本的にはソフトが動く実機を手に入れるか、
移植を待つかの2拓しかなかったので、
これはレトロゲームファンからしてもとても嬉しいですね。
まあ正直、普段からゲームをやらない人にとっては
「移植で良くない?高いお金払って
わざわざ現物ソフトで遊ぶ意味あるの」とか言われそうですが、
マニア的には実機の方が圧倒的に興奮するので。
それに近年こういった復刻版のミニゲーム機や
エミュレーター機も増えているので需要はあると思います。
そしてMSX0の後にもいよいよ待望のMSX3の発表が控えていたりと
まだまだお楽しみが残されていて、
今後もっと盛り上がっていく事が予想されています!
【MSXってどんなものだった?】
さてそんな話題性抜群のMSXですが、
ファミコンやメガドライブ・PCエンジンのように
「〇〇という会社から出ているゲーム機です!」という風に
簡単に説明出来ないところがMSXを説明する上で一番難しいところ。
では試しにWikipediaによるMSXの説明を見てみましょう。
「MSX(エム・エス・エックス)は、パソコンの共通規格の名称である。」
え??
これでピンときた方は恐らくパソコン黎明期からパソコンを触っていたり、
自分でパソコンを組んじゃうような凄い方です。
恐らく私を含めたただのゲーム好きではこの説明では全然ピンと来ません。
少なくとも私はMSXを理解するのに2日くらい時間が掛かりました。
マジで。
とても簡単に言うとMSXはパソコンの名前かつブランドみたいなもので、
大元のコア的部分は一緒なんですが、そこから色んなメーカーが
自達の強みを活かした個性的なパソコンをカスタマイズして
売れるようにしていたという感じです。
ですのでMSXというホビーパソコンは1社だけではなく、
めちゃくちゃ色んな会社から販売されており、
尚且つ色んな特性を持った名称の違うMSXが存在するもんだから
とても分かりにくくなっているという感じなんですね。
今回はあまり難しい話をせずに、どんなゲームソフトがあったかという点を
ご紹介したいのでMSX本体のバリエーションや発売順などの部分は
今回省きますが、共通規格にしたが故の価格競争や末期頃の各社の
撤退の流れは振り返ってみると面白いので、
いつかこちらも書いてみたいですね!
ちなみに当店三日月堂の買取記事の中でも簡単に触れたりしています↓
【MSXの高額買取タイトルについて】
そしてここからが本番で、MSXのゲームタイトルには
「メタルギア(初代・2)」「グラディウス2」「魔導物語」「ザナドゥ」
「夢幻戦士ヴァリス」「R-TYPE」なんかがあり人気作・名作も
非常に捨てがたいのですが、その前にまず気になるのが高額ソフト
いわゆるプレミアゲーですよね。
当店スタッフも日頃からプレミアゲーに触れる機会自体はあるのですが、
他の業務との兼ね合いで動作確認を行うだけでしっかり遊べる機会って
あまりなくて、やはり高額ゲームの中身は気になっています。
そこで今回はあまり触れることのない内容についても少し調べてみました。
という訳で今回は三日月堂が持つ独自のネットワークで調べた
過去一年の市場で高額で取引されたMSXのソフトについてご紹介致します!
【1.忘れじのナウシカ・ゲーム/テクノポリスソフ】ト】
推定最高取引価格:約33万円
こちらは世にも珍しいジブリ作品をテーマにしたゲーム。
ちなみにジブリに影響を受けたゲームはあれど、
ジブリ自体のゲーム作品はこれしか聞いたことがありません。
あります?
このゲームはシューティングゲームだそうで、なんとめちゃくちゃ難しくて
ゲーム雑誌で特集記事も組まれたことがあるそうです。
風の谷へ進行する土鬼の進行を中止させるべく、ガンシップに乗って
飛行ガメを撃ち落とし、さらに王蟲は避けながらいかなければならず
誤って王蟲を攻撃すると目が赤く光って風の谷へ進行を始めるという
原作再現(?)もあるとのこと。
このゲームはジブリファンからしても
コレクション対象となっているそうで、
MSXというただでさえ入手が難しいゲーム+他のファンにも需要がある
となれば高額となってしまうのも頷けますね...!
