肩こり
これは僕が初めてシンガポールで働き始めた時の丼ぶり屋さんで起きた出来事です。
そのお店はその名の通り「丼」という昭和に作られたであろうスーパーのフードコートのテナントさんで僕は店長として働いていた時の出来事です。
その店舗はベトナム人の女の子が学校に行きながらバイトしてくれていて合計6人くらいだったかな。
シンガポールから来ている外国人は日本人も含めてよく働いてくれます。
その中のVy(ヴィ―)という見かけを気にする女の子がいて、彼女が体の調子が悪いから早退したいと話をしに来ました。おしゃべりだけれどよく働く女の子なのでどうしたの?と聞いたら
「ココが痛いんです」っと右肩を触りながら首を回しています。
どう考えても「肩こり」やないかいっ!!!
彼女は真面目な顔して言っています。これはフリかっ?フリかっ?っと思いましたが、違うようです。
おそらく彼女の人生で周りの人も含めて初めての出来事だったんでしょう。
その当時2014年から2015年スマホでその痛みの原因をググって安心することもしなかったのかもしれません。
僕は静かにうなずいて、彼女は申し訳なさそうに帰っていきました。
僕の目には彼女の背中は心なしかウキウキしているように感じました。
気のせいでありますように。
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