【2.ガンバレ!味覚の国の大戦争/ポニカ】
推定最高取引価格:約20万円
「西暦3001年、世界のグルメは甘党と辛党に分裂。
君の好みの味覚に統一して下さい。」
とは...?
あまりにも情報が少なすぎて四苦八苦していたのですが、
どうやらこのゲームは架空の世界でのシミュレーションゲームのようで
そう言われればPCゲーム系はグリッドを使ったマス目の
シミュレーションゲームはお得意だったので、妙に納得できますね。
世界観もだいぶぶっ飛んでいますが、ちょっとやってみたいかも...!
発売は1985年との事。
【3.GULKAVE(ガルケーブ/ガルケイブ)/ポニカ】
推定最高取引価格:約19.8万円
こちらはどうやらプロジェクトEGGで現在移植がされているようで、
1986年にリリースされたサイドビューシューティング。
特徴的なシステムとしては敵が落とす数字を獲得すると
画面のゲージが右に移動して、そのショットに変化するというもの。
ただ敵を倒せばいいだけではなく戦略的に倒さなきゃいけない
という点でかなり興味を惹かれますね!
ショットの種類も全8種類とわりと豪華め。
ゲーム難易度は高めの全32ステージだそうです。
ボードゲーム要素っぽくて少し気になりますよね?
【4.STAR VIRGIN(スターヴァージン)/ポニカ】
推定最高取引価格:16.2万円
スターヴァージンは1988年に発売された実車特撮ビデオ作品の
メディアミックス・ゲーム化作品だそうで、
MSX界隈ではめちゃくちゃレアなソフトとしてお馴染みだそうです。
肝心のゲームはジャンプ・キック・パンチを駆使した
横スクロールアクションゲームで、デフォルメキャラクターと
リアル頭身キャラクターの切り替えによって進んでいくゲーム。
町でのアイテムやアドバイスの探索要素もあり、
ボス戦ではデフォルメ頭身の主人公が変身してリアル頭身で戦う
といった感じとなっており、ジャンルとしては
アクションアドベンチャーに当たるように見受けられますね!
【5.α ROID(アルファロイド)/ポニカ】
推定最高取引価格:16.1万円
このゲームはシューティングと格闘の要素を取り入れた
ロボ系シューティング格闘ゲームとの事なのですが、
ゲーム画面を見る限りは基本的に横スクロールシューティングですね。
では何がロボ格闘要素なのかというと、ステージ中にとあるポイントで
敵ロボットとの1対1のバトルが繰り広げられるみたいで、
これに勝利するとパワーアップアイテムが貰えるとのこと。
まあ普通に敵ロボットと戦わずに横スクロールシューティング要素のみで
クリアする事も可能みたいで、もはやそうなると普通のシューティングと
大差なくなってしまいますね...。
【6.シュワルツェネッガー プレデター/パック・イン・ビデオ】
推定最高取引価格:15.9万円
このゲームはシュワちゃん出演の映画「プレデター」が原作となっている
ゲーム化作品で、MSX版の他にもファミコン版が存在するようです。
ぱっと見は魂斗羅っぽい画面構成とゲームの進め方で、
地雷・マシンガン・手榴弾を駆使しながら敵を倒しアイテムを集め
島を探索し、プレデターを撃破するといったゲーム性とのこと。
それにしてもこのプレデター、普通に弾丸や爆発物でダメージが
入っているんですが、随分と弱体化しておりますねぇ!?
それともゲーム内のシュワちゃんが強すぎるのか...。
【7.Metal Gear2 Solid Snake(メタルギア2)/KONAMI(コナミ)】
推定最高取引価格:15.6万円
ここから有名なソフトもちらほら入ってきていますね!
これはゲーマーであればご存知の初代メタルギアの続編、
メタルギア2でこの作品から後の大ヒット作となるPlayStationの
メタルギアソリッドへと繋がることとなります。
ゲーム性自体はメタルギアシリーズは初期の頃から完成されており、
敵に見つからずに潜入する・アイテムを集める・与えられた任務を
無線のヒントを元に達成するというものですね。
しかし、当時からするとかなり衝撃的なゲームだったでしょうね...
今やっても十分遊べますからね。
前作である初代から様々なシステム面がアップデートされており、
さらにパラレルワールド的な扱いとはいえ、きちっとシリーズ最新作にも
繋がる部分の物語ともなっているので、
メタルギアシリーズが売れるにつれて
さらに需要が上がった作品なのではないでしょうか。
【8.FEEDBACK(フィードバック)/テクノソフト】
推定最高取引価格:13万円
高速3Dシューティングとして発売されたこちらのソフトは
MSXの中では滑らかなアニメーションとSFを意識した舞台設定、
さらにスピード感あるグラフィックにより
なんとも面白そうな雰囲気を醸し出しているゲームです。
3Dシューティングの特性を上手く活かした敵が迫ってくる様など
実際のゲーム画面を見てもかなり面白そうで、
実際良く出来ているという意見も多数挙がっています。
そしてBGMやステージ構成がまた魅力的で日本風ステージ・山岳地帯・
宇宙空間など多彩なステージも本作を盛り上げてくれます。
この時代に3Dシューティングという時点で
かなり引きの強そうなゲームですね!
【9.新世サイザーサウンドクリエイター/KONAMI(コナミ)】
推定最高取引価格:12.3万円
いわずもがなシンセサイザーと新世サイザーを掛けたゲームで、
当時の宣伝文句では「MSXを本格的な電子楽器としてシンセの登場」
とのこと。
性能的な問題で凝った音楽などを作ることが難しかったそうですが、
実はこのゲームはMSXゲームタイトルをコンプリートする上で
非常に難関となる1本として有名だそうです。
そもそも流通量が少なく、
当時のMSXユーザーも持っている人が少なかったので
かなり高額で取引されているとかなんとか。
ゲームに分類されるかと言われれば非常に微妙なラインですね。
音楽ツクールみたいな位置づけって事で良いのでしょうか。
【10.PSYCHO WORLD(サイコワールド)/ヘルツ】
推定最高取引価格:12万円
サイコワールドはさらわれた妹を助けるために主人公のルシアが
ESPを使い敵と戦うアクションゲームとなっており、
綺麗なアニメーショングラフィックと衝撃のストーリー展開により
一部界隈で知られているゲームです。
ゲーム画面ではルシアはデフォルメされており、
雑魚モンスターやステージ最後に待ち構えるボスモンスターを撃破
することにより新たなステージに進むことができ、
さらにESPによる攻撃もステージ中で集める事により切り替えが
可能になるという、アクションゲームの基本をしっかりと抑えた
作品のようです。
やはりこういった良作ソフトはキチンと移植がされており、
現在はプロジェクトEGGで遊ぶことが出来ますね!
【その他高額取引ソフト】
・SNATCHER(スナッチャー)/KONAMI(コナミ)
・シルヴァーナ ~愛いっぱいの冒険者~/パック・イン・ビデオ
・アマゾネスの秘宝/スタジオ・ライム
・三つ目がとおる/NATSUME
・幽霊君/SACOM
・プレジャーハーツ/M改
・GAGNANT(ガーニャン)/ハミングバードソフト
【あとがき】
以上、過去1年以内に高値で取引されたMSXソフトをご紹介致しました!
今回ご紹介したMSXソフトはあくまで過去一年以内の
推定最高取引価格であり、さらに過去を遡れば
もっと高額で取引されていたソフトは多数存在します。
またゲームソフトが高額となる理由には需要があるのにも関わらず、
ソフトの供給量が少ないといった理由が多いので
必ずしも高額取引されているゲームソフトが
ゲーム的に面白いという訳ではございません!
また機会があればMSXのもっと詳しいお話や、
さらに別の機種のゲームの事もぜひお話したいですね!
そんな私は趣味・コレクションの買取専門店
「三日月堂」のスタッフとして働いており、
日々お客様の買取サポートや買取記事の更新などを手掛けております。
こちらでも面白いコラムや高額買取コレクションの情報が載っておりますので、よければご覧ください!↓
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!